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ぽこ あ ポケモン

2026年に発売されたオープンワールドゲーム、『ポケットモンスター』シリーズのスピンオフ作品 From Wikipedia, the free encyclopedia

ぽこ あ ポケモン』(英題:Pokémon Pokopia)は、2026年3月5日に発売されたNintendo Switch 2専用ゲームソフト。ジャンルはスローライフ・サンドボックスゲーム[1]ポケットモンスターシリーズのスピンオフである[5]。本作はゲームフリークコーエーテクモゲームスオメガフォースが共同開発し、発売は任天堂ポケモンが担う[6]

ジャンル スローライフ・サンドボックスゲーム[1]
対応機種 Nintendo Switch 2
発売元 日本:ポケモン
その他:任天堂
概要 ジャンル, 対応機種 ...
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システム

本作の主人公は人間(かつての自身のトレーナー)に変身したメタモンである[5]。メタモンは他のポケモンたちとの交流を通じて様々なことを学習し、荒廃していた町を再び作り上げていく[1][7]

街づくりが進むにつれ、ポケモンとの交流も深まる。また、ゲーム内の時間は現実世界の時間とリンクしており、時間帯によって生物群系も変化する[8][6]

このゲームでは「パサパサこうやの町」「ゴツゴツやまの町」「ドンヨリうみべの町」「キラキラうきしまの町」の4つの町が登場するほか、「まっさらな町」という自由に開発できる場所もある。他4つの町も、ストーリーをクリアすることで自由な町づくりをすることができる。

本作では1人用のストーリーモードとマルチプレイで遊べる場所が分かれている[9]。マルチプレイでは通信用の「まっさらな街」を自由に発展させるという仕組みであり、他のプレイヤーの街へゲストとして訪問できる[9]。ゲストの街にいるポケモンを図鑑に登録したり、アイテムを持ち帰ることはできない[9]

主な登場ポケモン

本作は人間がいなくなってしまった後の世界という設定上ポケモンのみが登場し、ゲームを進めると様々なタイプのポケモンに出会うことができ、街の復興を手伝ってくれたり建てた家に一緒に住んでくれたりするようになる。それ以外にも、特殊ないきさつを持った、変わった姿をしたポケモンも登場する[10][11]

モジャンボ(はかせ)
顔のまわりが白くなり、人間の道具を身に着けた博士のような外見のモジャンボ。荒廃した土地で暮らしていく上で、メタモンを導く本作のガイド役となる[10]
ピカチュウ(うすいろ)
仲間へ電気を分け与え続けたところ体色が薄くなってしまい、どこかはかなげな様子のピカチュウ。しっぽの先の形から、メスのようである[10]
カビゴン(こけむし)
長い間眠りすぎて、全身苔だらけになってしまったカビゴン[10]。ケンカに負けてふて寝した所苔が付いたのだ。とくいわざ「くいしんぼ」でカビゴンにきのみや料理をあげると、メタモンにさまざまな効果を与えてくれる。
ドーブル(ペインター)
体中が絵の具か何かでカラフルになった、画伯のような姿のドーブル[10]
ロトム(ステレオロトム)
ミニコンポに乗り移りノリノリな性格になったロトム。通称「アゲ↑ロトム」。道中に手に入るCDを渡すと街のBGMとして盛り上げてくれる[11]
ヨクバリス(コック)
大きなしっぽや体の中に調理器具をしまい、料理好きな性格のヨクバリス。通称「シェフバリス」。料理のスキルを教わることができる。料理はメタモンの能力を上げる効果もある[11]
デカヌチャン(おやかた)
特別に手先が器用で、ハンマー以外の道具も使いこなせるようになったデカヌチャン。通称「デカヌおやかた」。「てつののべぼう」を与える事で特製のパーツである「デカヌギア」を作ってくれるほか、建築メンバーに選択する事で建設時間を大幅に短縮させることが出来る。
出会うのがゲームの後半であるためか、公式サイトでは変わった姿をしたポケモン一覧に掲載されておらず、発売から約二か月後に情報が解禁され、一覧にも追加された。

