七瀬葵
日本の漫画家、イラストレーター、キャラクターデザイナー
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略歴
ホビージャパン刊行の『餓狼伝説』アンソロジーコミックでデビュー。プロデビュー当時から同人誌で積極的に取り上げるほど、『サムライスピリッツ』及びその登場キャラクターであるナコルルとシャルロットの熱狂的なファンである。後には商業作品で同作品を題材にした商品の原画を担当したり、その原画を集めた画集も出版された。さらには、OVA『サムライスピリッツ2 アスラ斬魔伝』のキャラクターデザインに起用された。
1994年にはFM TOWNS用ソフトとして発売されシリーズ化された対戦型格闘ゲーム『あすか120% BURNING Fest.』のキャラクターデザインを務める。
1997年から清水文化のライトノベル『気象精霊記』シリーズのイラストを担当していた。しかし、2006年に編集、原作者、七瀬の間の意思の疎通がなされなかったことで七瀬のイラスト担当でのシリーズ続行が不可能になった。
1999年には『電撃G'sエンジン』(1997年に『電撃G'sマガジン』へ誌名変更)の読者参加型のコーナーでキャラクターデザインを担当した『セラフィムコール』がアニメ化された。
2011年には毎年フランス・パリで開催されている『Japan Expo』に出展した東京ビッグサイトの各都市擬人化キャラクターの東京ビッグサイトちゃん(仮)をいずみべると共に担当、後に正式にビッグサイトの公式イメージキャラクターとなり、2012年から公式グッズの販売、キャラクター名募集など様々な企画が開始された。七瀬葵が担当したのは姉のさいとみらい。
2014年6月、『ミステリートF』のキャラクターデザイン及び原画として発表されたが、同年10月七瀬葵の体調不良を理由に降板が発表された。
2022年頃からAIを使ったイラスト制作にも積極的に取り組んでいる。
生成AIイラストについての見解
- 炎上の経緯
- 七瀬は、2000年代半ばに仕事を抱えすぎたうえ、様々なトラブルにも見舞われたり、ネットで叩かれるなどして鬱状態にあり、一時は日雇いの倉庫や食品加工のバイトをしていたという。
- そんな中、2022年の10月頃にSNSで生成AIイラストを見て、「Nobel AI」でのAI制作にのめり込むようになる。生成AIイラストは、本人の嗜好に近く、人間が描いたものと違って「作者のイメージや感情を排して見ることが出来ること」「皆が同じスタートラインから始められたこと」などが理由と語る。
- しかし、生成AIを使い始めたところ、SNSやネット掲示板で「七瀬葵がAI堕ちした」などと騒動になり、ボコボコに叩かれる結果になり鬱になり「死のうかな」と考えるようにもなったという。「何もやり返さなければ死んでしまう」と考えてレスを返すようになり、今に至っているという[4]。
- 反発に対するクリエイターとしての見解
- 「今の若い人たちはデジタルネイティブであり、自分が努力してきたものが潰されると思うと、嫌で仕方ないのだろう」「自分はアナログで絵を描いてきて、1990年代後半にデジタル化の流れがきて、それまで培ったアナログの技術から転換し、デジタルをゼロから学び直さなければならなかった」と語る。
- このように、テクノロジーが変革するときは、足元からひっくり返るのが当たり前であり、そうした変化を何度も経験しているので、生成AIに対しても「ああ、またか」と思っており、「環境の変化に適応できないクリエイターは、自然と淘汰されていくことになる」と語っている[5]。
- コミケから生成AIを排除すべきか?
