ほかげ
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概要
あらすじ
女(趣里)は、半焼けになった小さな居酒屋で1人暮らしている。体を売ることを斡旋され、戦争の絶望から抗うこともできずにその日を過ごしていた。
空襲で家族をなくした子供(塚尾桜雅)がいる。闇市で食べ物を盗んで暮らしていたが、ある日盗みに入った居酒屋の女を目にしてそこに入り浸るようになる。
復員して間もない若い兵士(河野宏紀)が客として居酒屋を訪れるが、久しぶりに熟睡できたと戦争孤児とともに女の家にいついてしまう。3人は仮の家族のような様相になるが、若い兵士の様子がおかしくなり、その生活も長くは続かなかった。
女と子供は互いに切り離せない仲になっていくが、ある日、闇市で暗躍していた片腕が動かないテキ屋の男(森山未來)から仕事をもらったと言い残し、悲しがる女を置いて子供は旅に出てしまう。
テキ屋の旅の目的も知らされないままに… [6]。
キャスト
スタッフ
映画祭
- 2023年9月 第80回ヴェネツィア国際映画祭(イタリア)[8][9][10]
- 2023年9月 第48回トロント国際映画祭(カナダ)[11]
- 2023年10月 第52回モントリオール・ヌーヴォー・シネマ映画祭(カナダ)
- 2023年10月 第61回ウィーン国際映画祭(オーストリア)
- 2023年10月 第36回東京国際映画祭[12][13]
- 2023年11月 台北金馬映画祭(台湾)[14]
- 2024年3月 第44回ポルト国際映画祭[15]
- 2024年7月 第17回ジャパン・カッツ(アメリカ)[16]
受賞歴
評価
第80回ヴェネツィア国際映画祭NETPAC賞の審査員長を務めたザキール・ホセイン・ラジュ氏からは「本映画祭にて、一番感動した映画として『ほかげ』を選出した。ただの映画としてではなく、戦後の映画として人と人の関係が変わっていく様子などを映画的に、閉所な空間で衣装やセット、メイクなどで見せていく。あまりこのような映画は観たことがなかった。」と称賛を受けた[2]。
第61回ウィーン国際映画祭スタンダード紙読者審査員賞[注 1]の審査員からは「塚本晋也監督の『ほかげ』は、戦争の余波が終戦後もなお影響を及ぼし続ける様子を描き、観る者に深い印象を残す追悼映画である。映像表現と生々しい語り口のスタイルは、抑圧的な雰囲気と主人公たちの閉塞感を余すところなく伝えている。現代の世界情勢を背景に、本作は戦線での戦いが終わっても、戦争は未だに終わっていないことを私たちに改めて思い起こさせる。」と評された[3][4]。