零 紅い蝶
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| ジャンル | ホラーアクションアドベンチャー |
|---|---|
| 対応機種 | PlayStation 2、PlayStation 3(北米ダウンロード版) |
| 開発元 | テクモ |
| 発売元 |
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| プロデューサー |
菊池啓介 長谷川仁(プロジェクトマネージャー) MAX NAKA(エグゼクティブプロデューサー) |
| ディレクター | 柴田誠 |
| デザイナー |
西村晶(ビジュアル) 飯島理恵(ステージ) |
| シナリオ | 柴田誠 |
| プログラマー |
横田恒宏 大倉克之 薄井陽介 |
| 音楽 |
奥田重清 齋藤淳生 |
| 美術 |
長谷川仁(キャラクターデザイン) 矢崎裕之(ゴーストデザイン) 杉本圭子(アートワーク) |
| 人数 | 1人 |
| 発売日 |
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『零 紅い蝶』(ゼロ あかいちょう)は、2003年11月27日に発売されたPlayStation 2用コンピュータゲームである[1]。 零シリーズの第2作目(通算では3作目)である。
直訳の韓国版を除いた日本国外版名は『FATAL FRAME II CRIMSON BUTTERFLY』、『Project ZERO II CRIMSON BUTTERFLY』などで、北米版ではPlayStation 3向けダウンロード版も配信されている。
翌年にはXboxで『FATAL FRAME II CRIMSON BUTTERFLY DIRECTOR'S CUT』が、9年後の2012年にはWiiで『零 眞紅の蝶』が発売され、23年後の2026年には『零 紅い蝶 REMAKE』が発売された。
皆神村という廃村を舞台に、天倉澪と天倉繭の双子の姉妹が冒険を繰り広げる様子が描かれる。ストーリーは全9+1章。
フェイタルフレーム
「射影機」を使う澪をプレイヤーが操作し、NPCの繭が付かず離れず同行しているのが基本だが、はぐれている時に「共鳴」が起こると繭の意識とシンクロし、霊に憑依されている繭を操作することもある[2]二人三脚的なシステムが特徴であり、怨霊戦では繭が倒されてもゲームオーバーになるため、繭を守りながら村からの脱出を目指す。
村人の残留思念や死後の想いを聴ける「霊石ラジオ」や、無声映画のような映像を再生できる「映写機」などが初登場し、プレイヤーの想像力を利用しての恐怖演出が追加された。
また、ある章では手に持つ懐中電灯が突然点かなくなったり、射影機と共に落としてしまうなどのパニック演出が発生し、それらの状況下ではマップ上の雷雨による散発的な稲光や、わずかな和蝋燭の灯りなどを光源の代わりにするしかなく、後者ではフィラメントは表示されるもののファインダーモードに移行できなくなるという窮地に陥るようになった。
射影機については、前作の北米版タイトルから命名された「フェイタルフレーム」が最上位のシャッターチャンスとして追加され、そこからのコンボも可能になるなど怨霊戦の難易度が実質的に下げられる改定が行われた。
フィルムは以降の続篇にも引き継がれた「〇七式」「一四式」「六一式」「九〇式」「零式」までの全5種類が確立されたと共に「フィルムチャージ」の時間差が追加され、たとえば〇七式は連写が効かず浮遊霊Aを撮影した直後に続けて現れるBを撮影しようとしても間に合わないので、連写が効く一四式などに変える必要が生じる。霊波計の充填速度にも差別化が施され、〇七→九〇式の順で早く、零式が最も遅いという仕様になった。
フィラメントは怨霊を示す赤を除いて全て青色で発光し、出現予告がコントローラの振動からノイズ演出に変更された。
本体や強化レンズのレベルアップ法はポイント制だが、前作『zeroシリーズ』の「霊石」のCGをアレンジし、レベルそのものの上限を増やす役割へと変えた「念珠」というアイテムも別途で必要となった。それに伴って強化レンズの使用法はアイテム個数制ではなくなり、最大4つで蓄積される「霊力」を消費してのゲージ制になった[注 1]。特殊機能は「追加機能」と「装備機能」の2つのグループに分けられた。
基本性能は霊波計の直径が広がる「範囲」、より多くの強化レンズが使えるようになる「蓄積」、ダメージの上昇&射程距離が伸びる「感度」の3つとなっている。
サウンドについては、PS2本体の擬似5.1chサラウンドによるステレオ・モノラル出力の切り替えのみとなった。劇中歌の「贄唄」[注 2]は担当者・奥田および齋藤による楽曲。
細かい点では、ゴーストリストが「霊リスト」の総称に、浮遊霊の撮影ポイントが固定制から変動制に、心霊現象の発生が確率変動制から常時制に、古い射影機[3]というカメラ型オブジェだったセーブポイントが「灯篭」にそれぞれ改定された。
当作のみの地縛霊「描きつづける女」は、漫画『ドキばぐ』における柴田亜美・浜村弘一・チップス小沢のゲスト出演である。
Fatal Frame。2作目『零 紅い蝶』から追加された、さらなるチャンスタイミング。怨霊ごとに異なる行動モーションの中で、フィラメントの近くの小さな赤い丸が点灯する・キャプチャーエリアが赤く明滅するなどの瞬間のこと[4]。
