雲葉和歌集
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構成・内容
伝本

『雲葉和歌集』の現存諸本は、いずれも近世期の写本である。大伏春美は現存諸本を整理し、誤綴の有無などから系統的な差異を指摘した[3]。岸本理恵は、現在報告されている古筆切として、伝覚源筆雲葉和歌集切、伝後京極良経筆雲葉和歌集切、冷泉家時雨亭文庫本、伝為家筆『夫木和歌抄』切の4種を整理している[1]。
これらのうち、伝覚源筆切や伝後京極良経筆切は、成立時期にきわめて近い時期の書写とみられている。とくに伝覚源筆切は、内閣文庫本・書陵部本と、一面10行書を基本とする書写形式や行詰めが広い範囲で一致することが指摘されている。このことから、近世写本は後代の転写本ではあるものの、その本文系統は鎌倉期に近い写本群と無関係ではなく、いずれかの段階でそれに連なる本を親本としていた可能性があると考えられている[1]。
