アルジェリア空軍
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アルジェリア空軍(アルジェリアくうぐん、アラビア語: القُوَّاتُ الجَوِّيَّةُ الجَزَائِرِيَّةُ)は、アルジェリア人民国軍の航空部隊である。アルジェリア独立戦争中にサイード・アイト・メッサウデンが、アルジェリア人パイロットと友好国からの要員を訓練して航空部隊を創設したことに始まり、独立翌日の1962年に正式に現在のアルジェリア空軍として発足した。
歴史
アルジェリア空軍は、独立戦争中にフランス占領軍に対する人民国民軍を支援するために創設され、これは近代的な軍編成に向けた長期計画を提言した1956年8月20日開催のスマム会議における決定の一環として実現した。
1962年以前
1957年、6人のアルジェリア人がアレッポ近郊のナイラブにあるシリア・アラブ空軍の飛行学校へ訓練のために派遣された。この時期には、エジプトやイラクの空軍、ソ連、中国でも訓練が行われていた。 当時のフランス軍はシャル・ラインやモーリス・ラインを構築し、国内のアルジェリア民族解放軍 (ALN) 戦闘員を孤立化と、チュニジア・モロッコからの物資流入の遮断を試みていた。このような状況下で民族解放軍への物資補給を確保し、軍航空部門の中核となる要員を育成するために、輸送機やヘリコプターのパイロットを訓練する構想が持ち上がった。そして1959年2月4日、アルジェリア民族解放戦線 (FLN) の一部としてアルジェリア空軍が正式に創設された。
1962年-1970年
当時のアルジェリア空軍はメゾン・ブランシュ(後のウアリ・ブーメディアン空港)を拠点としていた。1962年、エジプトは訓練を支援する顧問団と共に、ヘルワン・ゴムフリア練習機12機とMiG-15戦闘機5機(MiG-15UTI 2機、MiG-15bis 3機)を同国へ移管、ソ連からも数機のMi-4ヘリコプターが供与された。1963年には、当時のベン・ベラ大統領の専用機としてビーチD.185S軽輸送機2機を購入した。
ALN・FLNの指導者らの注力により独立後の航空部門にはパイロットや技術者の中核人材が育成され、それが現在の空軍の基礎となった。アルジェリアは自国の空軍学校設立までの間、エジプト、シリア、イラク、中国、ソ連などの友好国へ訓練生を派遣していたが、1966年には第2軍管区のタフラウイに航空士官学校が建設され、士官候補生らの受け入れが始まった。

1970年代
1960年代末には原油価格上昇とアルジェリアの経済成長を背景に、ソ連への大規模な兵器発注が行われた。その結果、1970年代初頭にはアルジェリア空軍にMiG-21MF、MiG-21R、MiG-21UMが計52機、Su-7BMKが40機引き渡された。また同時期には、西ドイツから中古のフーガ・マジステール28機を調達したほか、SA330やMi-6などのヘリコプターも導入された。
これらの戦力増強は1973年の十月戦争への直接参加を可能とし、MiG-21を運用する2個飛行隊、Su-7を運用する1個飛行隊、MiG-17を23機擁する1個部隊がエジプトへ派遣された。この展開はAn-12輸送機によって支援され、また一部のアルジェリア人パイロットはエジプト空軍のMiG-17飛行隊にも配属された。これらの戦闘でのアルジェリア人パイロットの出撃は約500回に及び、MiG-21とSu-7が1機ずつ撃墜されたものの、パイロットの戦死や捕虜は一人も出なかった。
1975年には、MiG-23BN 40機、MiG-21bis 47機、Mi-8 16機を含む、ソ連との大規模な兵器取引が成立。最初のMiG-23BNは1976年に到着し、Su-7BMKの後継機となった。1978年には更に発注が行われ、MiG-21 40機以上、MiG-23MF 16機、Mi-24 20機、およびS-125ミサイル・システム12基の引き渡しを求めた。しかし、MiG-25は20機が1979年までに納入されたものの、残りの発注に関する交渉は難航し、完了までに4年近くを要した。また西側製の航空機も少数ながら導入されており、1978年にはT-34C 6機とフォッカーF27 3機が取得された。
1980年-2000年
1981年、防空装備の導入に伴い、空軍の新部門として「領土防空部隊(Défense Aérienne du Territoire)」が創設された。アルジェリア空軍は1980年代を通じて、早期警戒レーダーによる完全統合型ネットワークの構築を推進。1986年から1988年にかけて領土防空部隊は拡充・改編され、「領土防空司令部(Commandement de la Défense Aérienne du Territoire)」となり、1988年に同司令部は領土防空軍としてアルジェリア軍内の独立した一軍種となった。


