アークス (北海道の企業)

日本のスーパーマーケット運営会社を統括する持株会社 From Wikipedia, the free encyclopedia

株式会社アークス: ARCS COMPANY, LIMITED)は、北海道東北地方北関東を中心にスーパーマーケットなどを展開する流通グループ「アークスグループ」を統括する純粋持株会社

市場情報
東証プライム 9948
2004年3月4日上場
札証 9948
2010年2月3日上場
概要 種類, 機関設計 ...
株式会社アークス
ARCS COMPANY, LIMITED
種類 株式会社
機関設計 監査役会設置会社[1]
市場情報
東証プライム 9948
2004年3月4日上場
札証 9948
2010年2月3日上場
本社所在地 日本の旗 日本
064-0913
北海道札幌市中央区南13条西11丁目2番32号
設立 1961年10月28日
(株式会社ダイマルスーパー)
業種 小売業
法人番号 1430001018377 ウィキデータを編集
事業内容 グループ全体の統括・戦略立案(純粋持株会社)
代表者 猫宮一久(代表取締役社長COO
資本金
  • 212億500万円
(2026年2月末現在)[2]
発行済株式総数
  • 5764万9000株
(2026年2月末現在)[2]
売上高
  • 連結:6269億5700万円
(2026年2月期)[2]
経常利益
  • 連結:191億6100万円
(2026年2月期)[2]
純利益
  • 連結:124億4500万円
(2026年2月期)[2]
純資産
  • 連結:1961億4200万円
(2026年2月期)[2]
総資産
  • 連結:3007億1400万円
(2026年2月期)[2]
従業員数
  • 連結:5464名
(2026年2月期)[2]
決算期 2月末日
会計監査人 EY新日本有限責任監査法人[1]
主要株主 (敬称略。2026年2月期)[2]
主要子会社#グループ企業」参照
外部リンク www.arcs-g.co.jp ウィキデータを編集
特記事項:経営指標は以下を参照。アークス『第64期 有価証券報告書』、2025年5月26日、2-3頁。
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概説

源流

1960年、海産物商社の野原産業(東京)の北海道支店が養豚事業を開始する。これには「乗れ残った魚かすを飼料として消化したい」とのアイデアから生まれ、翌年のダイマルスーパー(現・アークス)設立のきっかけとなった[3]。その後、大丸産業、大丸スーパーと名前を変え、1989年に衣料品チェーン「金市舘」の小売事業を譲り受けた丸友産業と経営統合し、株式会社ラルズ(初代)となった。

設立後

2002年11月に、帯広市の地場スーパーの福原との経営統合が成立。これに伴い、ラルズは持株会社の株式会社アークスに移行した(後述)。

その後、「ビッグハウス」や「スーパーアークス」といった大型スーパーマーケット・ショッピングセンターの出店を進めると共に、道内各地のスーパーを次々と傘下に納めた。

M&A

2009年10月には東急グループから、札幌東急ストアを買収した(同年11月、東光ストアに改称)。これにより、グループの連結売上高は大台の3000億円を突破[4]。道内のスーパー業界では、ライバルのコープさっぽろイオン北海道と三つ巴の戦いを繰り広げている[5]

2011年6月には青森県八戸市に本拠を置くユニバースを買収すると発表し[6]、同年10月付で買収を完了した[7][8]。これによって、アークスグループは初の道外進出を果たすと共に、売上高4000億円を突破し国内の食品スーパーではライフコーポレーションに次ぐ2位、総合スーパーでも7位の企業規模となった。また、同年11月には網走市の地場スーパーの篠原商店を子会社化するなど[9]、道内の中小スーパー(50 - 100億円規模)に対するM&Aを積極的に進めるなど、更なる規模拡大を図った。

2012年9月には岩手県盛岡市に本拠を置くジョイス[10]、2014年9月には同地に本拠を置くベルプラスをそれぞれ買収した[11][12]。さらに、2016年3月にはジョイスとベルプラスが合併し、ベルジョイスとなった[13]。また、同年3月には道東ラルズと篠原商店の合併で、道東アークスが誕生した[14]

2016年2月5日には、子会社のラルズ余市町で「スーパーチェーンシガ」を運営する丸しめ志賀商店と同社関連会社を買収した[15][16]

社名

社名の由来は、「一つひとつの企業が強い弧(ARC)となり、大きな円=ARCSを創りあげ、地域社会に貢献していく」ことを意味しており、Always、Rising、Community、Serviceの頭文字から構成されている[17]

旧法人名や屋号には「大丸」が含まれているが、「大丸」を冠するほかの小売事業者とは無関係である。

「八ヶ岳連峰経営」

アークスグループは顧客との距離を短く保ちながらスピーディな経営判断を実現するため、富士山のように高くそびえる大きな一つの企業体ではなく、八ヶ岳連峰のように同じ高さの山々(=傘下の各食品スーパー)が連なる企業連合を目指している[18]

この名称は、2000年5月11日日本経済新聞に掲載されたアサヒビール名誉会長樋口廣太郎の論説「新・日本型経営の確立急げ」の中で「富士山のような会社は見栄えはいいが、どうしても顧客との距離が遠くなり、その要求に細かく対応できない。これからは八ヶ岳連峰のように、ほぼ同じ大きさの会社が並ぶグループ経営が求められる。」に由来している[18]

沿革

参照:[19][2]