ほとんどが攻撃モーション中のため撮り逃せば被撃は必至だが、成功すれば与ダメージの1.2から2倍増、後方に吹き飛ばせるヒットバック(Blast Back)、その状態で怯んでいる時に再び判定が点灯し撮影が繋げられるフェイタルコンボ(フェイタルタイムのショットコンボとも)、獲得できる撮影ポイントの倍増など、より強力かつ多大なボーナスが付く。
あらすじ
双子の姉妹である天倉繭と天倉澪は、夏休みの[5]ある日の午後[6]、昔住んでいた故郷に近い渓谷にやってきた。この辺りはもうすぐダムの底に沈んでしまうため、最後にもう一度見ておきたいと思ったからである。だが幼い頃よく遊んだこの地には、かつて姉の繭が山道から滑落し、右脚に障害を残す怪我をした苦い思い出もあった。妹の澪が回想しているとそばにいたはずの繭がいない。辺りを見回すと繭が何かに導かれるようにして林に分け入っていた。慌てて追いかけるといつの間にか日は暮れ夜になっており、林の奥からは人々の声と篝火、そして鳥居が見て取れた。繭に追いつくと、背後から蝶のようなものが一斉に舞い上がった。そして2人は地図から消えた村、皆神村に閉じ込められてしまう。
- 「紅い蝶」:正史[7]。初プレイで選択可能な難易度「EASY/NORMAL」でこの結末になり、終ノ刻(9章目)の「縄の男(楔)」との対決までとなっている。
- 幾度かの別行動を経て繭とはぐれてしまい、再三に渡る樹月からの忠告とは逆の道を進み続けて「縄の男(楔)」らの怨霊を退けつつも黄泉の門「虚」(うつろ)に辿り着くが、かつての「双子巫女」の片割れである黒澤紗重と同化している繭からいつか離れ離れになるかもしれないという不安といつまでも一緒にいたいという願いで「姉(兄)が妹(弟)[注 3]を扼殺し、一つの存在に戻る」という紅贄祭の儀式を行うことを求められる。繭の強い想いを受け入れた澪は「殺して」という声に導かれるまま彼女の首に手を掛けると、痛みを共有し、心の交合を果たし、儀式は完成する[8]。繭の身体が忌人の霊によって虚へと投げ込まれると紅い蝶が現れ、「ありがとう…」という声を聞いた澪は叫び、謝罪を口にしながら、村の入り口まで紅い蝶を追って走り続けるが、朝日に消えていった[8]。その夏の終わりに[8]かつての皆神村を水没させて完成した水上ダム[9]のベンチに座る澪の首には、紅い蝶の痣が浮かんでいるようでもあり、繭と繰り返していた「ずっと一緒だよね。約束だよね」という想いをいつまでも反芻していた[8]。
- 「マヨイガ」:異伝[7]。終ノ刻(9章目)で暮羽神社内の祭壇裏からリタイアするとこの結末になる。繭の救出を諦めて抜け道から1人で逃げ出そうとする澪。すると背後から声が聞こえてきた。樹月の忠告を思い出し振り切ろうとした澪だが、そこへ繭の声が聞こえてきた。思わず振り返った澪が見たのは、自分に歩み寄ってくる紗重の怨霊だった。気がつくと澪は最初に繭と一緒にいた林の入り口に座っていたがそこに彼女の姿はなかった。そして繭の名前をひたすら呼び続ける澪の耳元に「ずっと待ってる…」という声が響く。『REMAKE』ではこの結末を選んだ場合のみゲームオーバー扱いとなる。
- 「虚」:異伝[7]。2周目以降から追加される難易度「HARD/NIGHTMARE」でこの結末になり、零ノ刻(10章目)に突入し繭の身体を依り代にした「血塗れの着物の女」との直接対決が起こる。なお、『REMAKE』では難易度関係なく2周目以降に追加される楔のサイドストーリークリア後、楔の霊石を装備した状態でエンディングを迎えることが条件となっている[注 4]。勝利後、紗重の霊と共に虚に落ちかけた繭の腕を掴み取るが、その際に澪は見てはいけない虚の深淵を直視してしまったことで視力を失くしてしまう。生還後、2人は完成したダムを訪れる。
- 「約束」:異伝[7]。『II DIRECTOR'S CUT』『眞紅の蝶』の難易度「FATAL」ではこの結末を迎える。なお、『REMAKE』では難易度関係なく2周目以降に追加される八重のサイドストーリークリア後、八重の霊石を装備した状態でエンディングを迎えることが条件となっている。虚に落ちようとしていた繭に駆け寄る澪。すると澪に憑依していた八重の残留思念が澪から離れ紗重と向き合う。長い時を経てようやく再会できた2人は、二度と離すまいとしっかり手を繋ぎ、虚の淵から身を投げた。澪は紗重に引きずられるように転落しかけた繭を慌てて抱き留める。手を繋いだまま、翅を広げた蝶のような姿で虚の底へ落ちていく八重と紗重の姿が消えた次の瞬間、虚の底から紅い蝶の群れが舞い上がる。ようやく村は瘴気から解放され、空へと昇っていく紅い蝶の群れを、立花家の3人を始めとする「大償」の犠牲者たちが穏やかな表情で眺めていた。姉妹は紅い蝶に導かれ村の出口に辿り着く。澪は「繭が足を怪我したあのとき、手を繋いでいればとずっと後悔していた」と打ち明け、繭は「あの時、澪と離れ離れになることが怖かった。でも、澪はあれからずっと一緒に居てくれた」と答える。繭の手を強く握りしめた澪は「私たちは一つになれないかもしれないけど、もうこの手は離さない」と誓う。
- 「陰祭(かげまつり)」:異伝[7]。『眞紅の蝶』の最終ボス戦で「縄の男」の撃破に5分以上かかるなどの条件でこの結末になる。澪は繭の居る最深部に辿り着くのが遅れ、黄泉の門「虚」からの瘴気の噴出、更なる「大償」はもはや避けられなくなっていた。澪が間に合わなかったことに失望し、虚の辺に座りながら「逃げれば助かったのに」と告げる繭に、「1人で痛みの中を生きるくらいなら、一緒にいるよ」と返し寄り添う澪。「今度は一緒に落ちようか」という澪の言葉に心中を躊躇わないほどの自分への思いを感じた[注 5]繭は心を動かされ、澪を抱き締めた。刹那の瞬間、2人は揃いの浴衣を着て暮羽神社の陰祭に出掛けた夢を見ていた。先を行く澪に不自由のない歩調で追いつく繭。そして夜空一面が灯篭飛ばしと花火で彩られるさまを二人で眺めながら、澪は「こんな日が、ずっと続くといいのにな…」と思う。場面は切り替わり、蔵の中の樹月の指から紅い蝶が離れて、格子の隙間から飛び去ってゆく。その先からは夜空を覆いつくさんばかりの大償の暗雲が迫ってくる。虚の辺には、両手をつかみ合って眠っているかのような澪と繭が遺されていた。