- 一部の人たちの「コミケから生成AIを排除すべき」という意見については、コミケの理念は「どんな表現であっても受け入れ、自由に発表できるお祭りの場をみんなで作ろう」というものであり、好き嫌いで排除していたら、コミケが分裂してしまう可能性もある。「ごった煮で何でもあり」なのがコミケの大らかさであり、魅力だと語る[6]。
- 二次創作が禁止されかねない恐れ
- 生成AIの著作権侵害を非難し、過度に無断利用を問題視しだすと、二次創作までもが規制の対象になりかねない。そもそも同人誌で、大手IPのキャラを公式の許諾を得ずに勝手に描いているのを棚に上げて、「生成AIは他人の絵柄を盗んでいる」「生成AIだけ規制しろ」はおかしいと語る。
- 90年代には七瀬の絵柄が、他のクリエイターに模倣されていたが、著作権法上では「絵柄は保護されない」ことから、何も言わなかった。今になって、生成AIに反対する人たちが「絵柄を守るべきだ」と主張するなら、クリエイターの模倣にも同じ主張をしていく必要があるが、そうなると「新しいものは何も作れなくなってしまう」と危惧している[7]。
作品リスト
画集
- 『【七瀬葵・複製原画コレクション】 神ノ童(かみのこ)』(新声社、1998年1月10日第1刷発行)ISBN 4-88199-442-5
- 『七瀬葵画集 Angel Flavor』(角川書店、2003年12月25日初版発行)ISBN 4-04-853653-2
- 『七瀬葵画集 SEVEN COLORS of the WIND』(富士見書房、2006年2月1日初版発行)ISBN 4-8291-9132-5
イラストレーション
- 東京ビッグサイト公式イメージキャラクター(姉) - キャラクターデザイン・イラスト[8]
- 気象精霊記シリーズ(清水文化著、富士見書房) - 小説挿し絵
- 気象精霊ぷらくてぃかシリーズ(清水文化著、富士見書房) - 小説挿し絵
- ミュートスノート戦記シリーズ(麻生俊平著、富士見書房) - 小説挿し絵
- セラフィムコール(メディアワークス『電撃G'sマガジン』連載読者参加企画) - キャラクターデザイン・イラスト
- 好き好き大好きお姉ちゃん♥ 〜ベタ甘☆カフェ同棲〜(青橋由高著、美少女文庫、フランス書院) - 小説挿し絵、※アダルト作品
- いちゃいちゃラブラブお姉ちゃん♥(青橋由高著、美少女文庫、フランス書院) - 小説挿し絵、※アダルト作品
- 生徒会長は俺の嫁っ!?(みかづき紅月著、美少女文庫、フランス書院) - 小説挿し絵、※アダルト作品
- センセイは俺の嫁!?(みかづき紅月著、美少女文庫、フランス書院) - 小説挿し絵、※アダルト作品
漫画
- 七瀬葵サムライスピリッツ作品集【白き巫女の伝説】(スクウェア・エニックス) - 各社のアンソロジーコミックに収録された作品や同人誌からの原稿を纏めた物
- ANGEL/DUSTシリーズ(角川書店)
- てぃんくる☆マイスター きらは(角川書店)
- ぷちモン PetitMonster(集英社)
- HEAVEN(スクウェア・エニックス)
- 他、各種ゲームアンソロジーコミックに多数漫画・イラストを寄稿
ゲーム
- 一般ゲーム
- あすか120%(ファミリーソフト) - キャラクターデザイン
- アイシア(アトラス) - キャラクターデザイン
- 超格闘SLAVE(スクウェア・エニックス) - キャラクターデザイン
- ツヴァイ!!(日本ファルコム) - イメージイラスト、パッケージイラスト
- アクエリアンエイジシリーズ(ブロッコリー) - カードイラスト
- ディメンション・ゼロ(ブロッコリー) - カードイラスト
- モンスターコレクション(富士見書房) - カードイラスト
- バトルスピリッツ(バンダイ) - カードイラスト
- ガンダムウォー(バンダイ) - カードイラスト
- カレイド恋歌(サーファーズパラダイス) - メインイラスト、※SNSゲーム
- アダルトゲーム
アニメーション
- サムライスピリッツ2 アスラ斬魔伝 - キャラクターデザイン
- セラフィムコール - オリジナルキャラクターデザイン
同人活動
1993年に『POWER GRADATION』(パワーグラデーション)という名前の同人サークルで活動。サークル名の由来は『サムライスピリッツ』のキャラクター「シャルロット」の必殺技。ナコルル同様、七瀬の好きなキャラクターの一人。同人作家としての評価は非常に高く、現在のプロとしての仕事の数々は同人活動での成功があって依頼が来たもので、コミックマーケットには感謝しているとも語っている。2000年にサークル名を『SEVENTH HEAVEN』(セブンス ヘヴン)と改称している。
2001年にはながせまゆ名義の『Dessert rose』という別サークルを立ち上げて成人向け作品を出し、WEBサイトも分けて別人という体裁を取っていた。同年9月にながせまゆ名義のサークル名を『PINK DINOSAUR』に変更し、WEBサイトもリニューアルした。2002年に入ってからは、多忙を理由に七瀬名義のサイトと統合した。
2004年にプロ活動が多忙になったため一旦休止したが2008年に『姫神-himegami-』(ひめがみ)という新たなサークル名で活動、2009年にサークル名を『SEVENTH HEAVEN』に戻し、2010年には『POWER GRADATION』のサークル名も並行して使用している。