アナーヒター
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本来は川や水を司る水神である。この女神は世界の中央にそびえたつアルブルス山の頂から流れ出す川を守護するとされ、この川は、あらゆる水路・川・入江・湖沼の源であると考えられているため、アナーヒターはそれら広くの女神とされている。
更に、この川の水が生命を育成する源泉と考えられ、アナーヒターは健康、子宝、安産、家畜の生殖・作物の豊穣の神ともされ、財産や土地の増大をも司る。その絶大な神徳から、サーサーン朝ペルシアの時代には極めて篤く崇拝された。
この女神はハラフワティー・アルドウィー・スーラー(Harahvatī Arədvī Sūrā)すなわち「水を持つ者、湿潤にして力強き者」と呼ばれていた。このハラフワティーという名から、同じく川の女神であるインド神話のサラスヴァティーと同起源と考えられている。
| ペルシア七曜神 | 対応する惑星・七曜 |
|---|---|
| ミトラ | 太陽・日曜 |
| マーフ | 月・月曜 |
| ウルスラグナ | 火星・火曜 |
| ティル | 水星・水曜 |
| アフラ・マズダ | 木星・木曜 |
| アナーヒター | 金星・金曜 |
| ケーワン | 土星・土曜 |
アナーヒターは、大乗仏教の観音菩薩の起源の一つとされる。ペルシア(現イラン)やバクトリア(現アフガニスタン)から大乗仏教発祥の地である西北インド(現パキスタン)へ伝播したものと考えられる。