- 「凍蝶(いてちょう)」:異伝[7]。『眞紅の蝶』の八ノ刻ムービーや闇帰り撃破などの条件でこの結末になる。紗重の怨霊を退け、「もうどこにも行かないで」と繭に縋る澪。そんな澪を見た繭は自分達を一つにするために、澪の両手を自分の首へと持っていく。しかし、我に返った澪は手を振りほどき儀式を拒絶する。澪への憎しみと好意に板挟みになった繭は「一つになれないなら…ずっと苦しいままでいい、ずっと地獄でいい…」と呟き、泣きながら狂笑を始める。その姿が紗重の怨霊と酷似しており、澪は呆然と繭を見る。すると彼女の脳裏にはあの滑落事故の情景が蘇ってきた。滑り落ちた直後の繭は、痛みに泣きつつ嬉しそうな微笑みも浮かべていた。「ずっと一緒にここにいよう…」と、澪の首に手を添える繭。静寂の後、遺骸で埋め尽くされた黒澤家の大広間を一頭の紅い蝶が弱々しく舞う。その先には目を見開いたまま動かない澪を膝枕する繭の姿があった。クロージングクレジット後、場面は2階の雛壇の間に切り替わる。繭は楽しげに「膝の上に置いた澪の頭」の唇に紅をさす。
- 「羽化」:異伝。『REMAKE』において約束・虚の両エンドを見た状態で、新たに解放された繭と紗重2のサイドストーリーをクリアし、繭と紗重の霊石を装備した状態で零ノ刻をクリアするとこの結末となる。紗重の怨霊を祓い除けた勢いで虚へと転落した繭を追い、自身も虚へと飛び込む澪。「澪のいない世界なんて、意味が無い...」と呟く繭に対し、澪は「二人で見た景色は綺麗で⋯だから、一緒にいたい。」と心情を吐露する。互いの思いに気付いた繭と澪、そしてその思いに共鳴した紗重と八重は「一緒に死んで(生きて)!」と手を繋ぎ合う。紗重と八重が虚ろの底に沈むと、虚の中から天倉姉妹の背中を押すかのように紅い蝶の群れが舞い上がり、陽の光が差し込み始める。虚を飛び出した蝶は皆神村を巡りながら大償の犠牲者たちを帰天させ、天倉姉妹を村の外の沢へと送り届けると、黒澤姉妹も安堵した様子で成仏していった。
- 「残り陽」:異伝。『REMAKE』全体を難易度ナイトメアで攻略し、澪の霊石を装備した状態だとこの結末になる。展開は「羽化」エンドとほぼ同じだが、エンディング後にエピローグが追加されている。村を脱出した後、夕陽に染まるダム湖の近くを訪れ、「あの村のことは終わったけど、起きたことも、人の想いも、全部心の中にある...」と語る澪。その後繭が澪の手を取り、何処かへ去っていくシーンで物語は幕を閉じる。
舞台設定
本作の舞台である皆神村(みなかみむら、Minakami Village)は、現在の水上ダム[9]が建設される以前に存在していた村で、今はダムの底に水没している。かつては余所者を嫌う雰囲気のある「地図から消えた村」とも呼ばれていた。地下には黄泉の国と繋がる大穴の「虚」(うつろ)が存在し、そこから噴き出す瘴気を鎮めるための双子が重要な役割を担う「紅贄祭」(あかにえさい)という秘祭を執り行う風習がある。
登場人物
主要キャラ
- 天倉澪(あまくら みお)
- 声 - 神田朱未(眞紅の蝶まで)、近藤唯(紅い蝶REMAKE)、カリ・ウォールグレン(日本国外版紅い蝶)、ダフネ・アレクサンダーおよびDeeivya Meir(同眞紅の蝶)[10]
- 主人公で、メインで操作するプレイヤーキャラクター。15または17歳[11]。双子の姉・繭とは違い明るく活発な性格で、繭ほどではないが霊感はある。繭の手を握ったり触ったものにふれる事で、霊の存在を認識したり残留思念を感じ取る事が出来る。皆神村の近くで暮らしていた幼少の頃に繭が右脚を不自由にした一件が自分の責任だと気に病んでおり、それからはずっと繭の事を気にかけている。現住所の都会から離れ、かつての思い出の地である渓谷に二人で訪れていたある日に、いつの間にか繭が何かに誘われるようにして足早に林の奥へと消えていったため、後を追いかける。しかし、霊感が強い繭の影響を受けるかのように「双子巫女」こと黒澤八重の姿(残留思念)を霊視し、無意識下で八重に憑依された状態のまま[12]、明けることのない虐殺の夜を繰り返す皆神村に迷い込んでしまう。自分たちが村に入るときに通ったはずの道がなぜか見つからず、村に閉じ込められてしまったため、旧家の一室で偶然発見した奇妙なカメラ(射影機)で霊を撮影することで魂を封印する効果[13]があることを知り、村からの脱出法を求めて繭と共に探索を開始する。しかし、村に遺された資料や文献のほとんどに「双子」についての記述があることに不安が募っていき、繭の身に起こる憑依現象の悪化と共に、繭自身が秘めている思いなのか死者の思念なのか分からないつぶやきを見聞きするようにもなってゆく。
- 名前は開発者の親戚にいた姉妹が元になっている[14]。
- 『零 -刺青ノ聲-』の物語にもかかわっているほか、『心霊カメラ』にもゲスト出演している。
- 天倉繭(あまくら まゆ)
- 声 - 川澄綾子(眞紅の蝶まで)、白石晴香(紅い蝶REMAKE)、キム・マイ・ゲスト(日本国外版紅い蝶)、パトリシア・ギャノン(同眞紅の蝶)[10]
