さよならララ
日本のテレビアニメシリーズ
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『さよならララ』(Goodbye, Lara)は、キネマシトラス15周年記念作品として制作された、日本のオリジナルテレビアニメーション。監督は『少女☆歌劇 レヴュースタァライト』で副監督を務めた小出卓史。2026年7月からTOKYO MXほかにて放送中[1]。
あらすじ
西暦1777年、ララは海の王ローワンの6人目の人魚として誕生する。15歳になったララは火事になった船から落ちた人間の王子を助けるが、ローワンは穢れた人間に近づいた罰として城に閉じ込める。そこへ現れた魔女グレイスの薬で人間になったララは陸へ上がり、王子と再会するが、王子の愛を得られず泡になり消えてしまう。その後ララは朽ちた海の宮殿で目覚め、ララのせいで王家の血が穢れ人魚は絶えたこと、ローワンの願いによりララだけが蘇ったことを知る。鏡の中のグレイスは王たちは眠っており、救えるのはララだけと教える。ララは魔女の薬で再び浮上するが、そこは2026年の日本の琵琶湖だった。
登場人物
- ララ
- 演 - 菱川花菜[2]
- 200年余りの時を経て、琵琶湖にて蘇った人魚の姫。赤毛に赤い尾鰭が特徴で、舌に縫い目を持つ。茉里と出会い彼女の家で暮らす。200年前と現代の文明の違いに戸惑うが、失敗してもへこたれず前向きに行動する。
- 大津茉里
- 演 - 川石奈奈[2]
- 現代の琵琶湖から現れたララと出会った女子高生ボクサー。中学時代は公式戦無敗で全日本大会を制覇し、「近江の稲妻」と呼ばれている。
- 幼い頃は気性が激しく、負けず嫌いで近所の子と喧嘩ばかりしていた。母に諭されボクシングに熱中して強くなったが、世間に対する視野が狭く他人とのコミュニケーションが下手。母の形見の十字架のペンダントを大事にしている。
- グレイス
- 演 - 深見梨加[2]
- ララを人間に変えた魔女。ララの叔母だが王家から追放されており、王城への出入りを禁止されている。人間と人魚の間に真実の愛が芽生えるのか興味を持っており、ララを王子の元へ導いた。
- 現代では小さな魚の姿で、茉里の家で飼われている。この状態でも人語を話せる。茉里には素性を明かしており「ゴンちゃん」と呼ばれている。
- ルカ
- 演 - 村瀬歩[2]
- かつてララが恋した王子によく似た少年。
- 大津祥弥
- 演 - 大野智敬[2]
- 茉里の兄。高校3年生。妹より先にボクシングをしていたが、今は辞めてバイクを趣味にしている。
- 大津誠
- 演 - 真殿光昭[2]
- 茉里の父。フリーのカメラマン。
- 大津江万
- 演 - 住友七絵[2]
- 茉里の祖母。自宅の隣の教会で牧師をしている。厳格な性格だが涙もろい。
- ローワン
- 演 - てらそままさき[2]
- ララの父であり、海の王。娘たちを平等に愛する賢君だが掟には厳しく、人間との接触を固く禁じている。
- リサ
- 演 - 津田美波[2]
- ローワンの4番目の娘で、妹のララを気にかけている。
- 現代では眠りについた他の姉妹と違って目覚めており、人間の姿で地上に出ている。ララの覚醒を知って彼女に期待している。
- コータ
- 演 - 山本和臣[2]
- リサと行動を共にする少年。
スタッフ
出典 - [2]
- 原作・アニメーション制作 - キネマシトラス
- 監督 - 小出卓史
- シリーズ構成 - 川原杏奈
- キャラクターデザイン - 谷紫織
- プロップデザイン - 川瀬螢
- グラフィックデザイン - 濱祐斗、山口真生
- ウォーターアーティスト - 吉邊尚希
- 深海イメージ - MON
- 美術監督・美術設定 - 藤野真里
- 色彩設計 - 相澤里佳
- 撮影監督 - 出水田和人
- 編集 - 黒澤雅之
- 音響監督 - 山田陽
- 音響効果 - 鋤柄務
- 音響制作 - サウンドチーム・ドンファン
- 音楽 - yuma yamaguchi
- 音楽制作 - KADOKAWA
- 音楽プロデューサー - 水鳥智栄子
- プロデューサー - 上田清香、大貫一雄、嶋岡良介、松井優子、佐野貢一、秋友宏紀、指宿優太
- シニアプロデューサー - 小笠原宗紀
- チームプロデューサー - 石川祥気
- クリエイティブプロデューサー - 森山菜月
