アジアトスクス

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アジアトスクス
A. nanlingensiの標本
地質時代
古第三紀暁新世 - 始新世
分類
ドメイン : 真核生物 Eukaryota
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 爬虫綱 Reptilia
階級なし : 偽鰐類 Pseudosuchia
上目 : ワニ形上目 Crocodylomorpha
階級なし : 新鰐類 Neosuchia
: ワニ目 Crocodilia
上科 : クロコダイル上科 Crocodyloidea
: アジアトスクス属 Asiatosuchus
学名
Asiatosuchus Mook, 1940
  • A. grangeri Mook, 1940 (type)
  • "A." germanicus Berg, 1966
  • "A." depressifrons (Blainville, 1855)
  • "A." nanlingensis Young, 1964

アジアトスクス学名Asiatosuchus)は、古第三紀暁新世[1]から始新世にかけて生息した、クロコダイル上科に属する絶滅したワニ[2]。全長は4メートルに達する[2]。外見は現生のクロコダイル科と類似するが、歯の本数をはじめとする特徴で異なる[2]

アジアトスクスとされた地質時代上最古の化石はインドアーンドラ・プラデーシュ州から産出した未定種の歯の化石であり、当該の地層は下部が上部白亜系マーストリヒチアン階、上部が古第三統暁新統に位置付けられている[3]。古第三紀に入ってアジアトスクスは分布域を拡大しており、中国ロシアの暁新統[2]ヨーロッパの始新統から報告がある[2]内モンゴル自治区[4]標本に基づいて1940年にアジアトスクス属が設立されて以降こうした多数の標本が本属に分類されてきたが、Delfino and Smith (2021)はアジアトスクス属の分類を整理し、タイプ種A. grangeriだけが本属に属するものと主張した[5]。多くの種は疑問名として扱われ、"A." germanicus"A." depressifronsといった有効な種もA. grangeriとの単系統群を形成しない状況にある[5]

他の古第三紀クロコダイル上科の大部分と同様に、アジアトスクスは背側から見ると三角形をなす一般的なワニの頭蓋骨を有する。アジアトスクスの種の上顎の歯は下顎の歯を完全に被覆しており、噛み合わせが深くなっている(過蓋咬合)。現生のクロコダイル科の歯は互いに小さく重なり合って噛み合うため、過蓋咬合はクロコダイル上科の中では原始的な特徴である。アジアトスクスを他の初期のクロコダイル上科から区別する特徴としては、長く伸びた下顎結合が挙げられる。数多くのクロコダイル上科の属種ではこの関節は歯骨板状骨からなるが、アジアトスクスにおいては歯骨のみから構成される[5]。ほぼ完全な"A." germanicus"A." depressifronsの骨格に基づくと、アジアトスクスは全長4メートルに達した可能性がある[6]

系統

出典

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