AXIN2

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AXIN2は、ヒトではAXIN2遺伝子によってコードされるタンパク質である。Axil(axin-like protein)、コンダクチン(conductin)の名称でも知られる[5][6]

記号AXIN2, AXIL, ODCRCS, axin 2
染色体17番染色体 (ヒト)[1]
終点65,561,648 bp[1]
概要 識別子, 記号 ...
AXIN2
識別子
記号AXIN2, AXIL, ODCRCS, axin 2
外部IDOMIM: 604025 MGI: 1270862 HomoloGene: 3420 GeneCards: AXIN2
遺伝子の位置 (ヒト)
17番染色体 (ヒト)
染色体17番染色体 (ヒト)[1]
17番染色体 (ヒト)
AXIN2遺伝子の位置
AXIN2遺伝子の位置
バンドデータ無し開始点65,528,563 bp[1]
終点65,561,648 bp[1]
遺伝子の位置 (マウス)
11番染色体 (マウス)
染色体11番染色体 (マウス)[2]
11番染色体 (マウス)
AXIN2遺伝子の位置
AXIN2遺伝子の位置
バンドデータ無し開始点108,811,175 bp[2]
終点108,841,609 bp[2]
RNA発現パターン


さらなる参照発現データ
遺伝子オントロジー
分子機能 I-SMAD binding
GTPase activator activity
血漿タンパク結合
酵素結合
ubiquitin protein ligase binding
beta-catenin binding
細胞の構成要素 細胞質
細胞質基質
中心体
細胞膜
細胞核
beta-catenin destruction complex
生物学的プロセス regulation of mismatch repair
膜内骨化
体節形成
bone mineralization
positive regulation of protein phosphorylation
positive regulation of cell death
regulation of centromeric sister chromatid cohesion
positive regulation of canonical Wnt signaling pathway
positive regulation of epithelial to mesenchymal transition
negative regulation of osteoblast differentiation
odontogenesis
多細胞個体の発生
mRNA stabilization
maintenance of DNA repeat elements
regulation of Wnt signaling pathway
chondrocyte differentiation involved in endochondral bone morphogenesis
regulation of chondrocyte development
secondary heart field specification
細胞増殖
negative regulation of canonical Wnt signaling pathway
negative regulation of cell population proliferation
positive regulation of GTPase activity
beta-catenin-TCF complex assembly
Wntシグナル経路
出典:Amigo / QuickGO
オルソログ
ヒトマウス
Entrez
Ensembl
UniProt
RefSeq
(mRNA)

NM_004655
NM_001363813

NM_015732

RefSeq
(タンパク質)

NP_004646
NP_001350742

NP_056547

場所
(UCSC)
Chr 17: 65.53 – 65.56 MbChr 17: 108.81 – 108.84 Mb
PubMed検索[3][4]
ウィキデータ
閲覧/編集 ヒト閲覧/編集 マウス
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機能

AXIN2は齧歯類ホモログであるマウスのコンダクチン/Axilと同様に、Wntシグナル伝達経路においてβ-カテニンの安定性の調節に重要な役割を果たしていると考えられる。マウスでは、コンダクチンはAPC、β-カテニン、GSK3βとともに多タンパク質複合体(β-カテニン分解複合体)を形成し、β-カテニンの分解をもたらす[6]AXIN1とAXIN2は発がん性β-カテニンシグナルの制御において相乗的に機能するため、がん研究ではAXINタンパク質に大きな関心が寄せられている。重要なことに、β-カテニン分解複合体の活性はタンキラーゼ英語版阻害剤によって増加するため、β-カテニン依存的ながんに対する治療の選択肢となる可能性がある[7]

臨床的意義

β-カテニンの分解は多くの悪性腫瘍の発生において重要なイベントとなっている。AXIN2遺伝子は17q23-q24にマッピングされ、この領域は乳がん神経芽腫やその他の腫瘍で高頻度のヘテロ接合性喪失英語版がみられる。この遺伝子の変異はミスマッチ修復に欠陥を有する大腸がんや肝臓腫瘍の患者で見つかっている[6][8]

口蓋形成の最も重要なイベントはほぼ同時に生じる。1本以上の永久歯の先天的欠損によって定義される歯数不足症英語版はヒトの歯の異常として最も一般的であり、世界中の人口の約20%が影響を受けている[9]AXIN2遺伝子の多型は歯数不足症と乏歯症(6本以上の永久歯の欠損)の双方と関係している可能性がある[10][11]

フィンランドの家族で発見されたAXIN2の変異(1966C>T)は、無歯症と結腸新生物の双方と関係している。この変異は、初期に歯の発生に異常をもたらし、後にポリープそして最終的に結腸がんの発生に寄与しているようであり、永久歯の欠損が結腸がん感受性の指標となる可能性を示唆している[10]。歯科医は少なくともこうした関係を認識している必要があり、無歯症の症例を発見してより完全な遺伝子診断の検査へ進めることができる必要がある。これは、分子遺伝学的発見と従来の学問分野との相互作用を示す一例である[12]

相互作用

AXIN2はGSK3Bと相互作用することが示されている[13][14]

出典

関連文献

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