開発

企画はゲームフリークの大森滋が主導で、『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』の開発を終えた頃から始まり、3人ほどの小規模チームにより試作が行われた[2]

大森は2001年にゲームフリークに入社したのち、初仕事として『ポケットモンスター ルビー・サファイア』のマップに草むらを配置することを命じられた[2]。この時彼はエディタに相当するツールを用いて作業する中で、草むらを置くとその地域に生息するポケモンが現れる様子が面白いと感じ、この体験をプレイヤーにもしてほしいと思ったことが本作のアイデアの元となった[2]。「フシギダネたちと出会って技を覚え、草むらを作れるようになったところで他のポケモンとも交流できるようになり、できることも増える」という仕組みは開発初期から存在していたものの、この時はサンドボックスというよりシミュレーター寄りであり、そこからゲーム性を強化する形で最初の試作版が作られた[2]

半年ほどのうちにイメージPVを制作し株式会社ポケモンにプレゼンしたものの、この時ゲームフリークにはサンドボックスゲームの開発ノウハウが無かったため、ポケモンからサンドボックス開発経験のあるコーエーテクモゲームスを紹介され、社内ブランドであるオメガフォースを主体として本格的な開発がスタートした[2]。これにより、最初の試作版からどんどん洗練されていった[2]。オメガフォース2部の部長で本作のチーフディレクターを務めた枝川拓人がファミ通とのインタビューで語ったところによると、オメガフォース開発作品の中でも過去一番くらいの人数が関わったという[2]。また、本作においてはポケモンたちの個性の表現を重視する方針上、個性的なセリフを特徴としており、ローカライズに際してはそれを各言語に落とし込むことに注意が払われた[2]

セッティング

主人公は、ニンゲンに変身することで道具が使え、他のポケモンの技をコピーできる、といった利便性の良さに加え、ポケモン同士の気軽なコミュニケーションを描きたいという考えから、メタモンが選ばれた[2]。また、ブロックで構成された地形にリアルな頭身の人間を置くと違和感が出るが、変身したメタモンなら頭身が低くても違和感が出ないという利点もあった[12]

試作版の時点では主人公であるメタモンがあらゆる作業を主人公がこなしていたが、のちに同行しているポケモンに手伝わせる方針に変更された[12]

従来の作品ではRPGとしての要素がデザインに反映されていたのに対し、本作では「人間がいなくなった世界で長いことのんびり暮らしたらどうなるのか」というコンセプトでデザインが起こされた[2]

またゲームタイトルは、本作を特徴付けるゆるい雰囲気やスローライフのシステムに、ポケモンのゲームであることを加味し、スペイン語で「少しずつ、段々と」を意味する『poco a poco』をアレンジして付けられた[2]

グラフィック

3DCG化に際しては、ゲームフリークが用意したイメージ映像や素材をゲームルックとして仕上げるという方針が立てられ、コーエーテクモゲームスのアートディレクターとサウンドディレクターにより、「チル&ポップ」というキーワードが設定された[2]

デザイン面においては、メタモンに合わせ、頭を大きく描くことで、可愛らしさと落ち着きのあるビジュアルとなった[2]

音楽

当初、音楽のテーマは『ポケットモンスター』シリーズをモチーフにした「復興と回復」のみにする予定だったが、ゲームフリークとの話し合いにより、メタモンに焦点を当てた「創造と変身」をもう一つのテーマとして用意することにした[2]

作中では過去作のBGMをアレンジしたものが用いられており、街が発展するにつれ少しずつ原曲に近いアレンジに変化していくという仕掛けが用意された[2]

