鉄工場
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ボリショイ劇場の委嘱により作曲されたバレエ『鋼鉄(露: Сталь)』から編曲された管弦楽のための小品で、作曲と同じ年にモスクワで初演されている[1]。国外では、1930年にリエージュで開催された国際現代音楽祭で演奏され、大きな反響を呼び、続けて各地で演奏・録音された[2]。ロシア・アヴァンギャルドを代表する音楽作品として位置づけられるが、その未来派的な内容が、やがてソ連当局の推し進める文化政策と相容れなくなり、ソ連国内では演奏されなくなった。エフゲニー・スヴェトラーノフとソヴィエト国立交響楽団による蘇演は、モソロフの死後、2年を経なければならなかった[3]。録音としては、リッカルド・シャイー・ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団の演奏などがある。
編成
曲の構成
三部形式。次の3つの部分から成る。力強い素材の機械的な繰り返しが特徴的である。
- Allegro
4分の4拍子。低音楽器をベースにして、クラリネットとヴィオラが六連符で機械の稼働開始を表す。三連符のトランペット、装飾音を伴うヴァイオリン、ピッコロなどの高音楽器の順に次第に音が重なっていき、ホルンに威圧的な主題が登場する。
- Poco più mosso
速度が変わり、トランペットがシグナルを発すると、ホルン、木管楽器がこれに応答する。行進曲風にティンパニが規則正しく打ち込む。
- Tempo 1º
始めの速さに戻り、ホルン主題が再現される。ここでは金属板など打楽器群の響きが増している。ホルンが三連符で奏すうち、次第に速く強くなり、最後は打楽器に支配される狂騒的な雰囲気となって力強く終わる。