よあけの焚き火
From Wikipedia, the free encyclopedia
| 『よあけの焚き火』 (英題:Bonfire at Dawn) | |
|---|---|
| 監督 | 土井康一 |
| 脚本 | 土井康一 |
| 製作 | 桜映画社 |
| 出演者 |
大藏基誠 大藏康誠 鎌田らい樹 坂田明 |
| 音楽 | 坂田学 |
| 撮影 | 丸池納 |
| 編集 | 土井康一 |
| 製作会社 | 桜映画社 |
| 配給 |
桜映画社 ポレポレ東中野(配給協力) |
| 公開 | 2019年3月2日 |
| 上映時間 | 72分 |
| 製作国 |
|
『よあけの焚き火』(よあけのたきび/英題:Bonfire at Dawn)は、2019年に日本で制作された映画作品。
土井康一監督が長野県蓼科を舞台に実在の能楽師狂言方大蔵流 大藏基誠(おおくらもとなり)・大藏康誠(やすなり)親子を主演に迎え、山小屋での稽古の日々を通して「伝えること」という普遍的なテーマを昇華させた作品。
第67回サン・セバスティアン国際映画祭(スペイン)新人監督部門に出品されたほか、第23回オリンピア国際映画祭(ギリシャ)でドキュメンタリー部門最優秀監督賞を受賞した[1]。
2019年3月2日のポレポレ東中野(東京都中野区)での上映を皮切りに全国27ヶ所の劇場で上映された[2]。『諏訪シネマズ』第2号認定作品[3]。
伝統芸能をモチーフに、「伝えること」という普遍的なテーマを昇華させた作品が誕生した。主演の大藏基誠 (おおくらもとなり)・大藏康誠 (やすなり) は、大蔵流狂言方の実の親子。映画初主演にして、自身を演じるという難役を果たした。共演にミュージシャンの坂田明、『幼な子われらに生まれ』で注目を集めた鎌田らい樹を迎え、それぞれが踏み出す一歩をみずみずしく演じている。
本作がデビュー作となる土井康一監督は、本橋成一、小栗康平の助監督をつとめ、テレビドキュメンタリーや人間国宝の記録映画でも受賞歴をもつ。長野県蓼科の大自然を風格ある映像で捉えたのは、土井康一監督の恩師でもあるベテランキャメラマン、丸池納。映像を彩る音楽に坂田学。そして製作を担うのは、祖父の代から記録映画を製作しつづけている村山憲太郎率いる桜映画社。「伝えること」を描くにふさわしいキャスト・スタッフが集まった。[4]
あらすじ
- 〜家族の歴史を背負った少年〜
冬、父と息子は二人きりで山の稽古場へ向かう。650年の伝統をもつ狂言方の家に生まれた大藏基誠は、少年時代に父や兄と訪れていたこの場所に10歳になる息子・大藏康誠を初めて連れてきた。基誠は幼い頃を思い出しながら、父が自分にしたように康誠に稽古場の掃除から手ほどきをする。しかし、康誠はふだんより厳しさを増して接する父に戸惑い稽古を投げ出しそうになる。基誠も自分のやりかたにどこかもどかしさを感じ始める。
- 〜家族をなくした少女〜
そんなある日、近くに住む老人・宮下(坂田明)と、その孫・咲子(鎌田らい樹)が訪ねてくる。数年前、災害で両親を亡くした咲子は父親の故郷であるこの地(長野県蓼科)に身を寄せている。 狂言の厳しく真剣な稽古を目にした咲子は、自分より幼い康誠が懸命に稽古する光景に目を奪われる。
- 〜続いていくもの、途絶えるもの〜
その先にあるのは―山々が春の気配を帯びてきたある日、咲子に導かれて森に入った康誠がそこで目にしたのはこの森で何百年も生きてきたであろう巨木とその圧倒的な生命力の下で静かに朽ちていく命の姿だった。
続いていくもの、途絶えるもの・・・巨木の下、康誠は初めて咲子の深い悲しみに触れる。自然という大きな時間の流れ、連綿と続いてきた狂言の伝統世界、今ここにいる自分たち。それぞれの心に小さな決意が生まれ始める[5]。
キャスト
スタッフ
評価・コメント
受賞
第23回 オリンピア国際映画祭ドキュメンタリー部門最優秀監督賞