MI 09
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MI 09は、フランスの公共交通事業者であるパリ交通公団(RATP)が所有する電車。首都・パリを中心としたイル=ド=フランス地域圏の通勤・近郊列車であるRER向けの車両で、多客輸送に適した2階建て構造を有している[1][2][5]。
| MI 09 パリ交通公団ZR1600形電車 | |
|---|---|
|
MI 09(2021年撮影) | |
| 基本情報 | |
| 所有者 | パリ交通公団 |
| 製造所 | アルストム、ボンバルディア・トランスポーテーション |
| 製造年 | 2010年 - 2017年 |
| 製造数 | 140編成(5両編成140本) |
| 運用開始 | 2011年 |
| 投入先 | RER(A線) |
| 主要諸元 | |
| 編成 | 5両編成 |
| 軸配置 | 2'2' + Bo'Bo' + Bo'Bo' + Bo'Bo' + 2'2' |
| 軌間 | 1,435 mm |
| 電気方式 |
直流1,500 V 交流25,000 V 50 Hz (架空電車線方式) |
| 最高速度 | 120 km/h |
| 編成定員 | 着席474人 |
| 編成重量 | 283.0 t |
| 編成長 | 112,000 mm |
| 車輪径 | 840 mm |
| 固定軸距 | 2,450 mm |
| 台車中心間距離 | 16,700 mm |
| 主電動機 | FXA 3561(三相誘導電動機) |
| 主電動機出力 | 375 kW |
| 編成出力 | 4,500 kW |
| 制御方式 | VVVFインバータ制御(IGBT素子) |
| 制動装置 | 回生ブレーキ |
| 備考 | 主要数値は[1][2][3][4][5]に基づく。 |
概要
イル=ド=フランス地域圏の地域間列車である「RER」のうち、1日あたり120万人もの乗客が利用するA線で使用されていた旧型電車の置き換えや輸送力の増強を目的に導入が実施された電車。2009年にパリ交通公団(RATP)とイル=ド=フランス運輸組合(StiF)は、アルストムとボンバルディア・トランスポーテーション(現:アルストム)のコンソーシアムとの間に60編成分の製造に関する契約を交わし、続いて2012年にはオプション分を行使する形で70編成の、2015年にも10編成の追加発注が行われた[1][2][3][5][6][7]。
MI 09は全長112 mの5両編成の電車で、2両の制御車(先頭車)と3両の電動車(中間車)で構成されている。全車両が2階建て構造になっており、加減速性能の向上も併せ、従来の1階建て電車(MS 61、MI 84)と比べて輸送力が30 - 50 %向上している。また、総括制御により最大2編成を連結した運行も可能で、その際の定員数は立席を含めて約2,600人にも及ぶ。車内にはバリアフリーに対応した区画が設置されている他、冷房に対応した空調装置や安全性向上のための監視カメラ、情報を表示するスクリーンが設置されている。各車体には車体前後と中央部、合計3箇所に幅2,000 mmの両開き乗降扉が設置されている[1][2][5][8]。
電動車(中間車)の各動力台車には、VVVFインバータ制御(IGBT素子)に対応した三相誘導電動機が2基ずつ搭載されている。また、各車両の機器を始めとした情報についてはwi-fi接続により管制センターへ送信されており、問題発生時の対策が迅速に図られるようになっている[1][5]。
製造は2010年から始まり、試運転を経て2011年12月から営業運転を開始した。以降、2017年までに全140編成の導入が完了している[1][3][4][5]。