アシロ目
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| アシロ目 | |||||||||||||||||||||
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ソコボウズ(Spectrunculus grandis) | |||||||||||||||||||||
| 分類 | |||||||||||||||||||||
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| 学名 | |||||||||||||||||||||
| Ophidiiformes L. S. Berg, 1937 |
アシロ目(学名: Ophidiiformes)は、硬骨魚類の分類群の一つ。2亜目4または5科で構成され、約120属に540種以上が所属する大きなグループである。サンゴ礁域から海溝の深部に至るまで、幅広い分布域をもつ。一部に淡水魚・汽水魚も含む。
分類
アシロ目はアシロ亜目とフサイタチウオ亜目の2亜目からなり、Nelson (2006) ではアシロ科・カクレウオ科・フサイタチウオ科・ソコオクメウオ科・ニセイタチウオ科の5科、100属が設置される[3]。Møller et al. (2016) による分子系統解析では、新たにアカネイタチウオ科が設立され、ソコオクメウオ科をフサイタチウオ科に含める見解が示された[4]。Campbell et al. (2017) によれば、ニセイタチウオ科はフサイタチウオ科に含まれる[5]。少なくとも540種が含まれ[2]、FishBaseでは4科に約560種が記載されている[6]。
アシロ亜目
アシロ亜目 Ophidioidei にはアシロ科およびカクレウオ科が含まれ、およそ58属300種が所属する[2]。卵生で、雄は交接器を持たない点でフサイタチウオ亜目とは区別される。背鰭・臀鰭と連続した尾鰭を持つ。カクレウオ科は浅い海域に生息するが、アシロ科には深海魚が多い。
アシロ科


アシロ科 Ophidiidae は4亜科50属265種を含み、アシロ目で最大のグループとなっている[2]。FishBaseでは50属276種が記載されている[8]。背鰭の鰭条の長さは臀鰭と同じか、あるいはさらに長い。肛門と臀鰭の起始部は胸鰭よりも後方にある。ほぼ全ての属が深海で底生生活を送る。食用魚として利用される大型種は南半球に多い[9]。
- イタチウオ亜科 Brotulinae 1属6種。吻(口先)と顎にヒゲがある。
- イタチウオ属 Brotula
- オビアシロ亜科 Brotulotaeninae 1属4種。ヒゲはない。
- オビアシロ属 Brotulotaenia
- アシロ亜科 Ophidiinae 8属約65種。ヒゲはなく、腹鰭の位置は極端に前寄りである。リング(Genypterus blacodes)は輸入食用魚として知られる。
- アシロ属 Ophidion
- 他7属(Genypterus など)
- シオイタチウオ亜科 Neobythitinae 40属約200種。腹鰭を欠く種類がある。沿岸から超深海帯まで、分布域は広範囲にわたる。本亜科は単系統ではない。
- イトヒキイタチウオ属 Homostolus
- ウミドジョウ属 Sirembo
- オオイタチウオ属 Bassogigas
- オザワアシロ属 Bathyonus
- クマイタチウオ属 Monomitopus
- クロウミドジョウ属 Luciobrotula
- クロソデイタチウオ属 Epetriodus
- コガシラアシロ属 Barathrites
- コンニャクイタチウオ属 Lamprogrammus
- シオイタチウオ属 Neobythites
- シロチョウマン属 Glyptophidium
- スイセイアシロ属 Benthocometes
- タライタチウオ属 Porogadus
- ハゴロモアシロ属 Mastigopterus
- ハダカイタチウオ属 Spectrunculus
- ハナトゲアシロ属 Acanthonus
- ハリダシアシロ属 Xyelacyba
- ヒメイタチウオ属 Pycnocraspedum
- フクメンイタチウオ属 Bassozetus
- フリソデアシロ属 Eretmichthys
- モモイタチウオ属 Dicrolene
- ヨミノアシロ属 Abyssobrotula
- ヨロイイタチウオ属 Hoplobrotula
- リュウジンアシロ属 Alcockia
- 他17属
カクレウオ科


