銀のロマンティック…わはは
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飯沢耕太郎は「本作には川原泉のエッセンスが全て詰まっている」としている。それは居並ぶうんちくと雑学、次々と変化するシリアスとコミカルな表情、一見のほほんとしつつもツボを押さえたストーリー、一般的な少女漫画の慣例に対する批判的な距離感といったものである。しかしながら、現状に違和感を抱くヒロインが運命の人との出会いによって安らぎに満ちた世界との融和に至るというストーリーは少女漫画の王道ストーリーでもある[4][要ページ番号]。
現実のフィギュアスケート界では、作品の連載当時と比べると、2003年に採点方法が変更になったり、ルールも大きく異なっている[5]。また、総ページ数が少ないことから、物語内の期間は1年余り、スケートの大会も実質3試合と、強引な展開もみられる[5]。しかし、そのことが逆に読者を笑い、涙に振り回すことにつながっている[5]。
ライターの和智永妙によると、「非・恋愛体質乙女たちの幸福論を描き続けて来た川原泉作品」らしい本作は、「幾多のハードルを、シニカルな笑い」とともに描き、「恋愛よりも尊い」結末となっている[1]。
あらすじ
クラシックバレエのプロダンサーの子でありながら、自分でもクラシックバレエに向いていないと感じている由良更紗。また、「世界の太もも」「黄金の脚」と呼ばれた日本スピードスケート界の期待の星であったにもかかわらず、不幸な事故で脚を痛めて引退した影浦忍。その二人がひょんなことから出会い、またひょんなことからペアを組んでフィギュアスケートの世界に挑戦していく。
国内大会は日本のペアの選手層の薄さもあり、2人の才能も相まって優勝を飾ることができた。しかし、世界大会の壁は厚かった。2人は長所を活かし、ペアでの4回転(クワドラプル)ルッツジャンプに挑む。しかし、影浦の足首の負傷が悪化し、試合としてスケートを出来るのは麻酔を施しても1度のみと診断される。
世界のペアスケーターたちから、急成長した2人の将来に期待を寄せるコメントの中、将来は無い2人は最後の試合に笑顔で挑んだ。
時が流れ、2人はキラキラ・スケート・クラブの子供たちのコーチとなっていた。