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さよならララ

日本のテレビアニメシリーズ From Wikipedia, the free encyclopedia

『さよならララ』(Goodbye, Lara)は、キネマシトラス15周年記念作品として制作された、日本のオリジナルテレビアニメーション。監督は『少女☆歌劇 レヴュースタァライト』で副監督を務めた小出卓史。2026年7月から9月までTOKYO MXほかにて放送された[1]。

ジャンルファンタジー
監督小出卓史
シリーズ構成川原杏奈
概要 さよならララ, ジャンル ...
さよならララ

ジャンル ファンタジー
アニメ:さよならララ
原作 キネマシトラス
監督 小出卓史
シリーズ構成 川原杏奈
キャラクターデザイン 谷紫織
音楽 yuma yamaguchi
アニメーション制作 キネマシトラス
製作 「さよならララ」製作委員会
放送局 TOKYO MXほか
放送期間 2026年7月6日 - 9月21日
話数 全12話
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童話『人魚姫』が題材となっており、200年の時を経て、現代の琵琶湖によみがえった人魚の王女・ララの物語が描かれる。

あらすじ

西暦1777年、ララは海の王ローワンの6人目の人魚として誕生する。15歳になったララは火事になった船から落ちた人間の王子を助けるが、ローワンは穢れた人間に近づいた罰として城に閉じ込める。そこへ現れた魔女グレイスの薬で人間になったララは陸へ上がり、王子と再会するが、王子の愛を得られず泡になり消えてしまう。その後ララは朽ちた海の宮殿で目覚め、ララのせいで王家の血が穢れ人魚は絶えたこと、ローワンの願いによりララだけが蘇ったことを知る。鏡の中のグレイスは王たちは眠っており、救えるのはララだけと教える。ララは魔女の薬で再び浮上するが、そこは2026年の日本の琵琶湖だった。

登場人物

ララ
演 - 菱川花菜[2]
200年余りの時を経て、琵琶湖にて蘇った人魚の姫。赤毛で、舌に縫い目がある。茉里と出会い彼女の家で暮らす。200年前と現代の文明の違いに戸惑うが、人魚一族復活のため、「王子」と「本当の愛」を探し求める。
大津茉里(おおつ まり)
演 - 川石奈奈[2]
現代の琵琶湖から現れたララと出会った女子高生ボクサー。膳所南高校1年生。中学時代は公式戦無敗で全日本大会を制覇し、「近江の稲妻」と呼ばれている。
幼い頃は負けず嫌いで近所の子と喧嘩ばかりしていたが、母に諭されボクシングに熱中して強くなった。ぶっきらぼうだが、ララやグレイスの面倒を見ている。母の形見の十字架のペンダントを大事にしている。
グレイス
演 - 深見梨加[2]、小倉唯(若い頃)[3]
ララを人間に変えた魔女。ララの叔母だが王家から追放されており、王城への出入りを禁止されている。人間と人魚の間に真実の愛が芽生えるのか興味を持っており、ララを王子の元へ導いた。ララの事件で危機を迎えた人魚一族を琵琶湖湖底にある隠れ家に導いた。
現代では熱帯魚のような魚の姿で、茉里の家で飼われている。この状態でも人語を話せる。茉里には素性を明かしており「ゴンちゃん」と呼ばれている。
ルカ
演 - 村瀬歩[2]
かつてララが恋した王子によく似た少年。偶然人魚の姿に戻ったララを目撃し、「秋月ルカ」と名乗ってララと親しくなる。
大津祥弥(おおつ よしや)
演 - 大野智敬[2]
茉里の兄。高校3年生。妹より先にボクシングをしていたが、今は辞めてバイクを趣味にしている。
大津誠(おおつ まこと)
演 - 真殿光昭[2]
茉里の父。フリーのカメラマン。
大津江万(おおつ えま)
演 - 住友七絵[2]
茉里の祖母。自宅の隣の教会で牧師をしている。厳格な性格だが涙もろい。
ローワン
演 - てらそままさき[2]
ララの父であり、海の王。娘たちを平等に愛する賢君だが掟には厳しく、人間との接触を固く禁じている。
リサ
演 - 津田美波[2]
ローワンの4番目の娘で、妹のララを気にかけている。普段は「潮見リサ」を名乗り琵琶湖博物館の職員として働いている。
眠りについた他の姉妹と違って目覚めており、人間の姿でコータと滋賀県に滞在している。ララの覚醒を知って喜ぶが200年前の出来事から人間と人魚は恋をするべきではないと考え、ララの行いを否定する。また、元凶とも言えるグレイスを激しく憎んでいる。人魚一族の移動ではぐれて人間に捕まり、見世物にされていたが、コータに助けられて魔女の薬で人間になった。
コータ
演 - 山本和臣[2]
リサと行動を共にする少年。かつてはリサに可愛がられていたチョウチンアンコウ。人魚の移動に際し、魔女の薬を持ち出し、人間になってリサを探し当てた。その後日本で「水瀬光太」を名乗る。自動車の運転ができる。マスクで隠された口元に縫い目がある。