販売

発売前

本作は2025年9月の 「Nintendo Direct 2025.9.12」(以下:「ニンダイ 2025.9.12」)で発表された[5]。なお、先述のプレゼンに用いたイメージPVの完成度がすでに高かったため、「ニンダイ 2025.9.12」の初報の一部映像ではPVがそのまま使用されている[2]。その2か月後の11月11日、発売予定日が2026年3月5日であることが明かされ、11月12日から予約受付が開始された[8]

ファミ通によると、Amazon.co.jpのテレビゲームストアの週間予約数ランキング(2025年11月30日~12月6日)において本作が首位を獲得したという[13]

発売後

2026年3月12日、任天堂は発売4日間で世界累計販売本数が220万本を突破したことを報告した。うち、日本国内での販売本数は100万本である[14]

2026年5月8日に公開された2026年3月期の決算資料では世界累計販売本数が241万本となっている[15]。2026年6月末時点で世界累計販売本数は368万本を突破している[16]

2026年8月5日には、有料追加コンテンツ『ぽこ あ ポケモン エキスパンションパス』の第1弾として「ブクブクうみぞこの街」が配信された[17]

2026年8月14日に株式会社ポケモンより世界販売本数が500万本を突破した事が発表された[18]

反響

発売前の反響

「ニンダイ 2025.9.12」で公表された予告編は日本国内外で反響を呼んだ[19]。ニュースサイト「Game*Spark」によると、フォーラムサイトRedditには少し陰鬱だと戸惑う声や、ポケットモンスターを題材としたスローライフを受け入れる声が寄せられた[19]。また、コーエーテクモゲームスがかつて開発に参加した『ドラゴンクエストビルダーズ2 破壊神シドーとからっぽの島』や[19]Minecraft』、どうぶつの森シリーズなどを想起したものもいた[6][20]

また、11月に公開された映像に登場したヤドンの口調がギャルのようだというあるファンの指摘がきっかけで、このヤドンを女子高生として擬人化したファンアートが相次いで投稿された[21]

売上および発売後の反響

発売から4日間で世界販売本数は220万本、日本販売本数は100万本を突破した[22]

3月11日時点の任天堂の株は一時11%上昇し、2026年2月3日以来の日中高値を記録したほか、開発に参加したコーエーテクモホールディングスの株も大幅続伸した[23]

2026年8月5日には世界販売本数は368万本を突破した[24]

評価

ファミ通のゆーみん17は、メタモンを主人公にしたことでポケモンたちの言葉がわかるようになり、『ポケモン不思議のダンジョン』シリーズなどを思わせる魅力を感じたと評している[9]。AUTOMATONのTakayuki Sawahataは、サンドボックスをよく知らない人、特にポケモンの関連作品しか遊んだことがないライト層でも楽しめると評している[25]

ゲームジャーナリストの野安 ゆきおは、『日経クロストレンド』に寄せた記事の中で、サンドボックスゲームとスローライフゲームという人気ジャンルを融合させたことが成功につながったと評価している[26]。野安は、能動的なモノづくりを追求する前者と、受動的に日々の暮らしを楽しむ後者では楽しみ方の方向性が真逆であり、安易な融合はゲームとしての破綻を招く恐れがあると指摘したほか、どちらのジャンルも大抵の作品では自由度を提供するために深いストーリーが存在しないとしている[26]。本作では、この二つジャンルの上にポケットモンスターの世界観を載せ、「ポケモンたちが住みやすい環境にしたら、きっとニンゲンが戻ってくる」という同作ならではの魅力的な目標や物語を設定したことでうまくいったと野安は述べている[26]

米ホワイトハウスによる画像使用

2026年3月5日、アメリカ・ホワイトハウスの公式Xアカウントが、本ゲームを思わせる画像に、アメリカの政治スローガン「make america great again」の文字を重ねた画像を投稿した[27][28]。これに対し、The Pokémon Company Internationalは投稿への関与を否定した[27]

関連書籍

脚注

外部リンク

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