- もう一人の主人公で、双子の妹・澪に付かず離れず独自に行動しているノンプレイヤーキャラクター[注 6]。15または17歳[11]。澪とは逆の控えめな大人しい性格で、小さい頃に澪と山で遊んでいた際に滑落して右脚を怪我してしまった過去があり[注 7]、その後遺症で跛行するため走ることが出来ず、日頃から澪を頼るようにして一緒にいる。霊感が非常に強く、その素質は澪には見えない霊も見えるほどの差があるが、反して抵抗力が無いためとりこまれやすく、皆神村の探索を続ける中で絶え間なく現れる霊からの憑依に対処できなくなった繭は無意識に徘徊して澪と離れ離れになる回数が増えてゆき、様々な思念を勾玉状の鉱石「繭のお守り」に残して澪の耳にも届くこととなる。怨霊戦では画面には表示されていないが繭にも体力値はあり、澪より狙われやすくなってもいるため[13]、繭を守って闘う必要がある。
- 名前は開発者の親戚にいた姉妹が元になっている[14]。容姿では澪よりもバストサイズが2センチ大きく[11]、『眞紅の蝶』以降は外ハネだった襟足が内ハネに変わったボブカット風ヘアスタイルに改定された。
- 『零 -刺青ノ聲-』の物語にもかかわっているほか、『心霊カメラ』にもゲスト出演している。
サブキャラ
- 天倉操(あまくら みさお)
- 繭と澪の父親。麻生邦彦の末裔であり、旧姓の麻生姓を嫌っていたため天倉家に婿入りした。娘二人が小さい頃に山へ入り、繭が右足を怪我して動けなくなった時に捜索に出たが行方不明になり、迷い込んだ皆神村で「虚」に落ち死亡した[15]。
- 天倉静(あまくら しず)
- 繭と澪の母親。35歳。操が行方不明になってしばらくしてから二人を連れて故郷を離れ、都会へと移り住んだ。
- 『刺青ノ聲』では体調を崩して病気がちになってしまったため、澪を実弟の天倉螢に預ける。
- 黒澤紗重(くろさわ さえ)
- 声 - 川澄綾子、キム・マイ・ゲスト(日本国外版紅い蝶)[16]、パトリシア・ギャノン(同眞紅の蝶)[10]
- 怨霊名は血塗れの着物の女。黒澤八重の双子の妹[注 3]。繭と同じく大人しい性格で、体が弱い。村の最深部にある黄泉へ繋がるという大穴「虚」(うつろ)を鎮めるために行われている「紅贄祭」(あかにえさい)という祭の双子巫女に姉の八重と共に選ばれており、紅贄祭においては贄となる側でありながらも八重といつまでも一緒にいたいという強い願いから本心では儀式を受け入れるようになる。その後、紅贄祭の直前に立花樹月の立案により八重に従う形で村から脱出を試みるが、途中で山道から転落して八重とはぐれたまま村人に捕まってしまい、最期は宮司達の手で鳥居に吊るされて死亡し、直後に虚へと投げ込まれた。しかし、儀式が失敗に終わったことで生贄の「楔」(くさび)として葬られていた真壁清次郎と共に怨霊となって蘇り、災厄「大償」(おおつぐない)を引き起こして村民を虐殺し、村そのものをも闇の中へ消滅させる。以降は生前に好意を寄せていた樹月の遺体を発見して直視してしまったことや自分は八重に見捨てられたんだという誤解などによって精神が崩壊し、完全無敵の絶対霊となって黒澤家の屋敷で果てることなく狂笑を続けて彷徨うようになった。2周目以降で追加される難易度「HARD/NIGHTMARE」で語られる異伝では、正史における最終ボス「縄の男」の次に裏ボス的な存在として登場し射影機戦が発生する。
- 『月蝕リマスター』の販促企画として2022年12月に実施されたユーザー投票「最恐の霊は誰?」では、零シリーズから厳選された計25体の中から第3位に選ばれた[17]。
- 黒澤八重(くろさわ やえ)
- 黒澤紗重の双子の姉[注 3]で、前作に登場する宗方八重の旧姓且つ同一人物。澪と同じく活発な性格で、妹である紗重を何よりも護ろうとするために自分が妹を殺す儀式に関しては元から懐疑的(真壁清次郎が「陰祭」(かげまつり)の生贄にされたことでその思いが強まっている)である。紅贄祭の直前に立花樹月の立案により妹の紗重と村から脱出するが、逃亡の途中に紗重が山道から転落したことではぐれてしまう。その後、だいぶ走ってから紗重がいないことに気付き、森で迷いながらも紗重を捜しに村に戻ったが、村の入口へ戻った時には既に大償で村は消滅しており、結果的には皆神村で唯一の生存者となる。その後は妹を失ったことや村が消えたショックから記憶喪失状態に陥り、村の入口だった筈の場所で泣き崩れていたところを村に戻ってきた宗方良蔵に発見されて保護された。その後、宗方と結婚するも性格は一変して暗く塞ぎ込んで身体も病弱となり、人生の幕引きを首吊り自殺を図るという形で迎えた。
- 黒澤良寛(くろさわ りょうかん)
- 声 - 有本欽隆、マイケル・ベル(日本国外版紅い蝶)[16]、ナイジェル・カリントン(同眞紅の蝶)[10]
- 怨霊名は黒澤家当主。紗重と八重の父親で、村の代表者として皆神村の祭の全てを取り仕切る立場にある祭主と呼ばれる人物。過去の紅贄祭で弟を失った体験があり、村を護るためならば非情な選択も止むを得ないと考えている。八重と紗重が産まれた後は妻は我が子が双子であったことにショックを受けて「虚」に飛び込むという形で自殺してしまうが、最終的には双子巫女の片割れがいない状態且つ誤った方法で儀式を強行したために最大の禁忌である「大償」が起こって死亡し、怨霊化の道を辿ることとなる。
- 立花樹月(たちばな いつき)
- 声 - 保志総一朗(眞紅の蝶まで)、大塚剛央(紅い蝶REMAKE)、サム・ポール・サレッタ(日本国外版紅い蝶)[16]、キャメロン・スチュワート(同眞紅の蝶)[10]
