ポルックス (恒星)
ふたご座で最も明るい恒星で全天21の1等星の1つ
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ポルックス[6](Pollux)は、ふたご座β星、ふたご座で最も明るい恒星で全天21の1等星の1つ。冬のダイヤモンドを形成する恒星の1つでもある。
| ポルックス Pollux | ||
|---|---|---|
| 仮符号・別名 | ふたご座β星[1] | |
| 星座 | ふたご座 | |
| 見かけの等級 (mv) | 1.15[2] | |
| 位置 元期:J2000.0[1] | ||
| 赤経 (RA, α) | 07h 45m 18.94987s[1] | |
| 赤緯 (Dec, δ) | +28° 01′ 34.3160″[1] | |
| 赤方偏移 | 0.000011[1] | |
| 視線速度 (Rv) | 3.23km/s[1] | |
| 固有運動 (μ) | 赤経: -626.55 ミリ秒/年[1] 赤緯: -45.80 ミリ秒/年[1] | |
| 年周視差 (π) | 96.54 ± 0.27ミリ秒[1] (誤差0.3%) | |
| 距離 | 33.78 ± 0.09 光年[注 1] (10.36 ± 0.03 パーセク[注 1]) | |
| 絶対等級 (MV) | 1.1[注 2] | |
β星の位置
| ||
| 物理的性質 | ||
| 半径 | 8.21 ±0.37 R☉[2] | |
| 質量 | 1.73 ±0.27 M☉[2] | |
| 表面重力 | log g = 2.84 ±0.08 [2] | |
| 自転周期 | 38 日 | |
| スペクトル分類 | K0IIIb[1] | |
| 光度 | 36.5 ±1.7 L☉[2] | |
| 表面温度 | 4935 ±49 K[2] | |
| 色指数 (B-V) | +1.00[3] | |
| 色指数 (U-B) | +0.85[3] | |
| 色指数 (R-I) | +0.50[3] | |
| 金属量[Fe/H] | 0.09 ±0.04 [2] | |
| 他のカタログでの名称 | ||
| きんぼし[4][5], ふたご座78番星[1], BD +28 1463[1], FK5 295[1], HD 62509[1], HIP 37826[1], HR 2990[1], SAO 79666[1], LTT 12065[1], NSV 3712[1] |
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概要
黄みの橙色をした巨星。α星のカストルとともに、ふたご座の兄弟の頭に見立てられている。バイエル符号は、ティコ・ブラーエの星表に基づいて視等級が明るいものからα、β、・・・と命名されているが、ふたご座の場合はカストルとポルックスの両方が1等級とされており、カストルがα星、ポルックスがβ星とされている。
太陽の8倍の半径・37倍の光度・2倍弱の質量を備える[2]。巨星の中では光度が小さく静穏で安定した天体として知られる[7]。平均的な巨星と比べると光度は5~6割程度しかない[7]。2002年から2010年にかけて行われた観測では変光は見つからず、有効温度は2ケルビンの範囲内で一定に保たれていた[7]。巨星に変化する前はA型主系列星だったと考えられている[2]。また磁束密度1ガウス以下の弱い磁場が存在する[8]。
名称
学名はβ Geminorum (略称はβ Gem)。固有名のポルックス[9] (Pollux[10][11]) は、ギリシャ神話に登場する双子の弟ポリュデウケース (Πολυδεύκης) に因んで名付けられている[10]。父親はゼウス、母親はレーダーで、姉妹にトロイ戦争で有名なヘレネーとクリュタイムネーストラーがいる。2016年6月30日、国際天文学連合の恒星の固有名に関するワーキンググループは、Pollux をふたご座β星の固有名として正式に承認した[11]。
岐阜県揖斐郡では、この二つの恒星の色から、ポルックスを「きんぼし」、カストルを「ぎんぼし」と呼んでいたという記録が残る[4][5]。