Kyoto Common Lisp
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| 作者 | 湯淺太一, 萩谷昌己 |
|---|---|
| 開発元 | 京都大学数理解析研究所SIGLISP |
| 初版 | 1984年4月 |
| 最新版 |
"June 3, 1987"
/ 1987年6月3日 |
| 対応OS | Unix, VMS, AOS |
| 対応言語 | Lisp, Common Lisp |
| 種別 | コンパイラおよびインタプリタ |
| ライセンス | 京都大学数理解析研究所SIGLISPライセンス |
Kyoto Common Lisp (KCL)は湯淺太一、萩谷昌己らによるCommon Lispの実装である。C言語で書かれ、主にUnix系OSで広く動作した。KCLはANSI Cへとコンパイルするのが特徴。
1984年のガイ・スティール・ジュニアの著書Common Lisp the Languageに記載されているCommon Lisp仕様に準拠し、京都大学数理解析研究所SIGLISP(The Special Interest Group in LISP)とのライセンス契約のもとで無償で利用可能であった。
KCLの特筆すべき点は、Common Lisp仕様標準委員会の外部で、Common Lisp仕様に基づいてゼロから実装されたことである。
当時分派していたMACLISP系Lispの共通仕様を制定することがCommon Lispの当初の目的であったため、既存のSpice LispやNIL、Lisp Machine Lisp等の処理系がCommon Lisp仕様に準拠していくという方向で進んでおり、また、処理系の一つであるSpice Lispのソースコードがパブリックドメインとして配布されていたため、既存の処理系やソースコードを利用することが殆どの状況であったが、仕様のみに基きゼロから実装したKCLは、それまで気づかれなかったCommon Lisp仕様の多くの穴や間違い、暗黙の前提を露呈させた。
Kyoto Common Lispは、1984年のCommon Lisp仕様出版とほぼ同時期に完成し、Spice LispやNIL等と並ぶ最初のCommon Lispの実装の一つである。
日本国内では国産ソフトウェアとしてのKCLの業績を称えんがために行き過ぎた誇張が散見される。
主なところでは、言語の仕様はできていても、実際のコンピュータ上で動く言語処理系としてのCommon LispはKCL以前には存在していなかった、等と記述している文献や書籍がある。[1]