長田佳世
日本のバレエダンサー
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来歴
書店を経営する両親[4]の長女として大阪市に生まれる。小学4年・10歳のとき、森下洋子主演の 『くるみ割り人形』 を観たことをきっかけとして[4]、市内の都島区で教室を開いていた涌井三枝子にバレエを習い始めた。最初は週に一度のレッスンだったが徐々に没頭するようになったという。同窓生には後に宝塚の俳優となる柚希礼音もいた。
大阪福島女子高校2年生のとき[5]、モスクワにあるボリショイ・バレエ学校(МГАХ)の5年生に編入。まもなく6年生のクラスに移り、卒業までの3年間、のちに校長となるマリーナ・レオーノワに師事した。ボリショイ・バレエ団で2005年にバレリーナとなるスヴェトラーナ・ルンキナはこのときの同窓生の一人だった[6]。1997年の卒業試験において長田は全ての学課で最高点の「5」を獲得した[7]。
卒業後はV・ゴルデーエフが率いる国立ロシア・バレエ団に入団し、2年間所属していた。1999年秋、創設から半年後のKバレエカンパニーに移籍。Kバレエには2008年3月末まで約9年間在籍し、『白鳥の湖』 のオディール(黒鳥)、『ドン・キホーテ』 のキトリ、『パキータ』 のタイトルロールなどの主役を踊った。Kバレエでの最終階級はファースト・ソリスト[注釈 1]。
2009年9月、新国立劇場バレエ団にソリストの階級[注釈 2]で入団した。在籍2年目の2010年12月、アシュトン版 『シンデレラ』 のタイトルロールを踊る[注釈 3]。2011年9月からファースト・ソリストとなり、11月にはデヴィッド・ビントレーによる新制作 『パゴダの王子』 の初演2日目で主役のさくら姫を踊った。2013年2月には 『ジゼル』 の主役、3月には中村恩恵の新作 『Who is“Us”?』 で女性役を踊り、同シーズン終了後にプリンシパルに昇格した[8]。
2016年12月19日の新国立劇場公演 『シンデレラ』 に主演した後、2017年1月22日の日本バレエ協会公演 『ラ・バヤデール』 の主役ニキヤを最後に現役を引退した[9]。
主な出演歴
| 年 | 演目 | 役 | 相方 | 振付 | バレエ団 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2000 | スコッティシュ・ダンス | - |
? |
ビントレー | Kバレエ |
| 2002 | 眠れる森の美女 | フロリナ王女 | S・キャシディ 〔青い鳥〕 | 熊川改訂 | |
| 2006 | 優しさの精 | - | |||
| 2003 | ジゼル | ミルタ | - | ||
| 白鳥の湖 | オディール | 熊川 哲也 | |||
| 2004 | ドン・キホーテ | キトリ | 芳賀 望 | ||
| 2006 | コッペリア | 祈り | - | ||
| 2007 | くるみ割り人形 | マリー姫 | 輪島 拓也 | ||
| 2003 | ファサード | ポルカ[10] | - |
アシュトン | |
| フー・ケアーズ | (プリンシパル) | 熊川 哲也 | バランシン | ||
| 2007 | パキータ | パキータ | N・ヴィユウジャーニン | プティパ | |
| 遅沢 佑介 | |||||
| 2008 | 旅芸人 | 若い男にあこがれる女 | 佐々木 大 〔若い男〕 | 松崎 すみ子 | 日本バレエ協会 |
| 2012 | L'espirit Blanc[11] ★ | (メヌエット) | 厚地 康雄 | 山本 康介 | |
| 2018 | ホルベアの時代から ★ | (女性) | 高比良 洋 | ||
| 2017 | ラ・バヤデール | ニキヤ | 橋本 直樹 | 法村改訂 | |
| 2009 | ドン・キホーテ | 第2ヴァリエーション | - |
ファジェーチェフ改訂 | 新国立劇場バレエ団 |
| 2016 | 街の踊り子 | ||||
| 2009 | くるみ割り人形 | 葦の精 | - |
