K-RadCube
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| K-RadCube | |
|---|---|
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K-RadCubeの模型 | |
| 所属 | KASA |
| 国際標識番号 | 2026-069D |
| カタログ番号 | 68541 |
| 状態 | 計画中 |
| 目的 | ヴァン・アレン帯の放射線の測定 |
| 打上げ機 | SLS Block 1 |
| 打上げ日時 | 2026年4月(予定) |
| 物理的特長 | |
| 本体寸法 | 36×20×20 cm |
| 軌道要素 | |
| 周回対象 | 地球 |
| K-RAD | 放射線測定器 |
K-RadCubeはNASAのアルテミスIIミッションに相乗りする韓国宇宙航空庁 (KASA) と韓国天文研究院 (KASI) の12Uサイズのキューブサット。ヴァン・アレン帯の放射線を複数の高度で測定し、それが宇宙飛行士に与え得る影響について調査する。またサムスン電子、SKハイニックスがそれぞれ開発した半導体を宇宙で試験する。K-RadCubeは地球低軌道以遠を飛行する初の韓国製キューブサットである。
NASAはアルテミスIIに相乗りするキューブサットをアルテミス合意の署名国を対象に募集し、2024年2月に韓国からK-RadCubeのミッション提案が提出された。2024年5月にNASAはK-RadCubeを相乗りするキューブサットとして選定し[1]、2025年5月2日、KASAはNASAとアルテミスIIにおけるK-RadCubeの協力の実施取決めを締結した[2][3]。同年5月7日、KASIはK-RadCubeのペイロードの開発についてサムスン電子、SKハイニックスと合意を結んだ[4]。
K-RadCubeは2025年8月に完成し、ロケットへ格納するためにアメリカのケネディ宇宙センターへ輸送された[1]。K-RadCubeはアルテミスIIとともに東部夏時間の2026年4月1日に打ち上げられた。
機体

K-RadCubeは12Uサイズのキューブサットで、ロケットから分離した後にソーラーパネルとアンテナが展開される。K-RadCubeの衛星バスはNara Space Technology Inc.によって開発された[5]。K-RadCubeは宇宙飛行士と同じロケットで打ち上げられるため、NASAの有人宇宙飛行の厳しい安全基準に合致することが求められる[6]。そのためK-RadCubeの推進系は水を燃料とし、加熱して水蒸気を噴射することによる反動で軌道を変更する。またリチウムイオンバッテリーは爆発の危険性を抑えるため、物理的および電気的な安全遮断システムが三重に備わっている[7]。
衛星には放射線測定器K-RADが搭載されている。K-RADは線エネルギー付与と宇宙線の線量を測定し、地球-月間を飛行する際の宇宙線環境の分析や宇宙飛行士の放射線防護に関する研究のためのデータを取得する。放射線を測定するペイロードの開発はKASIが担当した[1]。また併せてK-RadCubeは韓国国内の企業が開発した半導体の放射線耐性を検証する。単に宇宙空間での動作を検証するに留まらず、K-RADが測定した線量データと組み合わせ、半導体の放射線への反応特性を精密に評価することを目指している[6]。サムスン電子は半導体K-RAD-SSを提供する。サムスン電子半導体研究所はこれにより、社内で開発中の次世代半導体が地球の高軌道の過酷な放射線環境でも問題なく動作するか検証することを目指している。SKハイニックスは半導体メモリK-RAD-SKを提供する。同社はKASIと連携し、K-RAD-SKに配置した温度センサーを用いて太陽の輻射熱と内部の熱伝導に対する半導体の動作特性を検証する[4]。