- 製作 - 「さよならララ」製作委員会
制作
企画
本作の監督は、『少女☆歌劇 レヴュースタァライト』の副監督などを担当したアニメーター・小出卓史が務めた[3]。小出はかねてよりオリジナルアニメの制作を目標としており、そんな中2021年の夏ごろ、キネマシトラス社長(当時)の小笠原宗紀より新しい企画を持ち掛けられたことで、本作の企画が始動した[4][5]。
小出の強い想いからオリジナルアニメとしての制作が決まって以降は、キャラクターデザインの谷紫織を含めた話し合いの中で企画が練り上げられていった[4]。谷はキャラクターデザインのみならず、背景やキャッチコピーといった本作のイメージづくりにおける重要な部分を多く担っている[6]。主題をアンデルセンの『人魚姫』にするということは、早い段階から話に上がっていた。この理由を小出は「オリジナルアニメーションで作品を綺麗に作ろうとするとうまくいかないこともあるんです。『人魚姫』は素晴らしい作品ですしそういうものをアニメにしたかった。」と語っている[7]。また、人魚姫という世界的に有名なモチーフに対し、非常にローカルでパーソナルなものを繋げてみたいという思いから、小出の出身地である滋賀県大津市が舞台として設定された[8]。
企画開始から約1年を経て、脚本家の川原杏奈がシリーズ構成として参加した[4]。川原と小出、両者ともに初めてのオリジナルアニメの制作であったため、脚本作業も非常に難航し、作品のイメージを掴むため、脚本などが仕上がる前に第1話の絵コンテを切ったこともあった[4]。結果的にこの絵コンテからは大きく異なるものにはなったが、川原にとってはイメージの材料になったと語っている[4]。脚本会議は160回以上に上り、川原はたくさんのアイデアをまとめ上げることに苦労したという[4]。
作画・演出
本作は、1990年代以前のアニメを思わせる、セルアニメ調の画面が特徴となっている[7]。小出はこの絵作りについて、もともと懐古趣味的にこの絵作りを目指していたわけではなく、細い線や薄い色といった近年のアニメーションからの反動で作っていった結果として昔のスタイルに近づいて行ったと語っている[8]。オープニングアニメーションでは実際に一部でセル画が使用された[9]。
音楽
本作の劇伴は作曲家のyuma yamaguchiが担当した。劇伴制作にあたっては、小出監督自身がyamaguchiの自宅に赴き、調性に至るまで細かく打ち合わせたという[6]。
キャスティング・演技
本作の主人公であるララと大津茉里はそれぞれ、菱川花菜と川石奈奈が担当した。小出は、ファンタジー世界の住人であるララと、現代人の茉里の演技のコントラストを重要視し、オーディションを行った[8]。小出は菱川、川石それぞれの演技をこう評している。
菱川:いい意味でしっかりアニメキャラクターのような幅のある演技ができる方
川石:結構「生っぽいな」と、オーディションを聞いた時に思いました。〔中略〕そういう部分が逆にいいなと思って川石さんを起用した — 小出卓史、[8]
茉里のキャスティングにあたっては、極めて異例となる「滋賀県民限定オーディション」が行われた[8][10]。また本作は、現代のリアルな滋賀弁での演技が目指されており、川石は大阪よりの関西弁にならないよう、「いい意味での田舎っぽさ」を意識して演じたという[8]。
主題歌
各話リスト
| 話数 | サブタイトル[13] | 脚本 | 絵コンテ | 演出 | 作画監督 | 初放送日 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 01 | 人魚姫ララ | 川原杏奈 | 小出卓史 | 小出卓史 | 谷紫織 | 2026年 7月6日 |
| 02 | 滋賀を走る | 佐藤陽将 | 高瀬丸 | 7月13日 | ||
| 03 | 目、そらしたら負け | 青瀬宥介 | 辻彩夏 | 7月20日 | ||
放送局
BD / DVD
| 巻 | 発売日[15] | 収録話 | 規格品番 | |
|---|---|---|---|---|
| BD | DVD | |||
| 上 | 2026年9月25日予定 | 第1話 - 第6話 | ZMAZ-19211 | ZMSZ-19221 |
| 下 | 2026年10月28日予定 | 第7話 - 第12話 | ZMAZ-19212 | ZMSZ-19222 |