Theodoxus

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Theodoxus
生息年代: 始新世現世
Theodoxus fluviatilis 3
Theodoxus fluviatilis
分類
: 動物Animalia
: 軟体動物Mollusca
: 腹足綱 Gastropoda
: アマオブネガイ目[1] Neritopsida
: アマオブネガイ科 Neritidae
: “テオドクサス”属 Theodoxus
学名
Theodoxus
Monfort, 1810[2]

Theodoxus(“テオドクサス”属[注釈 1])はアマオブネガイ科に属する巻貝の属で、ヨーロッパから西アジアにかけての河川に生息する。主な種として“カワヒメカノコ” Theodoxus fluviatilisが知られている。

殻高約1 cm以下の半卵形の貝殻をもつ。色模様は変化に富む。貝殻内部の螺柱や内壁は溶解され広い部屋となる。蓋は特徴的で、内面螺軸側の下部に半円形の蝶番が出るが、種によっては蝶番上に外側下向きに骨状突起が出る[3]。軟体部は左側に1つの鰓をもつ。

生態

淡水の流水中に棲み、石の上の痂状になった藻類を食べる。雌雄が交尾し、産卵はカプセルが石の上や他の貝殻上に産みつけられる。カプセル内に数十個の卵があるが、孵化して幼体となるのは1個のみで、他は餌とされる[4]

分布

ヨーロッパから西アジアにかけての温帯域の淡水および一部は汽水にも生息[5]

種類

現生の主な種を下に示した。その他多くの化石種がヨーロッパでみつかっている。

過去に太平洋沿岸に生息する種がTheodoxus属として紹介されていたが、別の属に分類されるようになった。

表 テオドクサス属の種の学名の変遷の例
和名旧名の例[21]WoRMS学名 (2019)[2]
ハリカノコ Theodoxus (Clithon) coronatusClithon coronatum Leach, 1815
ベニツケカノコ Theodoxus (Vittoclithon) luteofasciatusVitta luteofasciata (K. Miller, 1879)
ヒメカノコ Theodoxus (Vittoclithon) oualanienseClithon oualaniense (Lesson, 1831)

系統発生

アマオブネガイ科 “テオドクサス”属関連の系統分岐図の一部を一例として示す[22]

Nerita アマオブネガイ属。主に熱帯域の海水性

Theodoxus

Theodoxus fluviatilis “カワヒメカノコ” ドナウ川など淡水

Theodoxus baeticus 地中海沿岸諸国

Theodoxus meridionaris シチリア, チュニジア

Septaria フネアマガイ属 インド-太平洋、汽水

Neritrina ホシクズカノコ等 大西洋, 汽水-淡水

Clithon イシマキガイ属 西太平洋、汽水-淡水

Quintero-Galvis & Raquel-Castro (2013)によるアマオブネガイ科の系統分岐図の一部[22]

アマオブネガイ科の中で最も古い時期にアマオブネガイ属から分岐したのが“テオドクサス”属で、中新世地中海から分離したパラテチス海の淡水化と関係があると考えられている[23]

Theodoxus fluviatilisの歯舌
Theodoxus fluviatilisの歯舌

脚注

参考文献

関連項目

外部リンク

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