放送衛星システム

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株式会社放送衛星システム(ほうそうえいせいシステム、: Broadcasting Satellite System Corporation、通称:B-SAT)は、放送衛星の運用管理と衛星基幹放送局の提供業務を行う基幹放送局提供事業者(旧受託放送事業者)である。日本放送協会(NHK)と在京民放テレビ各社の出資によって設立された。

略称 B-SAT
本社所在地 日本の旗 日本
183-0005
東京都府中市若松町1-3-5
設立 1993年4月13日
概要 種類, 略称 ...
株式会社放送衛星システム
Broadcasting Satellite System Corporation
種類 株式会社
略称 B-SAT
本社所在地 日本の旗 日本
183-0005
東京都府中市若松町1-3-5
設立 1993年4月13日
業種 情報・通信業
法人番号 5011001021500 ウィキデータを編集
事業内容 放送衛星の管制・運用事業、基幹放送局提供事業など
代表者 代表取締役社長 角英夫
資本金 150億円
売上高
  • 108億3,300万円
(2025年3月期)[1]
営業利益
  • 27億5,100万円
(2025年3月期)[1]
経常利益
  • 25億600万円
(2025年3月期)[1]
純利益
  • 19億100万円
(2025年3月期)[1]
純資産
  • 374億3,800万円
(2025年3月期)[1]
総資産
  • 527億5,500万円
(2025年3月期)[1]
従業員数 88名(常勤役員を含む 2025年7月1日現在)
決算期 毎年3月31日
主要株主
外部リンク https://www.b-sat.co.jp/
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BS放送の受託放送役務は、2000年12月1日よりデジタル放送のみで行っていたが、2007年11月1日よりアナログ放送についても開始。これによりNHKとWOWOWは、保有していたBS(アナログ)テレビジョン放送局の無線局免許状が前日限りで廃止となり、それぞれ委託放送事業者(後に衛星基幹放送事業者)へ移行した。2011年6月30日、改正放送法の施行により、受託放送事業者は基幹放送局提供事業者とみなされ[2]、「放送局」の保有は継続するが「放送事業者」ではなくなった。

2025年7月、本社を創業地の東京都渋谷区から同都府中市へ移転。

概要

衛星一覧

同社唯一の衛星シリーズである日本国内向け放送衛星(BS)のBSATは、これまで10機がフランス領ギアナギアナ宇宙センターより打ち上げられ(うち1機失敗)いずれも静止軌道位置は東経110度赤道ボルネオ島)付近上空。東経110度CSデジタル放送(スカパー!)を行うスカパーJSAT通信衛星JCSAT-110Aも直近にある。

BSATシリーズ共通の特徴として、実験放送衛星ゆりシリーズでは毎年春分秋分の前後に各1ヵ月半ずつ程度存在した、太陽光が地球に阻まれて太陽電池に届かず、太陽光発電できないの時期における二次電池蓄電量温存のための放送休止(主に深夜)が解消され、完全24時間放送に対応している点が挙げられる。

さらに見る 衛星名称 (B-SAT呼称), 衛星バス ...
衛星名称
(B-SAT呼称)
衛星バス打上日 (UTC)運用終了日 (UTC)打上機
BSAT-1aヒューズ HS-3761997年4月17日2010年8月13日アリアン4
BSAT-1bHS-3761998年4月28日2011年8月30日アリアン4
BSAT-2aオービタル・サイエンシズ STAR2001年3月9日2013年1月29日アリアン5
BSAT-2bSTAR2001年7月12日(軌道投入失敗)アリアン5
BSAT-2cSTAR2003年6月12日2013年8月1日アリアン5
BSAT-3aロッキード・マーティン A2100A2007年8月14日2025年2月7日アリアン5
BSAT-3bA2100A2010年10月28日運用中アリアン5
BSAT-3c/
JCSAT-110R

