アカハタ (魚類)

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アカハタ
保全状況評価[1]
LEAST CONCERN
(IUCN Red List Ver.3.1 (2001))
Status iucn3.1 LC.svg
Status iucn3.1 LC.svg
分類
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 条鰭綱 Actinopterygii
: ペルカ目 Perciformes
: ハタ科 Epinephelinae
: アカハタ属 Epinephelus
: アカハタ E. fasciatus
学名
Epinephelus fasciatus
(Forsskål, 1775)
和名
アカハタ(赤羽太)
英名
Blacktip grouper

アカハタ学名 Epinephelus fasciatus[2])は、ハタ科アカハタ属に分類される海水魚の一種。

シノニム

1775年にフィンランド探検家であるペーテル・フォルスコール (Peter Forsskål)によって正式に記載され、タイプ産地はエジプトラスムハンマド国立公園であった。1793年、ドイツ博物学者であるマルクス・エリエゼル・ブロッホE. marginalis(現在は本種のシノニム)を記載し、その際新属Epinephelusを設立した。よって本種がアカハタ属の基準種である。

FishBaseによる[3]

  • Perca fasciata Forsskål, 1775
  • Serranus fasciatus (Forsskål, 1775)
  • Epinephelus marginalis Bloch, 1793
  • Serranus marginalis (Bloch, 1793)
  • Holocentrus erythraeus Bloch & Schneider, 1801
  • Holocentrus forskael Lacépède, 1802
  • Holocentrus marginatus Lacépède, 1802
  • Holocentrus rosmarus Lacépède, 1802
  • Holocentrus oceanicus Lacépède, 1802
  • Serranus oceanicus (Lacépède, 1802)
  • Serranus alexandrinus Valenciennes, 1828
  • Cerna alexandrina (Valenciennes, 1828)
  • Epinephelus alexandrinus (Valenciennes, 1828)
  • Serranus variolosus Valenciennes, 1828
  • Epinephelus variolosus (Valenciennes, 1828)
  • Serranus tsirimenara Temminck & Schlegel, 1842
  • Epinephelus tsirimenara (Temminck & Schlegel, 1842)
  • Perca maculata Forster, 1844
  • Serranus cruentus De Vis, 1884
  • Serranus geometricus De Vis, 1884
  • Serranus subfasciatus De Vis, 1884
  • Epinephelus zapyrus Seale, 1906
  • Epinephelus emoryi Schultz, 1953

名称

名前の由来は「赤いハタ」で、東京神奈川県三崎での地方名であった[4]

伊豆諸島北部では「アカギ」「アカゲ」[2]伊豆諸島南部や小笠原地方では「アカバ」[2]、主に関西地方では「アカッベ」「アカッポ」[2]長崎県では「アカイオ」「アカウオ」[2]沖縄県で「ハンゴーミーバイ」など、様々な地方名がある。

英名はblacktip grouperの他にもredbanded grouper、blacktipped cod、black-tipped rockcod、footballer cod、red-barred cod、red-barred rockcod、scarlet rock-cod、weathered rock-cod等がある。

分布

紅海東アフリカから東はピトケアン諸島、北は南日本、南はオーストラリアまで、インド太平洋温帯から熱帯域に広く分布する[1][5]日本では相模湾以南の太平洋側、富山湾以南の日本海側、伊豆諸島小笠原諸島南西諸島で見られる[6]。2012年、地中海に侵入した個体が発見された[7]

形態

体は側扁し、体長は体高の2.8 - 3.3倍。他のハタ類同様に楕円形の丸みをおびた体形となっている。前鰓蓋骨は後縁が鋸歯状で、鰓蓋の上端は直線的[8]。背鰭は11棘と15 - 17軟条から、臀鰭は3棘と8軟条から成る[3]。背鰭棘の間は深く窪み、尾鰭は丸い。側線鱗数は49 - 75個[8]。口は大きく、下顎が前に突き出る。体色は生息環境などによって個体差が大きく、緑がかった灰色、赤みがかった黄色、赤褐色など様々。例として日本では温帯域に赤みの強い個体が、亜熱帯域には黄色みや白みの強い個体が多い[6]。体側には5 - 6本の横縞があり、白い不規則な斑点が散らばる。背ビレの前半部及び棘条部の縁は褐色。全長は成魚で約30-40 cm、重さ2 程度で、ハタ類の中では小型である[3]。全長20 cmで性成熟する[6]

生態

水深4 - 160 mのサンゴ礁岩礁に生息し、汽水域にも進出する。10 - 15匹で群れを作ることもある[3][9]。幼魚はマングローブに進出することもある[10]。小魚やカニなどの甲殻類を捕食し、成長に伴い頭足類を好むようになる[3][9]。昼間も活動しているが、昼行性かどうかは解明されていない。産卵期は温帯域では5 - 11月、亜熱帯域では年中[6]雌性先熟雌雄同体で、全ての個体は雌として生まれ、2-3年ほど経過して成熟すると雄に性転換する[3]。本種の寄生虫には、鰓に寄生する単生綱Pseudorhabdosynochus属の一種[11]、雌の卵巣に寄生する線形動物Philometra fasciatiに寄生する線形動物のRaphidascaris (Ichthyascaris) fasciatiなどが知られる[12]

人との関わり

食用として用いられることも多く、刺身煮付けなど幅広い料理に使われる[2]。伊豆諸島・小笠原諸島の郷土料理として、アカハタのぶつ切りと野菜の味噌汁(アカバ汁)がある[2]ベドウィンは本種を食用にする[10]シガテラ中毒の危険もある[3]

は比較的細かい。皮は硬く、ゼラチン質の層がある。血合いのきれいな白身なため、を通しても硬く締まらない特徴がある。釣り人からは「アコウ」として親しまれており、売買においても盛んである。に関しては不明確性を増しており、価格相場は1 kg当たり約1500円 - 2000円程度とされる。[要出典]

小笠原水産センターの池で飼育されているアカハタに歯ブラシを近づけると、アカハタの「歯磨き」を体験することができる[13][14]

釣りの対象魚であり、ルアーでもつることができる。

脚注

参考文献

関連項目

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