- 皆神村にある蔵に幽閉されていた澪や繭と同年代の白髪の少年で、立花睦月の双子の兄[注 3]。八重と紗重が選ばれる前年の紅贄祭[6]で双子の片割れを務めたが弟の睦月を思う気持ちが強過ぎ、睦月と共にかねてより儀式の失敗を予感していた[6]通りの結果に終わり、その際に精神的なショックにより黒髪だった頭髪が総白髪になってしまう。その後は八重と紗重を次の犠牲にはさせたくないという睦月と同じ想いから[6]、二人を宗方と協力して村から逃亡させるも同行は断って自分だけはこのまま残ることを望む。巫女を逃亡させた罰で蔵に幽閉された樹月は役目を終えたと納得して蔵の中で首つり自殺を図り、その魂は霊体(浮遊霊)となって蔵に留まるが、後に村に迷い込んだ天倉澪のことを八重と勘違いして生前と同じように脱出させようと手助けする。
- 立花睦月(たちばな むつき)
- 声 - キャメロン・スチュワート(同眞紅の蝶)[10]
- 立花樹月の双子の弟[注 3]。儀式が失敗に終わったために紅い蝶にはなれずに「虚」に葬られた。
- 立花千歳(たちばな ちとせ)
- 声 - 米本千珠、キム・マイ・ゲスト(日本国外版紅い蝶)[16]、Julie-Ann Dean(同眞紅の蝶)[10]
- 怨霊名は紅い着物の少女。樹月と睦月の妹。幼少時から家族以外との接触を恐がり、よく押入れに隠れていたらしく、更には生まれつき弱視のために離れてもすぐ見つけられるようにと兄から鈴を貰っている。また、外に出ることも少なかったようで、肌が色白である。兄の樹月が蔵に閉じ込められて自殺したのは八重と紗重が逃亡を図ったからと考えており、二人(特に捕まらなかった八重)のことを激しく怨んでいる。また、攻撃時には「お兄ちゃんを返せ!」と泣き叫んで周囲の光を消してしまうという能力を持つが、自分自身が弱視であるために暗くなっている間は泣きながら逃げ回る。大償の際にはいつものように押し入れに隠れていたようで、そのまま闇に飲み込まれて死亡した。
- 2024年のTV番組『ゲームゲノム』では、零シリーズを紐解く「KEYWORD3 残された思いをくむ」をあらわす人物・体験として紹介された[18]。
- 真壁清次郎(まかべ せいじろう)
- 声 - 有本欽隆、マイケル・ベル(日本国外版紅い蝶)[16]、ナイジェル・カリントン(同眞紅の蝶)[10]
- 怨霊名は縄の男、または楔。様々な伝承などを調べ歩いている民俗学者。麻生邦彦とは親友の間柄で、調査のために試作型の射影機[19]や他にもいくつかの「ありえないもの」をとらえる機械を皆神村に持ち込み、のちに澪にとって大きな助けとなっている。
- 「黄泉の門」と呼ばれるものを求めており、助手の宗方良蔵から皆神村の風習を聞いて興味を抱き、彼と共に皆神村を訪れて村人達から歓迎され、「マレビト」(村外の人間)の身体を切り刻んで生きたまま黄泉の門「虚」(うつろ)に投げ入れることで一時的に災厄を抑える「陰祭」と呼ばれる紅贄祭の代替行事の生贄「楔」(くさび)として目をつけられるという形で祭主を務める黒澤家に招かれて滞在する。その後は途中で薄々そのことに気付き始め、自分達を何とか逃がそうとしていた八重と紗重に助手の宗方に先に村から逃げるようにと綴った手紙を託すが、彼自身は黄泉の門への好奇心の余りに自ら逃亡の機会を逸して捕らわれ、陰祭の犠牲となってしまう。しかし災厄「大償」が起こった際に「虚」の底から怨霊となって蘇り村から脱出しようとした者を大量虐殺したのち、黒澤紗重のように完全無敵の絶対霊となって彷徨うようになった。本作の正史における最終ボスで、自動回復能力を持ち、ワープ移動、即死攻撃、人魂飛ばしが繰り返される。
- 『刺青ノ聲』ではプレイヤーキャラの一人である天倉螢が体験している「眠りの家の悪夢」において地縛霊や怨霊、絶対霊などでゲスト出演しているが、この場合の「縄の男(楔)」は『紅い蝶シリーズ』の物語とは別時代に生贄にされた別人のマレビトとなっている。
- 宗方良蔵(むなかた りょうぞう)
- 前作『zeroシリーズ』にも登場している真壁清次郎の助手の学生で、皆神村に出入りしていた商人の息子。皆神村の風習から民族学に興味を持つようになって真壁に弟子入りするが、後に樹月から八重と紗重の逃亡の手助けや逃亡後の二人のことを手紙で頼まれ、真壁と共に皆神村に立ち入る。その後、陰祭の生贄にされることを察した師の言葉を疑問に思いながらもその伝言に従って一度は皆神村を去るが、樹月との約束のために再び村を訪れる。しかし、その時には既に村は消え去っており、その入り口だったはずの場所には唯一の生き残りとなった八重が記憶を失って佇んでいるだけだったためにそのまま身寄りを失って病弱になってしまった八重を引き取って彼女と結婚した。
- 桐生茜(きりゅう あかね)
- 声 - キャメロン・スチュワート(同眞紅の蝶)[10]
- 怨霊名は双子少女の霊。桐生薊の双子の姉[注 3]で、八重と紗重の時代よりも更に昔の紅贄祭に参加した人物。生前は祭により薊を失ったことから心を病んでしまっており、父である善達に与えられた薊の人形を本物の薊だと思っていたために魂を宿した薊の人形に唆され、人形を処分しようとした善達を殺害する。その後、大償の際には既に故人となっているが、今でもその魂は桐生家を彷徨うようになる。
- 『刺青ノ聲』ではプレイヤーキャラの一人である天倉螢が体験している「眠りの家の悪夢」にて浮遊霊でゲスト出演しているが、この場合の「双子巫女」は『紅い蝶シリーズ』の物語とは別時代に儀式を行った逢坂結と逢坂綴という名前[20]の別人の姉妹となっている。
- 桐生薊(きりゅう あざみ)
- 桐生茜の双子の妹[注 3]。大償の際には姉である茜と同じく既に故人となっており、茜と同じようにその魂は桐生家に留まるようになるが、後に澪に対して「自分は儀式によって茜と一つになれたのだから代わりなどいらない」と人形を殺すように訴える。
- 躯(むくろ)
