青銅砲
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その名の通り、青銅製の大砲である。ただし、慣例上、真鍮製のものも含めて青銅砲と呼ぶことも多い。野戦砲や曲射砲など様々な用途の大砲が青銅で製造されていた。また、銅と錫の合金を砲金と呼ぶことがあるが、これは、この合金が大砲の製造に多く用いられたことに由来する。
青銅砲は15世紀前半に登場し、それまでの鉄製鋳造砲に代わって主力となり、16世紀には完全に取って代わった[1]。19世紀前半まで、青銅砲は大砲の中心的地位を維持した。これは、当時の鋳造技術の限界により、鉄製の鋳造砲では材質を均一にできず、暴発の危険があったからである。15世紀の青銅砲の登場は、大砲の発展には大きな影響を与えた。青銅砲の登場により、従来の鉄製砲に比べると肉薄でも強力な火砲の製造が可能となり、野戦でも使用できるような軽量で機動性のある火砲が生まれた。また、ウルバン砲のような巨大な大砲も作られている[2]。
産業革命後の鋳造技術の進歩により、鉄製の鋳造砲でも暴発の危険が小さくなると、青銅より安価で、同じ重量でより耐久力がある(同じ耐久力ならより軽量)鉄製が再び一般的となり、青銅砲は戦場から姿を消すことになった。