ひばりが丘団地
東京都東久留米市の町名
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団地として

(東久留米市ひばりが丘団地、2024年撮影)

(西東京市ひばりが丘、2014年撮影)
ひばりが丘団地(ひばりがおかだんち)は、東京都の多摩地域に立地する公団住宅団地。1959年(昭和34年)に日本住宅公団(都市再生機構=URの前身)が中島航空金属田無製造所の跡地に造成した[1][2]。造成当時は日本住宅公団最大の住宅団地であり、高度経済成長期に各地で建設されたマンモス団地の嚆矢である。
なお、ファミリーレストランチェーンを営むすかいらーくは、当団地内の商店街で営業していた食料品店「ことぶき食品」が祖業で、社名は当地(「ひばり」の英訳)が由来である[3]。すかいらーくが食料品店から外食産業に転じたのは、当団地内にスーパーマーケットチェーンの西友が進出し「ひばりが丘団地店」を開店したからで、西友は初代店舗(閉店)と現店舗がある。
1999年(平成11年)から2012年(平成24年)にかけ、大規模な再生事業が行われ、中層マンション、戸建て住宅、公共施設が複合した住宅地区へと建て替えられた[1][2]。
沿革
1959年(昭和34年)、当時の北多摩郡保谷町・田無町(のちの保谷市・田無市→合併し西東京市)・久留米町(のちの東久留米市)の3町にまたがる区域に造成された。総敷地面積は34ヘクタールにわたり、建設前には多くが雑木林であった[3]。団地の名称は、周辺の野原に古来より多くヒバリが生息し、明治期には「竹の花ひばり」と呼ばれ美声で名高かった田無のヒバリが、団地周辺に多く残る麦畑にまだ見られたことから、当時の田無町長により命名された[3][4][5]。
この地にそれまで所在した中島航空金属田無製造所は、旧中島飛行機の関連会社で、資産や人材の一部は住友重機械工業田無製造所へ移行した。東久留米駅から貨物線が引き込まれており、戦後になって京王帝都電鉄が井の頭線の延伸を狙ってこの貨物線を買収したが、西武鉄道の反発などもあり計画は頓挫し、貨物線跡は遊歩道「たての緑道」となっている[3]。
団地敷地内に、野球場・テニスコート・市役所出張所・緑地公園・名店街・学校・スーパーマーケットなどを擁した当団地の街づくりは、のちに各地で建設されることとなる公団住宅の手本となった。
- 竣工当時の諸元
1960年(昭和35年)の皇太子・皇太子妃の視察をはじめとして[3] 多数の要人が視察に訪れ、その様子は当時のニュースで配信された。また、1960年には当団地を舞台に団地での生活を紹介した「団地への招待」という映像も制作されている[3]。1974年(昭和49年)には団地内に東久留米市立ひばりが丘図書館が開館し、1994年(平成6年)まで使われた[6]。


1999年(平成11年)以降、住棟の老朽化や住民のニーズの変化が進んだために、URは住棟の建て替えを含む「再生事業」に着手。大部分は1,259戸の集合賃貸住宅棟「ひばりが丘パークヒルズ」へ建て替わったほか、一部区域は「ひばりが丘団地再生事業区域」に定められ、民間主導による分譲住宅地やマンションに転用された[3][7]。 古い住棟の一部は文化財として保存されている。また、一部の建物は建築学上の研究などのために用いられた(後述)。
建物等の保存・転用など
2008年(平成20年)、使われなくなった1列4階建ての住棟を3階建てに減築する実験が行われた。旧住棟は保全を兼ね、公共施設などに転用されている。
- 4階建てフラットの94号棟はサービス付き高齢者向け住宅「ミアヘルサ オアシスひばりが丘」として改装され活用されている[3][8][9]。
- 2階建てテラスハウスの118号棟は、地域交流施設「ひばりテラス118」に改装された[1][2][3][10]。
竣工当時4棟あったスターハウスのうち53号棟が改修・保存されており、その1階部分が「ひばりが丘パークヒルズ管理サービス事務所」として利用されている。53号棟前には上述の皇太子・皇太子妃が視察した部屋(74号棟208号室)のベランダ部分が、切り取られて保存されている[3]。
東京都江戸東京博物館では、2015年の常設展示リニューアルの際に、1962年(昭和37年)頃のひばりが丘団地の室内の様子を実物大模型で再現した展示を新設した[11][12]。
- 保存された53号棟(スターハウス)
- 保存された74号棟208号室のベランダ
- 団地室内の復元模型(東京都江戸東京博物館)
交通
- 西武池袋線 ひばりヶ丘駅から南西に1.5 km。下記のバスも利用できる。
- 西武バス滝山営業所 - ひばりヶ丘駅を起点に田無駅・武蔵境駅、三鷹駅に発着する以下の系統がある。
- 境・ひばりヶ丘線(境04・田43) :ひばりヶ丘駅 - ひばりが丘団地 - 六角地蔵尊前 - 田無駅 - 武蔵境駅
- 三鷹線(鷹22):ひばりヶ丘駅 - ひばりが丘団地 - 住友重機械工業前 - 東伏見稲荷神社 - 三鷹駅
- 境線(境05・深夜バス):ひばりヶ丘駅 - ひばりが丘団地 - 住友重機械工業前 - 田無駅 - 武蔵境駅(概ね23時以降)
- 境線(ひばり83):ひばりが丘団地中央→住友重機械工業前→ひばりヶ丘駅(平日朝のみ)
- 古河団地線(境07・田44・深夜バス):ひばりヶ丘駅 - ひばりが丘団地北口 - イオンモール東久留米 - 文華女子高前 - 田無駅 - 武蔵境駅
- ひばり滝山線(ひばり81・82):ひばりヶ丘駅 - ひばりが丘団地北口 - イオンモール東久留米 - (ひばり81:南沢五丁目、ひばり82:前沢一丁目経由) - 滝山営業所
- 団地内バス停留所 - 中原小学校、ひばりが丘団地(旧・団地西友前)、交番前、ひばりが丘団地西口、ひばりが丘団地北口、南沢、東京道、ひばりが丘団地中央[13]