- 怨霊名は双子少女の人形。善達が心を病んだ茜のために作った人形に魂が宿ったもので、茜の霊と共に行動している「薊」の正体。戦闘時は射影機が効く本体扱いの茜と全く同じモデリングのため見分け難いが、躯には手を握る動作が差別化で施されている[21]。
- 桐生善達(きりゅう よしたつ)
- 声 - 筈見純、トム・シェパード(日本国外版眞紅の蝶)[10]
- 怨霊名はからくり師。茜と薊の父親で、皆神村の各所に存在する仕掛けを作り出したからくり師。仕掛け以外でも多数の人形を作っており、家には多くの人形を置いている。薊を失ったことで心を病んでしまった茜のために薊を模した等身大の人形を製作して茜に与えるが、その人形が魂を宿して躯となったことに気付き、処分しようとしたところを躯に唆された茜により殺害される。その後、大償の際には娘達と同様に既に故人となっており、自身の代で桐生家は断絶しているが、今でもその魂は桐生家を彷徨うようになる。
- 槙村真澄(まきむら ますみ)
- 声 - ロビン・アトキン・ダウンズ(日本国外版紅い蝶)[16]、チャーリー・ヘイズ(同眞紅の蝶)[10]
- 怨霊名は切り刻まれた男。ダム建設に伴って皆神村周辺を調べにきた調査員。作業中に誤って皆神村に迷い込み、後に自身を探しにきた恋人である須藤美也子と共に村からの脱出を試みるが、黒澤家へ入った時に「縄の男」(真壁清次郎)により惨殺される。
- 『刺青ノ聲』ではプレイヤーキャラの一人である天倉螢が体験している「眠りの家の悪夢」において浮遊霊・ファイル(其ノ他)などでゲスト出演している。
- 須堂美也子(すどう みやこ)
- 声 - リー=アリン・ベイカー(日本国外版紅い蝶)[16]
- 怨霊名は迷い込んだ女。槙村真澄の恋人。行方不明となった槙村を探す途中で皆神村に迷い込み、そこで槙村と皆神村で再会することは出来たものの、後に怨霊化した槙村に殺されて自身も怨霊と化す。
- 『刺青ノ聲』ではプレイヤーキャラの一人である天倉螢が体験している「眠りの家の悪夢」においてファイル(其ノ他)で間接的にゲスト出演している。
- 紅い蝶(あかいちょう)
- 紅贄祭において、皆神村に住む姉妹の「双子巫女」か、女の双子がいない場合に選ばれる[6]兄弟の「双子御子[6]または巫子[22]」の片割れ(絞殺された側)の魂が蝶の姿に転生したもの。儀式が成功すると妹(弟)[注 3]の首にある絞殺の際についた両掌の痣より紅い蝶が浮かび上がるが、この紅い蝶が出現するか否かにより紅贄祭の成功か失敗かが分かり、紅贄祭が失敗すると双子の片割れ(絞殺された側)は紅い蝶になれない。その後、片割れの遺骸は黄泉の門「虚」に落とされ、紅い蝶となって肉体から離れた魂は皆神村の周りを舞い飛び、村人達から「贄唄」(にえうた)を唱歌されながら守り神として永遠に祀られる。
- 『刺青ノ聲』ではプレイヤーキャラの一人である天倉螢が体験している「眠りの家の悪夢」において心霊現象でゲスト出演している。
- 暮羽(くれは)
- 声 - 田中理恵
- 『眞紅の蝶』で追加された新キャラで、皆神村に存在する暮羽神社の巫女。生まれる前に双子の妹[注 3]と死別したことでその悲しみから感情のほとんどが欠落してしまっている。新モード「お化け屋敷」の舞台となる「マヨイガ」の案内役を務める。
関連商品
- 音楽、書籍
- 天野月子『蝶』ポニーキャニオン、2003年11月12日発売、PCCA-70051: マキシシングル。1回目のリメイク作『II DIRECTOR'S CUT』にも採用されているテーマソング兼エンディングテーマで、姉の繭をイメージしている[23]。原曲としては同レーベルのアルバム『天龍』、音倉レコード『デラックスカタログ』『カタログ』などにも収録されている。
- 『零 紅い蝶 公式完全攻略本 魂鎮ノ書(たましずめのしょ)』エンターブレイン、2004年2月12日。ISBN 4-7577-1759-8。:霊リストにゲーム内では振られていないナンバリング「no.001 - 177」が記されている[注 8]。
- 『怨霊の刻』参照
- 『4D零』
- 『紅い蝶』を題材にした劇場上映タイプの和風ホラーアトラクション[24]。監督はゲーム本篇でプロモーション・ムービー・パートのディレクターを担当した下山天。制作はビジュアルサイエンス研究所。2004年7月17日を皮切りに、としまえん、梅田ジョイポリス、ポルトヨーロッパ、グリーンランドリゾートなどで運営された。
受賞歴
- 零 紅い蝶
- IGN Top Ten Tuesday: Scariest Games 3位
- Top Ten Scariest Video Games Ever(最も怖いホラーゲームTOP10) 3位[25]
FATAL FRAME II CRIMSON BUTTERFLY DIRECTOR'S CUT
| ジャンル | ホラーアクションアドベンチャー |
|---|---|
| 対応機種 | Xbox |
| 開発元 | テクモ |
| 発売元 |
|
| プロデューサー |
菊池啓介 長谷川仁(プロジェクトマネージャー) 深田勇(USAエグゼクティブプロデューサー) MAX NAKA(エグゼクティブプロデューサー) |
| ディレクター | 柴田誠(トータルディレクション) |
| デザイナー |
飯島理恵 渡辺弘樹 Oyama Akio Sasamoto Masayuki 栗城桂子 |
| プログラマー |
薄井陽介 小出明 渡辺雄一郎 |
| 音楽 |
齋藤淳生 豊田亜矢子(コンポーザー) |
| 美術 |
杉本圭子(アートワーク) 加嶋一哲(インフェルノ) |
| 人数 | 1人 |
| 発売日 |
|