用語・設定

人魚
上半身が人間、下半身が魚の姿で海の底の宮殿で暮らす一族。上半身は襟付きのシャツのような衣服を着ている。人魚の子はオオシャコガイのような大きな貝から生まれる。人間は醜く呪われた存在とされ嫌っている。人魚の王家では10歳になると王家の一員のしるしとなる指輪を与えられ、いつも身に着けている。
人魚の光
ララの母親は人魚の城に命を与える「光」を生み出す力があった。この「光」を失うと人魚は絶えてしまう。ローワンやリサはララが「光」を生む選ばれしプリンセスと推測している。
魔女の薬
グレイスがララに与えた薬。人魚が飲むと下半身が人間になるが、効果は一時的で、「本当の愛」を得られなければ、全身が泡になって消えてしまう。リサは日本人の再生医学の研究者を頼って複製させたが、本物より効果は短く、小まめに飲まなければ人間の姿を保てない。

スタッフ

出典 - [2]

  • 原作・アニメーション制作 - キネマシトラス
  • 監督 - 小出卓史
  • シリーズ構成 - 川原杏奈
  • キャラクターデザイン - 谷紫織
  • プロップデザイン - 川瀬蛍
  • グラフィックデザイン - 濱祐斗、山口真生
  • ウォーターアーティスト - 吉邊尚希
  • 深海イメージ - MON
  • 美術監督・美術設定 - 藤野真里
  • 色彩設計 - 相澤里佳
  • 撮影監督 - 出水田和人
  • 編集 - 黒澤雅之
  • 音響監督 - 山田陽
  • 音響効果 - 鋤柄務
  • 音響制作 - サウンドチーム・ドンファン
  • 音楽 - yuma yamaguchi
  • 音楽制作 - KADOKAWA
  • 音楽プロデューサー - 水鳥智栄子
  • プロデューサー - 上田清香、大貫一雄、嶋岡良介、松井優子、佐野貢一、秋友宏紀、指宿優太
  • シニアプロデューサー - 小笠原宗紀
  • チームプロデューサー - 石川祥気
  • クリエイティブプロデューサー - 森山菜月
  • 製作 - 「さよならララ」製作委員会

制作

企画

本作の監督は、『少女☆歌劇 レヴュースタァライト』の副監督などを担当したアニメーター・小出卓史が務めた[4]。小出はかねてよりオリジナルアニメの制作を目標としており、そんな中2021年の夏ごろ、キネマシトラス社長(当時)の小笠原宗紀より新しい企画を持ち掛けられたことで、本作の企画が始動した[5][6]。

小出の強い想いからオリジナルアニメとしての制作が決まって以降は、キャラクターデザインの谷紫織を含めた話し合いの中で企画が練り上げられていった[5]。谷はキャラクターデザインのみならず、背景やキャッチコピーといった本作のイメージづくりにおける重要な部分を多く担っている[7]。主題をアンデルセンの『人魚姫』にするということは、早い段階から話に上がっていた。この理由を小出は「オリジナルアニメーションで作品を綺麗に作ろうとするとうまくいかないこともあるんです。『人魚姫』は素晴らしい作品ですしそういうものをアニメにしたかった」と語っている[8]。また、人魚姫という世界的に有名なモチーフに対し、非常にローカルでパーソナルなものを繋げてみたいという思いから、小出の出身地である滋賀県大津市が舞台として設定された[9]。

企画開始から約1年を経て、脚本家の川原杏奈がシリーズ構成として参加した[5]。川原と小出、両者ともに初めてのオリジナルアニメの制作であったため、脚本作業も非常に難航し、作品のイメージを掴むため、脚本などが仕上がる前に第1話の絵コンテを切ったこともあった[5]。結果的にこの絵コンテからは大きく異なるものにはなったが、川原にとってはイメージの材料になったと語っている[5]。脚本会議は160回以上に上り、川原はたくさんのアイデアをまとめ上げることに苦労したという[5]。

作画・演出

本作は、1990年代以前のアニメを思わせる、セルアニメ調の画面が特徴となっている[8]。小出はこの絵作りについて、もともと懐古趣味的にこの絵作りを目指していたわけではなく、細い線や薄い色といった近年のアニメーションからの反動で作っていった結果として昔のスタイルに近づいて行ったと語っている[9]。オープニングアニメーションでは実際に一部でセル画が使用された[10]。第11話で使用された挿絵調の背景設定は、11話と同様の筋書きで進行する第1話との差異化を図り、本編より数百年前に位置する中世の世界を示し、『ウンディーネ』への文学的参照を踏まえたルックとして構成された[11]。

