アメリカコヒオドシ

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アメリカコヒオドシ
Aglais_milberti1
分類
: 動物界 Animalia
: 節足動物門 Arthropoda
: 昆虫綱 Insecta
: チョウ目(鱗翅目) Lepidoptera
上科 : アゲハチョウ上科 Papilionoidea
: タテハチョウ科 Nymphalidae
亜科 : タテハチョウ亜科 Nymphalinae
: タテハチョウ族 Nymphalini
: コヒオドシ属 Aglais
: アメリカコヒオドシ Aglais milberti
学名
Aglais milberti (Godart, 1819[1])
シノニム
  • Vanessa milberti
  • Nymphalis milberti
和名
  • アメリカコヒオドシ
  • ミチノクコヒオドシ
  • ヤンキーコヒオドシ
英名
fire-rim tortoiseshellMilbert's tortoiseshell
亜種
  • Aglais milberti milberti
  • Aglais milberti furcillata (Say, 1825)
  • Aglais milberti viola (dos Passos, 1938)
  • Aglais milberti pullum (Austin, 1998)

アメリカコヒオドシAglais milberti)は、チョウ目(鱗翅目)アゲハチョウ上科タテハチョウ科に属するチョウの一種。

成虫の翅の裏

種小名milbertiはこの種を記載した19世紀フランス昆虫学者 ジャン=バティスト・ゴダールの友人の名に因むとされる[2]成虫の前翅の先端は四角く上面は黒で幅広いオレンジ色の亜縁帯があり、帯の内側の縁は黄色を呈する。黒色の基部には2つのオレンジ色の斑点がみられる。両翼の縁は狭く黒色をしており、後翼の縁には青い斑点がいくつか存在する場合がある。裏面は基部が暗褐色で縁に向かって明るい褐色をしている。幼虫は成熟段階では黒色で、背中と側面に枝分かれした棘がある。背側の棘列は腹部の第2節から始まり、若齢幼虫には小さな白い斑点とオレンジ色の斑点が密集しており、背側の断続的な線を形成する。腹側は青白い色をしている[3]

分布

主に北米の北西部に分布する。アラスカ南部から東はニューファンドランド島ウェストバージニア州、南はカリフォルニア州ネバダ州ニューメキシコ州まで分布し、米国西部全域と米国北東部、ツンドラ地帯の南にあるカナダの州も含む[4][5]。垂直分布はカリフォルニア州では標高3990m、コロラド州では標高 4206m以下という報告がある[6][7]

アメリカコヒオドシは様々な生息環境に適応できるが、食草の存在と気候耐性によって生息地が制限される。湿った牧草地野原、沼地、森林の小道、川岸、森林に隣接する湿地帯でよく見られる[3]

生活史

アメリカコヒオドシは飛ぶ力が強く、縄張り内を素早く飛ぶ。に発生するオスは主に午後に低木の後ろや丸太の上に止まり通り過ぎるメスを待つが、に発生するオスは丘の上に止まる行動は見られない[8]。幼虫は主にセイヨウイラクサアオミズなどのイラクサ科植物のを食草とするが、稀にヒマワリスグリ属ヤナギも食べることもある[3][4][9]。成虫は主に樹液、腐った果実動物に集まりその汁を吸う。またセイタカアワダチソウライラックイヌタデトウワタなどの様々な花から蜜を吸うこともある[3][10]

半渡り性で、米国西部の山岳地帯では季節的な移動を行い、夏には斜面を上り、秋には斜面を下る。極北および高地では7月下旬に1回発生し、6月まで越冬する。低地および東部では6月下旬から8月上旬と8月下旬に2回発生し、5月まで越冬する。オレゴン州およびワシントン州では1月中旬から10月上旬に飛行し、4月から6月と7月から8月にピークを迎える。成虫は小屋、薪の山、樹皮の下で越冬するが、時期によっては蛹の状態で越冬することもある[4][9][11]

雌は食草に数百個のを産む。卵は約5~日で孵化し、孵化後約21日で蛹になる。5齢幼虫は宿主植物から離れて蛹になり、約7日で蛹から羽化する[4][9][11]。若齢幼虫は群生し食草にを作り生活するが、4、5齢幼虫は通常単独で生活する[4]

日本での記録

関連項目

脚注

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