カボス
ミカン科の常緑広葉樹またはその果実
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特徴
由来
植物図鑑でインド原産とされたこともあったが、DNAを用いた多種類の柑橘類の親子関係の検討から日本原産種(Cold-hardy citrus)とされる[5]。カボスは一方の親をユズとする種で、DNA研究ではもう一方の親は東南アジア原産のクネンボであるとする[5]。ユズとクネンボの原産地と分布からみて両者の雑種が発生したのは日本本土とみられる[5]。ただ、大友宗麟が交易に熱心であったことからインドからの輸入品の中に紛れていた可能性も指摘されている[5]。
主産地である大分県臼杵市では、江戸時代に宗源という医者が京都から苗木を持ち帰ったのが栽培の始まりと伝えられている。臼杵市内には、樹齢200年といわれた古木がかつてあり、2021年(令和3年)時点でも樹齢100年前後の古木が残っている[6] が、大分県外にはこのような古木はない。このため、大分県原産とする説がある[7]。
名称
カボスという名の由来は明らかではなく、文献で確認できるのも第二次世界大戦後のことである[7]。
ダイダイの一種に「カブチ」「カブス」などと呼ばれるものがある。平安時代の深根輔仁による『本草和名』に、「枸櫞」「和名加布知」などの記述があり、現代でも和歌山県から三重県にかけてダイダイを「かぶち」と呼ぶ地域がある[8]。また、1603年(慶長8年)頃発行の『日葡辞書』には Cabusu の記載があり、1709年(宝永6年)に刊行された貝原益軒の『大和本草』にも「カブス」についての記載があって、その名の由来は「柑子」(かむし、かむす)が訛ったものとも、乾燥した皮を燻して蚊除けに用いるからとも記されている[9]。
ただし、カブスはダイダイのことであるとして、「カブス」を「カボス」とみることに否定的な見解も多い[5]。
生産
利用
香酸柑橘類に分類されるカボスの果汁は、酸味に富むとともに独特の香りを有しており、刺身や焼き魚等の薬味として、あるいは鍋料理のポン酢や[4]、酢の物等の調理に用いられる他、大分県では、味噌汁、麺類、焼酎などにも少し果汁を垂らして風味を付けることもある[15]。また、果汁や果肉を用いた調味料、ジュース、清涼飲料水、氷菓、スナック菓子、和菓子、洋菓子、酒類等の加工品も販売されている[16]。
大分県では、カボスを加えた飼料で養殖したブリやヒラメを「かぼすブリ」「かぼすヒラメ」として売り出している。ブリ等の魚類の飼料にカボスを加えると、カボスに含まれるポリフェノールの効果で、切り身の変色や臭みを長時間抑えることができるとされる[17][18]。

