ピネン
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ピネン(pinene)は、化学式がC10H16で表される有機化合物で、モノテルペンの1種。名称はマツ (pine) に由来し、その名の通り松脂や松精油の主成分であるほか、多くの針葉樹に含まれ特有の香りのもととなる[3]。香料や医薬品の原料となる。
| 物質名 | |
|---|---|
(1S,5S)-2,6,6-trimethylbicyclo[3.1.1]hept-2-ene | |
| 識別情報 | |
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3D model (JSmol) |
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| ChEBI |
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| ChEMBL |
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| ChemSpider | |
| ECHA InfoCard | 100.029.170 |
| EC番号 |
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PubChem CID |
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| UNII |
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CompTox Dashboard (EPA) |
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| 性質 | |
| C10H16 | |
| モル質量 | 136.24 g/mol |
| 外観 | 液体 |
| 密度 | 0.86 g·cm−3 (α, 15 °C)[1][2] |
| 融点 | −62 – −55 °C (−80 – −67 °F; 211–218 K) α[1] |
| 沸点 | 155–156 °C (311–313 °F; 428–429 K) α[1] |
| 水にほとんど溶けない | |
ピネンは六員環と四員環からなる炭化水素で、二重結合の位置が異なるα-ピネンとβ-ピネンの2つの構造異性体が存在する。さらにそれぞれが2種の鏡像異性体をもつことから、ピネンには合計4種の異性体が存在する。
性質
生合成
α体、β体ともにゲラニル二リン酸を出発原料とし、リナロイル二リン酸の環化を経て骨格が完成する。最終段階で脱離するプロトンの位置によってα体とβ体に分かれる。

異性体
透視図 | X | X | ||
X | X | |||
名称 | (1R)-(+)-α-ピネン | (1S)-(−)-α-ピネン | (1R)-(+)-β-ピネン | (1S)-(−)-β-ピネン |
[7785-70-8] | [7785-26-4] | [19902-08-0] | [18172-67-3] |
α-ピネン
融点 -57 ℃、沸点155-156 ℃、比重 0.8584-0.8600。α-ピネンの四員環は反応性が高く、特に酸性条件ではワーグナー・メーヤワイン転位が容易に進行する。希硫酸または無水酢酸条件ではテルピネオール誘導体やテルピンが、塩酸条件ではボルネオールまたはリモネンの骨格をもつ塩化物が生成する。ヨウ素や三塩化リンでは芳香化が起こりシメンとなる[4]。

β-ピネン
用途
参考文献
- 物性値は、市岡ほか 『山地森林の快適性(第1報)-測定方法の検討を中心に-』 三重県保健環境研究所(環境部門)年報第1号(通巻第20号)、2000年[リンク切れ] によった。