カクレウオ科 Carapidae は3亜科8属35種からなる[2]。幼生は背鰭の第1棘が長く伸びた独特の形態をしている。背鰭の鰭条は臀鰭のそれよりも短い。肛門と臀鰭の起始部は体の前方、普通は胸鰭よりも前にある。鰓は大きく開き、鰓蓋骨にはトゲがない。本科魚類の多くはナマコや貝類の体内に隠れ住む習性を持つ。幼生期は2期に分けられ、第1期には浮遊生活を送るが、第2期には背鰭・体長がともに短くなり、この時期に他生物との共生を開始するとみられている。
- オニカクレウオ亜科 Pyramodontinae 3属7種。胸鰭は頭部とほぼ同じ長さ。
- オニカクレウオ属 Pyramodon
- ソコカクレウオ属 Eurypleuron
- Snyderidia属
- カクレウオ亜科 Carapinae 4属29種。胸鰭の長さは頭部よりずっと短い。腹鰭を欠く。
- カクレウオ属 Encheliophis
- クマノカクレウオ属 Echiodon
- シロカクレウオ属 Carapus
- シンジュカクレウオ属 Onuxodon
- Tetragondacninae 1属1種。
- Tetragondacnus 属
フサイタチウオ亜目
フサイタチウオ亜目 Bythitoidei はフサイタチウオ科、アカネイタチウオ科およびニセイタチウオ科を含み、およそ60属240種以上から構成される[2]。ニセイタチウオ科をフサイタチウオ科に含める場合もある[5]。卵胎生で、雄は属・種ごとに形態の異なる交接器を持ち、分類に利用されている。尾鰭は背鰭・臀鰭と連続するか、あるいは独立している。
フサイタチウオ科


フサイタチウオ科 Bythitidae は37属107種を含む。尾鰭の連続性に基づき、2亜科(BythitinaeおよびBrosmophycinae)に細分されることもある。鱗と浮き袋をもち、鰓蓋骨には鋭いトゲがある。サンゴ礁から深海まで幅広く分布し、約5種が淡水・汽水域に生息する。浅海に生息する種類は一般に小型・夜行性であり、未記載種が多数存在するため今後分類が拡大する可能性がある[9]。Lucifuga 属には6種の盲目魚が含まれ、鍾乳洞などに生息している。
- オオソコイタチウオ属 Cataetyx
- サラサイタチウオ属 Saccogaster
- セダカイタチウオ属 Oligopus
- ネッタイイタチウオ属 Brosmophyciops
- フサイタチウオ属 Abythites
- ボライタチウオ属 Diplacanthopoma
- 他29属(Ogilbiaなど)
ソコオクメウオ科

ソコオクメウオ科 Aphyonidae は6属22種を含む。眼は退化的で、鱗と浮き袋がない。鰓蓋骨のトゲはないか、あるいは小さい。ほとんどの種類は700m以深に生息する。現在はフサイタチウオ科に含める見解がある[4]。
- ソコオクメウオ属 Barathronus
- 他5属(Aphyonus、Meteoria、Nybelinella、Parasciadonus、Sciadonus)
ニセイタチウオ科
ニセイタチウオ科 Parabrotulidae は2属3種を含む。ウナギのように細長く、腹鰭を持たない。本科の分類学上の位置に関しては議論があり、アシロ目に含めないとする見解もある[10]。
- Leucobrotula 属
- ニセイタチウオ属 Parabrotula
アカネイタチウオ科
アカネイタチウオ科 Dinematichthyidae は25属114種を含む。フサイタチウオ科から分割された[4]。
- リュウキュウイタチウオ属 Alionematichthys
- サンゴイタチウオ属 Diancistrus
- アカネイタチウオ属 Dinematichthys
- 他22属