アパテイア

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ストア派の哲学者、マルクス・アウレリウス

アパテイア[1]またはアパテイアー[2]古希: ἀπάθεια apatheia)は、ギリシア哲学の概念。「感情パトス)がない状態」を指す[3]無情念[4][5]不動心[6][7][5]などとも翻訳される。特にストア派において理想的な境地とされた。

不動心アパテイアに近づくほど人は力に近づく。悲しみと同様に怒りもまた弱さである。どちらも傷つくこと、降参することなのである。マルクス・アウレリウス自省録』11.18. 荻野弘之[7]

ストア派によれば、不幸の源は、怒り悲しみといった感情パトス)である[1][8]。ストア派の賢者は、こうした感情にまどわされず、理性ロゴス)に従って生きるとされる[5][1][8]。アパテイアは「精神の城塞」をもつこととも表現される[7]

ストア派の賢者でも、喜びのような「良い感情」はもつとされる(エウパテイア)[3][8][9]。アパテイアの類義語に「メトリオパテイア」(適度に感情をもつ状態)があり、中庸を重視するペリパトス派との論争点になった[3][10][11]。ストア派が怒りを否定したのに対し、ペリパトス派やエピクロス派は怒りが必要なときもあるとした[12]

ストア派の外部からは、感情を否定するストア派は非人間的として批判・揶揄の対象になった(ゲッリウス『アッティカの夜』)[13]。現代語の「ストイック」が「禁欲的」という意味をもつのもアパテイアが一因となっている[1]

ストア派以外

関連項目

脚注

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