KAB-1500L

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KAB-1500Lロシア語: КАБ-1500Л)は、ソビエト連邦で開発されたレーザー誘導爆弾[2]

原開発国 ソビエト連邦の旗 ソビエト連邦
配備期間 1987年 - [1]
重量 1,560 kg(KAB-1500L-F)[2][3]
概要 種類, 原開発国 ...
KAB-1500L
原型のKAB-1500L
種類 誘導爆弾
原開発国 ソビエト連邦の旗 ソビエト連邦
運用史
配備期間 1987年 - [1]
諸元
重量 1,560 kg(KAB-1500L-F)[2][3]
全長 4.6 m(KAB-1500L-F)[2][3]
直径 0.58 m(KAB-1500L-F、弾体直径)[2][3]

精度
  • 7 - 10 m(KAB-1500L)[1]
  • 4 - 7 m(KAB-1500LG)[1]

翼幅 1.3 m(KAB-1500L-F、展張時)[2][3]
誘導方式 レーザー誘導[2]
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ソビエト連邦/ロシアの航空爆弾は、「種別、航空爆弾の略号、重量、誘導方式」という命名基準が採用されており、本爆弾の場合は「精密誘導(K)、航空爆弾(AB)、重量(1500)、レーザー誘導(L)」の組み合わせである[3][4]

開発

ベトナム戦争アメリカ軍が使用したレーザー誘導爆弾の有効性を認識したソ連では、1972年から同種の誘導爆弾の開発を始めた[2]。最初に開発されたのは500キログラム級の弾体を使用したKAB-500シリーズで、この弾体を1,500キログラム級に大型化したのがKAB-1500シリーズである[2][5]

KAB-1500Lはこのうち誘導方式にレーザー誘導を採用したバージョンで、1987年初期作戦能力を獲得した[1][注釈 1]。外国製の同クラス兵器では、アメリカのペイブウェイII/III誘導爆弾に相当する[6]

設計

航空機に搭載するレーザー誘導式の爆弾で、弾体の先端に誘導装置、尾部に安定用の大型フィンがあり、フィンの後縁が制御用の操舵翼となっている[2]

弾体は複数の種類から選択することができ、通常爆弾(弾体種別符号はF)のほか、コンクリート貫通爆弾(Pr)、サーモバリック爆弾(OD)がある[2][1][7][8]。弾体の種類によってさらに細分化した名称をつけることもあり、たとえばコンクリート貫通爆弾の場合はKAB-1500L-Prという風に、末尾に弾体種別を付与する形となる[2][3]。コンクリート貫通爆弾は、厚さ3から5メートルのコンクリートを貫通することができ、バンカーなどへの攻撃に使用される[9]

後に、誘導装置を新型に変更したKAB-1500LGシリーズが登場している[1]。こちらも複数の弾体が用意されている[10][11][12]

Su-30Su-34Su-35といった現用のマルチロール機に搭載が可能なほか、Su-24MiG-27といった旧型の機体にも搭載できる[6]

運用国

ロシアの旗 ロシア
2025年時点で、ロシア航空宇宙軍がKAB-1500L/LGを保有している[13]。これまでに、チェチェン紛争ロシア空軍のシリア内戦介入ロシアのウクライナ侵攻で実戦に投入されている[6][14]

サブタイプ

KAB-1500LG-F
KAB-1500L
原型のレーザー誘導爆弾[2][3]。アメリカのペイブウェイI/IIのものに似た、27Nまたは27N1型セミアクティブレーザー式誘導装置を搭載している[1]
KAB-1500LG
より精度の高い新型の誘導装置を搭載した改良モデル。爆弾の先端部分は、アメリカのペイブウェイIIIのものに似た、透明な窓(カバー)の内部に誘導装置を収めるという形式になっている[3][5][1]

脚注

参考文献

関連項目

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