魔法使いの弟子症候群

From Wikipedia, the free encyclopedia

魔法使いの弟子症候群(まほうつかいのでししょうこうぐん、英語: Sorcerer's Apprentice Syndrome (SAS))は、インターネットプロトコルであるTFTPの仕様上の欠陥に起因する不具合である。この名前は、ゲーテの1797年の詩『魔法使いの弟子』(ポール・デュカスの交響詩『魔法使いの弟子』やディズニーの1940年の映画『ファンタジア』で有名になった)に由来する。転送中のパケットが複製され増加し続ける様子が、同作における魔法をかけられた箒が増えてゆく様子に似ているからである。

この問題は、プロトコルの設計時に考慮されていなかったインターネットの既知の障害モードが、TFTPのメカニズムと相互作用して発生したものである。

TFTPは単純なロックステップ英語版で動作する。未処理のパケットは常に1つだけであり、どちらかの端末がパケットを受信すると、(ファイルの転送が完了していなければ)返信として1つのパケットを送信する。TFTPの仕様では、なんらかのパケットを受信した端末は、適切な返信パケットを送信する必要があると規定されている。すなわち、あるデータブロックの受信が契機となって「確認応答」が送信され、「確認応答」の受信が契機となって次のデータブロックが送信される。

TFTPは、信頼性の低いネットワーク上で動作するように設計された他のプロトコルと同様に、タイムアウトを規定している。端末がパケットを送信すると、応答を待つためのタイマが開始される。応答がないままタイムアウトすると、通常は送信したパケットを再送する。

SASの発生過程

解決法

脚注

Related Articles

Wikiwand AI