『FATAL FRAME II CRIMSON BUTTERFLY DIRECTOR'S CUT』(フェイタル フレーム ツー クリムゾン・バタフライ ディレクターズ・カット)は、零シリーズ第2作目の『紅い蝶』を原作とし、様々な箇所をアレンジしてXboxに移植したリメイク作品である(通算では4作目)。当記事では日本国外PS2版の副題=CRIMSON BUTTERFLYとの混同を避けるため『II DIRECTOR'S CUT』と略記する。
同名の北米版を除いた日本国外版名は『페이털 프레임 2 붉은나비 감독판』、『Project ZERO II CRIMSON BUTTERFLY DIRECTOR'S CUT』などで、日本に先駆け北米圏からリリースされた。
直近(通算)の前作にあたる『零SPECIAL』に引き続いてXboxの高画像能力によるグラフィック向上を中心として製作されており、上級者向けの最高難易度「FATAL」、各ボーナスの統合メニュー「アディショナルフィーチャー」、新たなマルチエンディングなどが追加された。
当作独自の要素として、常時ファインダーモード同様の主観視点で進み、画面上に現在位置と付近の見取り図をガイドするミニマップが表示される「FPSモード」が追加され、マップのほぼ全体を目視できていた従来のフィールドモード(俯瞰視点)への切り替えが無くなったことで、何の変哲も無かった単なる通路ですら死角が存在するため「曲がり角の先に何かがいるかも」のような緊張感が続くプレイを選べるようになった。
また、前作からのバトル(ミッション)モードとは別に「サバイバルモード」が初導入され、より過酷な条件での村脱出を目指す遊びも用意された。
射影機については、基本性能・機能・レベルアップ法などはそのままだが、最初に入手する(装填されている)フィルムが「一四式」に変更され、フィルムチャージが最も遅い(連写が効かない)種に一四式も含まれるようになったほか、ファインダーモードからのフィルム変更操作が初めて可能になった。
クリア後の追加コスチュームには、同社のデッド オア アライブ シリーズにおける『デッド オア アライブ アルティメット』までの設定をベースにしたかすみの瑠璃光(澪側)とあやねの胡蝶藍紫(繭側)や、『蒼魔灯』のレイナ(澪側)と『影牢 〜刻命館 真章〜』のミレニア(繭側)などのコラボ衣装もある。
零 眞紅の蝶
| ジャンル | ホラーアドベンチャー |
|---|---|
| 対応機種 |
Wii Wii U(ダウンロード) |
| 開発元 | コーエーテクモゲームス |
| 発売元 | 任天堂 |
| プロデューサー |
菊池啓介 伊豆野敏晴[26](兼プログラマー) |
| ディレクター |
柴田誠 大澤徹[26](兼プログラマー) |
| 人数 | 1 - 2人 |
| 発売日 |
Wii Uダウンロード販売 |
『零 眞紅の蝶』(ゼロ しんくのちょう)は、Wii用ソフトであり、『紅い蝶』のリメイク版にあたり(通算では8作目)、紅い蝶シリーズとしては『II DIRECTOR'S CUT』に続いて2回目となるリメイクとなる作品。日本国外版名は『PROJECT ZERO 2 Wii EDITION』。
本作は2013年時点で日本において45,143本を売り上げた[27]。
2016年にはWii Uのニンテンドーeショップでのダウンロード配信も開始された。
システム(零 眞紅の蝶)
リリース順で『零 月蝕の仮面』(以下:『月蝕の仮面』)の後発となったことでフロントビュー(操作キャラクターの後方位置から常時進行方向を捉えるカメラワーク)とWiiリモコン&ヌンチャクを用いた操作系など全体的なゲームシステムは後者をベースにしている。キャラクターのモデリングや射影機のデザインなども新規に描き起こされたものに一新。設定面では任天堂の要望により澪と繭の年齢が2つ上げられた[11]。「さわるシステム」の演出も「もっとさわるシステム」となり多彩化。新たなタイアップソング・マルチエンディング・強化レンズや、シリーズ初となる肝試し的なミニゲーム「お化け屋敷」などが追加された。
怨霊戦では、特定の条件で「闇帰り」という復活現象が発生し、攻撃力が上昇したり、新たな行動パターンが追加されるようになった。また、Wiiリモコンが2つあれば2プレイヤーが参戦することができ、シャッターボタンのタイミングを合わせた同時押しに成功すると「シンクロショット」が発動しダメージおよび入手ポイントが増えるというボーナスや、2プレイヤー側の接続が認識されると繭が語りかけてくるなどの要素が追加された。
射影機については、基本性能は霊波計の直径が広がる「範囲」、霊力ゲージ(梵字)が増える「蓄積」、同ゲージの充填が早くなる「感度」、より多くの強化レンズが使えるようになる「霊子」の4つとなっている。フィルムチャージは六一式までが中速で共通、九〇式が高速、零式が低速という3種になっている[28]。またアイテムCGは前作『月蝕の仮面』で一新されたものではなく、それ以前までのデザインのものが採用されている。
レベルアップ法は前々作にあたる『刺青ノ聲』に倣った単純ポイント制で、新たに撮影以外にも『月蝕の仮面』から引き継がれ改名と共に単純なポイントアイテム(少→多)にスイッチされた「霊石の欠片(蒼と紅)」からも獲得できるようになった。
開発(零 眞紅の蝶)
Wiiリモコンを活かした新作『月蝕の仮面』の評判の良さを受け、『零 紅い蝶』のWiiリメイクと相成った[29]。このこともあり、『月蝕の仮面』では見送られた要素が追加された[29]。
関連商品(零 眞紅の蝶)
- 音楽、書籍