牧改訂 | |
| 中国 | 吉本 泰久 | ||||
| 2013 | 金平糖の精 | M・トゥレウバエフ | |||
| 2015 | 奥村 康祐 | ||||
| 2010 | 白鳥の湖 | 小さい4羽の白鳥 | - | ||
| 2012 | パ・ド・トロワ | 奥村 康祐 | |||
| 江本 拓 | |||||
| ハンガリー | 古川 和則 | ||||
| 2014 | オデット/オディール | 奥村 康祐 | |||
| 2011 | ラ・バヤデール | 第1ヴァリエーション | - | ||
| ガムザッティ | 山本 隆之 〔ソロル〕 | ||||
| 2015 | 福岡 雄大 〔〃〕 | ||||
| ニキヤ | 菅野 英男 | ||||
| 2010 | シンフォニー・イン・C | (第1楽章プリンシパル) | 福岡 雄大 | バランシン | |
| 2013 | コンチェルト・バロッコ | (第2女性プリンシパル) | 山本 隆之 | ||
| アポロ | ポリヒムニア | 福岡 雄大 | |||
| 2015 | テーマとヴァリエーション | (プリンシパル) | 奥村 康祐 | ||
| 2010 | シンデレラ | シンデレラ | 福岡 雄大 | アシュトン | |
| 2012 | 菅野 英男 | ||||
| 2014 | 奥村 康祐 | ||||
| 2011 | アラジン | ルビー | 厚地 康雄 | ビントレー | |
| 2016 | 中家 正博 | ||||
| 2011 | パゴダの王子 | さくら姫 ☆ | 芳賀 望 | ||
| 2014 | エピーヌ | - | |||
| 2012 | シルヴィア | マーズ | - | ||
| 2013 | テイク・ファイブ | スリー・トゥ・ゲット・レディー | - | ||
| 2014 | ファスター | 跳ぶ | 小口 邦明 ・輪島 拓也 | ||
| カルミナ・ブラーナ | ロースト・スワン | - | |||
| 2012 | アンナ・カレーニナ | アンナ | M・トゥレウバエフ 〔カレーニン〕 厚地 康雄 〔ヴロンスキー〕 |
エイフマン | |
| 2013 | ジゼル | ジゼル | 菅野 英男 | セルゲーエフ改訂 | |
| Who is “Us” ? ★ | (女性) | 江本 拓 ほか | 中村 恩恵 | ||
| solo for 2 | (パルティータ第1番 アルマンド) | - |
金森 穣 | ||
| 2014 | 大フーガ | (4人の女性) | 菅野 英男 | H・ファン・マネン | |
| 眠れる森の美女 | オーロラ姫 | イーグリング改訂 | |||
| フロリナ王女 | 奥村 康祐 〔青い鳥〕 | ||||
| 2015 | ホフマン物語 | オリンピア | 福岡 雄大 | P・ダレル | |
| 2016 | ラ・シルフィード | シルフィード | 菅野 英男 | ブルノンヴィル |
※紫は演目の主役を表す。★は当該作品の初演・初日への出演、☆は初日ではないものの、一連の初演の中で出演したことを表す[注釈 4]。同じ役・相方での同一演目の出演は最初の年のみ記した。
注釈
- 2008年3月当時、ゲストを除くKバレエのダンサーには7つの階級 (プリンシパル、ファースト・ソリスト、ソリスト、ジュニア・ソリスト、ファースト・アーティスト、アーティスト、研修生) があり、ファースト・ソリストは上から2番目の序列だった。
- 2009年9月当時、新国立劇場バレエ団の契約ダンサーには6つの階級 (プリンシパル、ファースト・ソリスト、ソリスト、コリフェ、コール・ド・バレエ、準コール・ド・バレエ) があり、ソリストは上から3番目の序列だった。
- このときの公演評に桜井の前掲記事[2]と稲田奈緒美 「新国立劇場バレエ団 『シンデレラ』」(ダンス・タイムズ 2010年12月6日)がある。
- 世界初演のみを問題とし、他のバレエ団や舞台で上演済みのいわゆる「バレエ団初演」は無印とする。