アオブダイ属

From Wikipedia, the free encyclopedia

アオブダイ属(学名:Scarus)は、ブダイ亜科の下位分類群の1つ。ブダイ亜科の中でも最大の属であり、50種以上が分類される[1]。多くの種はインド太平洋サンゴ礁に生息する。一部の種は東太平洋と西大西洋に分布し、東大西洋には1種が分布する[2]

1775年にスウェーデン博物学者であるペール・フォルスコール英語版によって設立され、基準種はオウムブダイであった[3]。属名は古代ギリシア語ヤエバブダイを意味する「skaros」に由来する[4]

ハゲブダイ属姉妹群であり、中新世後期のメッシニアンに分岐した[5]サンゴ礁は中新世に出現したが[5]、これらのブダイは鮮新世に多様化した[6]。ほとんどの種はサンゴ礁に生息するが、一部の種は岩礁に生息するため、本属の祖先は岩礁などに生息していた可能性がある。系統解析によれば、本属には単系統の主要な分岐群が10個存在する[5]

形態

全長は多くの種で30-50cmだが、Scarus guacamaia は全長1.2mに達し[2]、ブダイ亜科の中ではカンムリブダイに次いで二番目に大きい[7]Scarus iseri は全長27cmと小型で、体重は S. guacamaia の100分の1である[5][8]。ハゲブダイ属は本属よりも頭部が鈍く、頬の面積が広く、歯が大きい。これによりハゲブダイ属は本属よりも咬合力が強く、サンゴ礁の石灰質も掘ることが出来る[5]

体色は色鮮やかで、多くの種には性的二形があり、始相(IP、雄と雌)と終相(TP、雄)では体色が著しく異なる[2][9]S. guacamaiaS. coelestinusS. perrico、ブチブダイ[9]、アイボカシブダイでは、体色がほとんど変化しない[7]

生態

サンゴ礁の生態系においては重要な植食者であり、主に藻類サンゴの死骸を食べる[10]。これによってサンゴの石灰質の分解が進み、堆積物が生まれる[11]。寿命は様々で、例えばオウムブダイは6年と短い[8]S. trispinosus の寿命は20年以上であり、南大西洋のサンゴ礁に生息する植食性魚類では最大である[11]S. coelestinusは前者に近縁であり[5]、寿命は31年である[8]。これらの種は寿命が長く体も大きいため、乱獲の影響を強く受ける[11]。多くの種は同所的に生息し、姉妹種と同所的に見られることもある。適応放散によって同所的種分化が起こったと考えられる[5]

下位分類

分類と英名はFishBaseに従う[2]

出典

参考文献

関連項目

Related Articles

Wikiwand AI