- 天野月『くれなゐ』(収録アルバム『天の樹』dmARTS、2012年7月25日発売、DGSA-10041)
- テーマソング兼エンディングテーマ[注 9]で、天野月への改名後初のタイアップでもある。妹の澪をイメージしており、今回の『くれなゐ』(紅い)と前曲『蝶』の2曲で世界が1つになるというテーマが込められている[23]。前述の通りシングル化はされていないが、原曲としてはベストアルバム『カタログZ』KURA-0055にも収録されている。
- 『零 眞紅の蝶 公式攻略&設定資料集 くれなゐの杜(もり)』コーエーテクモゲームス、2012年9月28日。ISBN 978-4-7758-0852-8。:霊リストにゲーム内では振られていないナンバリング「霊001 - 190」が記されている。また『怨霊の刻』の一部が転載されている。
零 紅い蝶 REMAKE
| ジャンル | 和風ホラーアドベンチャーゲーム |
|---|---|
| 対応機種 |
Nintendo Switch 2 PlayStation 5 Xbox Series S Xbox Series X Steam |
| 開発元 |
コーエーテクモゲームス Team NINJA |
| ディレクター |
柴田誠 中島秀彦[30] |
| 人数 | 1人 |
| 発売日 |
|
| ゲームエンジン | カタナエンジン[31][32] |
『零 紅い蝶 REMAKE』(ゼロ あかいちょう リメイク)は、零シリーズ第2作目の『紅い蝶』を原作とし、様々な箇所をアレンジして各ゲームプラットフォームに移植した作品であり(通算では12作目)、紅い蝶シリーズとしては『眞紅の蝶』に続いて3回目となるリメイク作品。
当記事では『紅い蝶REMAKE』と略記する。日本国外版名は『FATAL FRAME II Crimson Butterfly REMAKE』『零 红蝶 REMAKE』などで、欧州と北米版の別称が統一された。
システム(紅い蝶 REMAKE)
グラフィック、サウンド、ゲームシステム、操作性などの一新、主人公2人など声の出演者の一部変更、サイドストーリーの拡充などが特徴。シリーズ初となる新要素は以下の通り[33]。
- 繭と手を繋ぐ
- フィールドモードで任意で可能な新アクション。繋いでいる間は体力や霊力が回復するため、怨霊戦ではゲームオーバーの危険度が下がり、繭が狙われたり転倒した際は助け起こしたり安全圏へ誘導可能になるなど、2人が一緒にいる時の恩恵が増した。
- 射影機の「ピント」「ズーム」「フィルター」
- ピント(Focus)
- ファインダーモード中の新要素。『濡鴉ノ巫女』からの「霊片」のように怨霊ごとに設定された「フォーカスポイント」にピントを合わせた数の差で怨霊へのダメージが増す。
- ズーム
- イン/アウトがあり、怨霊に気付かれていない状態での先制攻撃や従来の「トリプルショット」を狙うような広範囲攻撃が仕掛けられ、フィールド探索中ではズームでしか撮影できない物もあり収集要素にとっても重要。
- オートフォーカス任せにも出来るが、手動の方が更に早く合ったり威力が増すなどのリターンがある反面、実際のクラシックカメラの操作と同じくいわゆるピンぼけになってしまうリスクもある。
- フィルター
- 目的に応じた「射影」などの種類を切り替えると映るものが変化し、例えば「霊視」にすると『濡鴉ノ巫女』の「影見」のように過去の幻影を映すことができ探索の役に立つ。
- 怨霊の「掴み攻撃」「睨み攻撃」
- 『月蝕の仮面』からの「ゴーストハンド」演出の発展的な仕掛け。アイテムを拾ったり扉を開けている時などに発生し、回避ボタンの成否でその後の状況が有利不利になるもので、これにより「いつも霊に見られていて、いつ襲ってくるか分からない」という緊張感が続く。
- お守り(Charms)
- 過去作では霊石ラジオの再生アイテムだった「繭のお守り」などの鉱石系と、『眞紅の蝶』などの霊石の欠片系を混ぜてアレンジしたような新要素。「繭の紅玉」など様々な種類があり、装備することで攻撃力や防御力の増減といった効果が戦闘や探索で入手できる「霊石」を入れる事で発揮される。
開発(紅い蝶 REMAKE)
『紅い蝶』のリメイクはユーザからの要望を受けて着手に至った[34][32]。また、リマスター版『月蝕の仮面』のストーリーやキャラクターの評判は良かったものの、『濡鴉ノ巫女』よりも操作性の重さなどが指摘されていたため、『紅い蝶』のリメイクに際してはそのあたりの反省も生かそうということになった[32]。オリジナル版は固定カメラであり、独特の恐怖感やなつかしさを味わえるという利点があったものの、2020年代のゲームとしての体験や操作性からみれば万人受けしない可能性があったため、後続作品と同様のカメラおよび操作体系が採用された[32]。また、オリジナル版からのリメイクという性質上、『零 ~眞紅の蝶~』のお化け屋敷モードをはじめとする追加要素は入れないという方針が取られた[32]。一方、オリジナル版では技術的な都合で見送られていた繭が澪と手をつなぐというアクションがリメイク版に追加された[32]。
リメイク版のキャストのうち、幽霊以外はその時代に合った人がよいという観点から選出された[32]。一方、幽霊は時間の止まった存在ということでオリジナル版のボイスがそのまま使われた[32]。ただし、英語版は諸事情によりオリジナル版の音声が使えなかったため、すべての音声を収録し直した[32]。
開発環境の面では、直近(通算)の前作にあたる『月蝕リマスター』から加わり始めたTeam NINJAが明確に制作者としてクレジットされサウンドロゴにも加わるようになった[35]。