しし座IV

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しし座IV(Leo IV Dwarf Galaxy[6])は、しし座にある矮小楕円体銀河である。2006年にスローン・デジタル・スカイ・サーベイのデータから発見された[4]。太陽から約16万パーセクに位置し、約130km/sの速度で遠ざかっている[4][7]。ほぼ球形で、光度が半分になる半径は約130パーセクである[5][note 1]

星座しし座
見かけの等級 (mv)15.9 ± 0.5[4]
視直径5.7[5]
分類dSph[4]
概要 星座, 見かけの等級 (mv) ...
しし座IV
しし座IVは、銀河系の周りを公転する数十の伴銀河のうちの1つである“Hubble Unmasks Ghost Galaxies”. ESA/Hubble Press Release. https://esahubble.org/news/heic1211/ 2012年7月11日閲覧。 。
しし座IVは、銀河系の周りを公転する数十の伴銀河のうちの1つである[3]
星座 しし座
見かけの等級 (mv) 15.9 ± 0.5[4]
視直径 5.7[5]
分類 dSph[4]
位置
元期:J2000.0
赤経 (RA, α)  11h 32m 57s[6]
赤緯 (Dec, δ) −00° 32 00[6]
距離 160+15
14
kpc
154 ± 4 kpc[5]
他のカタログでの名称
Leo IV[6]
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しし座IVは、銀河系伴銀河で最も小さく暗いものの1つであり、光度は太陽光度の約1万5000倍(絶対等級は約-5.5 ± 0.3)で、典型的な球状星団よりもかなり暗い[5]。しかし、質量は約150万太陽質量であり、この銀河の質量光度比は約150となる。この高い質量光度比は、しし座IVが暗黒物質に占められていることを意味する[7]

しし座Vの恒星には、120億歳以上の古いものが多い[5]。これらの恒星の金属量は、[Fe/H] ≈ -2.58 ± 0.75と低く、重元素の量が少なくとも太陽の400分の1以下であることを示している[8]。観測される恒星は、主に赤色巨星であるが、こと座RR型変光星を含む多くの水平分枝星も発見されている[5][note 2]

しし座Vは、同じく銀河系の伴銀河であるしし座IVからわずか3°しか離れていない。後者はより太陽に近く、2万パーセクの距離である。これらの2つの銀河は、恒星のブリッジで繋がっており、恐らく物理的な影響を及ぼしあっていると考えられている。しし座IVの恒星は、恐らく宇宙で最初にできた恒星の一部である。それにも関わらず、詳細な観測によって、約20億歳かそれ以下の若い恒星の存在が明らかとなった。この発見は、この銀河の複雑な星形成の歴史を示している[5]。現在は、この銀河内では星形成は行われていないと考えられている。また、これまで中性水素原子は検出されておらず、存在するとしても上限はちょうど600太陽質量である[9]

2008年、しし座IVの近傍に別の銀河であるしし座Vが発見された。後者は銀河系から2万パーセク遠くに位置し、前者と3°(1万パーセク以下)離れている。これらの2つの銀河は、恐らく互いに物理的な影響を及ぼしあっていると考えられている[10]

脚注

  1. 別の文献では、半径は約1160パーセクとされている[4]
  2. こと座RR型変光星を用いて測定したしし座IVまでの距離は、154 ± 4 kpcである[5]

出典

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