音楽

本作の劇伴は作曲家のyuma yamaguchiが担当した。劇伴制作にあたっては、小出監督自身がyamaguchiの自宅に赴き、曲調に至るまで細かく打ち合わせたという[7]。

キャスティング・演技

本作の主人公であるララと大津茉里はそれぞれ、菱川花菜と川石奈奈が担当した。小出は、ファンタジー世界の住人であるララと、現代人の茉里の演技のコントラストを重要視し、オーディションを行った[9]。小出は菱川、川石それぞれの演技をこう評している。

菱川:いい意味でしっかりアニメキャラクターのような幅のある演技ができる方

川石:結構「生っぽいな」と、オーディションを聞いた時に思いました。〔中略〕そういう部分が逆にいいなと思って川石さんを起用した — 小出卓史、[9]

茉里のキャスティングにあたっては、極めて異例となる「滋賀県民限定オーディション」が行われた[9][12]。また本作は、現代のリアルな滋賀弁での演技が目指されており、川石は大阪よりの関西弁にならないよう、「いい意味での田舎っぽさ」を意識して演じたという[9]。

主題歌

「さよならララ」[13]
いきものがかりによるオープニングテーマ。作詞・作曲は水野良樹、編曲は亀田誠治。
「Hearts Glow」[14]
Hana Hopeによるエンディングテーマ。作詞はHana Hopeと小西裕子、作曲はHana HopeとKEI_HAYASHI、編曲はデビッド・バロン(英語版)。

各話リスト

さらに見る 話数, サブタイトル ...
話数サブタイトル[15]脚本絵コンテ演出作画監督初放送日
01人魚姫ララ川原杏奈小出卓史小出卓史谷紫織2026年
7月6日
02滋賀を走る佐藤陽将高瀬丸7月13日
03目、そらしたら負け青瀬宥介辻彩夏7月20日
04姫と王子いぬいまい小出卓史小池裕樹
  • 角田有希
  • 西澤皓人
7月27日
05ケーキのためなら死ねます!川原杏奈廣江啓輔
  • 廣江啓輔
  • 佐藤ひかる
  • 辻雅俊
  • 芳治治哉
8月3日
06わたしを照らす光青瀬宥介小里明花
  • 小里明花
  • 谷紫織
8月10日
07土曜の10時、びわ湖テラスでいぬいまい河浪栄作
  • 川瀬蛍
  • 谷紫織
8月17日
08決勝戦の夜青瀬宥介吉邉尚希簑島綾香8月24日
09本当の愛川原杏奈辻彩夏
  • 米本えり
  • 矢野康平
  • 西澤皓人
  • 松村佳子
8月31日
10刃を持ったプリンセスいぬいまい小出卓史
  • 伊藤慎之助
  • 森慶彦
  • 小里明花
  • 飯野慎也
  • 小柏奈弓
  • 秋竹斉一
  • 谷紫織
  • 角田有希
  • 廣江啓輔
  • 永作友克
9月7日
11魔女グレイス青瀬宥介佐藤陽将中村真由美9月14日
12さよならララ川原杏奈小出卓史谷紫織9月21日
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放送局

さらに見る 放送期間, 放送時間 ...
日本国内 テレビ / 放送期間および放送時間[1]
放送期間 放送時間 放送局 対象地域 [16] 備考
2026年7月6日 - 9月21日 月曜 0:30 - 1:00(日曜深夜) TOKYO MX 東京都
月曜 1:30 - 2:00(日曜深夜) BS朝日 日本全域 製作参加 / BS/BS4K放送 / 『アニメA』枠
月曜 21:30 - 22:00 AT-X 日本全域 CS放送 / リピート放送あり
2026年7月7日 - 9月22日 火曜 1:59 - 2:29(月曜深夜) 読売テレビ 近畿広域圏 製作参加 / 『MANPA』第1部
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さらに見る 配信開始日, 配信時間 ...
日本国内 インターネット / 配信期間および配信時間[1]
配信開始日 配信時間 配信サイト 備考
2026年7月6日 月曜 0:30(日曜深夜) 更新 見放題配信
都度課金配信
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BD / DVD

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巻発売日[17]収録話規格品番
BDDVD
上2026年9月25日第1話 - 第6話ZMAZ-19211ZMSZ-19221
下2026年10月28日予定第7話 - 第12話ZMAZ-19212ZMSZ-19222
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脚注

外部リンク

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