これらの結果構築された空軍の組織構造は以下の通りであった。
- 参謀本部および監察部、兵器部門、支援部門、専門部署の補佐を受ける中央司令部
- 各軍管区における航空司令部
- 航空基地、学校、訓練センター、支援機関、装備改修、防衛関連企業、および管制部隊
1980年代後半、アルジェリア空軍は航空団を編制した。この時期、アルジェリア空軍の戦闘機の構成に大きな変化は無く、ソ連からSu-24MKが10機引き渡された一方で、老朽化したMiG-17Fは退役が進んだ。またイラン革命後にはアメリカが新たな航空機供給源として登場し、1981年から1989年にかけてC-130H 18機とホーカー・ビーチクラフト機12機がアルジェリアに供給された。
1990年代以降、アルジェリア空軍はアルジェリア内戦に実戦参加することとなった。
2000年-2020年

アルジェリア内戦が終息に向かう中、空軍は旧式化した戦闘機の更新を開始し、MiG-21が2002年、MiG-23BNが2005年、MiG-23MFが2008年にそれぞれ退役した。空軍は1999年から2003年にかけて、ベラルーシとウクライナから多数のMiG-29を調達した。同期間中には、少なくとも25機のSu-24MKも導入された。2006年3月、アルジェリアは大規模な兵器取引の一環として、ロシアにSu-30MKA 28機、Yak-130 16機、MiG-29SMT 28機、MiG-29UB 6機を発注した。最初のMiG-29の受領直後、アルジェリア軍は受領機が新造ではなく旧式機をMiG-29 の9.19仕様に改修したものであることを確認した。アルジェリア側は当該機をロシアへ返送し、その後の納入予定分を全て拒否するとともに、代金の支払い凍結を決定した。2008年2月に行われたロシアとの首脳会談を経て、既に受領していた機体はロシアへ返還された。アルジェリア向けに製造された全機体はロシア側に買い戻された上でロシア空軍に引き渡され、代わりにアルジェリアにはSu-30MKAの追加発注権が大幅に引き下げられた価格で与えられた。これに基づき、アルジェリアは2010年12月にSu-30MKA 16機を追加発注し、2015年12月には、さらに14機のSu-30MKAが追加購入された。2019年には、さらにSu-30MKA 16機とMiG-29M/M2 16機が追加発注され、総額18億ドルに及ぶ契約が締結された。
2020年以降
2020年後半、アルジェリア空軍は保有するSu-24M/MK/MRをM2/MR2仕様へと近代化改修した。 2025年、アルジェリア空軍はロシアとSu-35の納入に関する契約を締結。同機種の納入が2025年3月に開始された。 またアルジェリアはヘリコプター戦力の強化も進めており、2022年には、イタリアのレオナルド社からAW139数機を受領。これらのヘリコプターは捜索救助や輸送、その他の支援任務に使用されている。
2026年8月、隣国ニジェールで同月に発生したクーデター未遂事件をうけ、「姉妹国ニジェールの不安定化しようとする試みに対抗するため」として、同国の首都ニアメにSu-30MKA戦闘機やIl-78給油機、Il-76輸送機を展開した[1]。
装備
階級
士官
| 階級種 | 将官 | 上級士官 | 下級士官 | |||||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 階級章[3] | ||||||||||
| 階級 | 大将 | 中将 | 少将 | 准将 | 大佐 | 中佐 | 少佐 | 大尉 | 中尉 | 少尉 |
| General | Lieutenant General | Major General | Brigadier General | Colonel | Lieutenant Colonel | Major | Captain | Lieutenant | Second Lieutenant | |
| فريق أول Fariq 'awal | فريق Fariq | لواء Liwa | عميد Amid |
عقيد Aqid | مقدم Muqaddam | رائد Ra'id |
نقيب Naqib | ملازم أول Mulazim awwal | ملازم Mulazim | |
| Général d'armée | Général de corps d'armée | Général major | Général | Colonel | Lieutenant-colonel | Commandant | Capitaine | Lieutenant | Sous-lieutenant | |
下士官・兵士
| 階級種 | 下士官 | 兵士 | ||||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 階級章[3] | 画像なし | 画像なし | ||||||
| 階級 | Major Sergeant | Master Sergeant | First Class Sergeant | Staff Sergeant | Sergeant | Corporal | Lance Corporal | Private Soldier |
| مساعد أول Mosa'id awwal | مساعد Mosa'id | رقيب أول Raqib awwal | رقيب Raqib |
عريف أول Earif 'awal | عريف Earif | جندي Jundiun | ||
| Adjudant chef | Adjudant | Sergent chef | Sergent | Caporal chef | Caporal | Djoundi | ||