(BSAT-3c)
A2100A2011年8月6日運用中アリアン5
BSAT-4aSS/L SSL13002017年9月29日運用中アリアン5
BSAT-4bSSL13002020年8月16日運用中アリアン5
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  • BSAT-1a,1bはNHK及びWOWOWを含む3社による区分保有機であったが、2008年8月より全体を放送衛星システムが保有することになった。またBSAT-3cはスカパーJSATとの区分保有機となっている。当初から全体を保有している衛星を含め、いずれも放送衛星システムが管制業務を担当。
  • BSAT-1,2系の機体は4波、BSAT-3a,3bは8波、BSAT-3cは12波すべてのBS右旋円放送を同時送信できる設計となっている。
  • BSAT-1系はアナログ放送世代の機体だが、BSAT-1bのみBSデジタル放送にも対応しており、2000年のデジタル本放送もBSAT-1bによって開始となった。またデジタル放送世代のBSAT-2系以降のうち、2a及び3aにはアナログ放送に対応する機能を搭載し、BSAT-1a設計寿命期の2007年よりBSAT-2a設計寿命期である2011年までのBSアナログ放送の継続を担保するものとした。
  • BSAT-4aはBS右旋円12波に加え、BS左旋円12波の同時送信に対応なほか、Ka帯2波の送信も可能とし4K 8K衛星放送の開始並びにKa帯放送の実用化実験に用いられる。

このほか、NHKとWOWOWが区分保有する放送補完衛星BS-3N(2007年軌道外投棄)の管制業務を受託していた。

基幹放送局免許

衛星基幹放送局の免許は国内衛星基幹放送用に計6局(15波)が、関東総合通信局より以下のとおり免許されている。いずれも、現行免許の期間は2023年11月1日から2028年10月31日JST)まで。

さらに見る 現用衛星, 予備衛星 ...
現用衛星予備衛星コールサイン放送形態物理チャンネル空中線電力ERP
BSAT-3b BSAT-3c JO31-BS-HDTV
JO31-BS-TV
JO31-BS-PCM
デジタル
ISDB-S
BS-1,3,13,15 120W 1MW
BSAT-3c BSAT-3b JO32-BS-HDTV
JO32-BS-TV
BS-5,9,11,19,21,23 120W 1MW
BSAT-4a BSAT-4b JO35-BS-UHTV デジタル
(ISDB-S3)
BS-7,17
BS-8,12,14
120W 850kW
BS-7,17(予備) 90W 750kW
UHTV - 超高精細度テレビジョン放送、HDTV - 高精細度テレビジョン放送、TV - 標準テレビジョン放送、PCM - 超短波放送
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管制所

静止衛星の動作を監視・制御するための通信を行う事業所。

地球局

菖蒲アップリンク地球局

放送番組を地上から衛星へ送信(アップリンク)する事業所。

クライアント

SIセンター

MPEG-2システムの「全局SI」をクライアントであるBS放送事業者に配信している。

全局SIとは一旦BS放送事業者に設置された「SIクライアント」から送られた各局のSI(Service Information)をB-SAT社内に設置されている「SIセンター」で集約したもので、B-SATのSIセンターで生成されたそれを再びクライアントに返送し、BS放送事業者がそれと自局の番組と多重化してB-SATに送信してアップリンク、というシステムを採用した。

このシステムによって、他局の視聴中にも電子番組ガイド(EPG)が更新される等、BSデジタル放送開始当初はメリットが存在したが、その後はBS放送事業者の増加に伴い、各局ごとに配信出来るSIの容量が減少する事になり、また一度B-SATのSIセンターを経由する事から急な編成変更(特に災害等の緊急時)の追従も難しくなる事態に陥っている。しまいには受信機の待機中や、受信機側で複数チューナーを搭載することで視聴中でも裏チューナーで他局のEPGを更新出来ることから全局SIのメリットが事実上消滅してしまったため、新4K8K衛星放送では全局SIの生成・配信は取り止めて地上デジタル放送と同じ各局SI[4]に移行している。

脚注

関連項目

外部リンク

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