1960年 - 1969年
  • 1961年(昭和36年)
    • 10月28日:生鮮食品小売業を目的に、札幌市南13条西9丁目716番地に株式会社ダイマルスーパーを設立。
    • 11月:本社にスーパーマーケットの一号店として、「ダイマルスーパー山鼻店」を併設・開店。
  • 1964年(昭和39年)
    • 11月:商号を大丸産業株式会社に変更すると共に、本社を札幌郡広島村字大曲(現在の北広島市大曲)に移転。
  • 1966年(昭和41年)
  • 1969年(昭和44年)
    • 8月:商号を、大丸スーパー株式会社に変更。
1980年 - 1989年
  • 1980年(昭和55年)
  • 1987年(昭和62年)
    • 6月:CIを導入。ストアネームを「大丸スーパー」から、「フレッティ大丸」に変更。
    • 7月:大丸建装を子会社化。
  • 1989年(平成元年)
    • 2月:酒類販売のイワイを子会社化。
    • 3月:道内主要都市で衣料品店「金市舘」を展開していた丸友産業を吸収合併[20]。商号を、株式会社ラルズに変更。
    • 3月:本社を、札幌市豊平区平岸1条1丁目に移転。
    • 5月:コーセーを子会社化。
    • 12月:子会社のコーセーの店舗14軒を譲受け。
1990年 - 1999年
  • 1993年(平成5年)
  • 1995年(平成7年)
  • 1996年(平成8年)
    • 3月:医薬品販売のライフポートを子会社化。
  • 1997年(平成9年)
    • 11月:スーパーマーケットチェーンのサンフーズ(旭川市。後の道北ラルズ)を子会社化。
    • 12月:道北ラルズが、三島の店舗8軒を譲受け。
  • 1998年(平成10年)
    • 9月:角幡商店より店舗5軒を買収、道北ラルズに運営を委託。
    • 9月:ユニークショップつしまと合弁で、北海道流通企画を設立。
2000年 - 2009年
  • 2000年(平成12年)
  • 2002年(平成14年)
    • 11月1日:十勝・道東地方の地場スーパーの福原と経営統合[23][24]
  1. ラルズの商号を、株式会社アークスに変更
  2. アークスのグループ経営管理を除く事業部門を、2代目ラルズに新設分割
  3. アークスを完全親会社、福原を完全子会社とする株式交換を実施。アークスは2代目ラルズと、福原の両社を傘下にぶら下げる純粋持株会社に移行した
  • 2004年(平成16年)
    • 2月:道南ラルズ(旧北海道流通企画)の株式を追加取得により子会社化。
    • 3月4日:東証第二部市場に上場。
    • 3月:子会社店舗の地域別再編を実施。
  1. 福原の「フクハラ恵み野店」と「フクハラ島松店」の営業権を、2代目ラルズに移管
  2. 道東ラルズの「ビッグハウス釧路店」の営業権を、福原に移管
  • 10月:福原が店舗4軒[注 1]の営業権を、道東ラルズに移管。
  • 10月:株式交換で、旭川市の地場スーパーマーケットのふじ(現・道北アークス)を完全子会社化。
  • 2005年(平成17年)
    • 2月:東証第一部市場に銘柄指定替え。
    • 3月:いちまるとの資本業務提携を解消。
    • 3月:道北ラルズが、三島の店舗4軒を譲受け。
  • 2006年(平成18年)
    • 11月:「スーパーアークス」一号店となるスーパーアークス菊水店がオープン[25][26]
  • 2007年(平成19年)
  • 2008年(平成20年)
    • 3月:2代目ラルズが、ホームストアを吸収合併。
    • 10月:2代目ラルズと共に、本社を札幌市中央区南13条西11丁目2-32に移転。
  • 2009年(平成21年)
2010年 - 2019年
  • 2010年(平成22年)
  • 2011年(平成23年)
  • 2012年(平成24年)
    • 7月1日:ふじが道北ラルズを吸収合併のうえ、商号を道北アークスに変更[32]
    • 9月1日:食品スーパーのジョイス(岩手県盛岡市)を完全子会社化[10]
  • 2013年(平成25年)
    • 12月1日:エルディが、ライフポートを吸収合併[33]
  • 2014年(平成26年)
    • 3月31日:ユニバースがリッツコーポレーションと、FINIの全株式をそれぞれ取得[34][35]
    • 9月1日:地場スーパーのベルプラス(岩手県盛岡市)を完全子会社化[36]
  • 2016年(平成28年)
    • 2月5日:連結子会社のラルズが、「スーパーチェーンシガ」を運営する丸しめ志賀商店を買収[15]
    • 3月1日:
  1. ジョイスがベルプラスを吸収合併のうえ、商号をベルジョイスに変更[13]
  2. 道東ラルズが篠原商店を吸収合併のうえ、商号を道東アークスに変更[14]
  • 2020年(令和2年)
    • 11月17日:スーパーマーケットチェーンのオータニ栃木県)と、経営統合について基本合意[42]
  • 2021年(令和3年)
    • 4月14日:オータニを完全子会社化[43]
  • 2022年(令和4年)
    • 4月4日:東証の市場区分見直しに伴い、プライム市場に移行。
    • 8月:ビッグハウスの清算結了。
    • 9月:ハピネス・デリカ(同年5月設立)が、道東ライスの総菜製造事業を譲受け。
    • 12月:梶尾フラワー(同年10月設立)が、梶尾花園のフラワー事業を譲受け。
  • 2023年(令和5年)
    • 9月1日:ベルジョイスが、スーパーマーケットチェーンのみずかみ(岩手県)を完全子会社化[44]
    • 9月:ユニバースが、ユニバース興産を吸収合併[45]
    • 12月:Amazon.com, Inc.米国)と共同で、「Amazonネットスーパー アークス」のサービス開始[46]
  • 2025年(令和7年)
    • 9月:ベルジョイスが、みずかみを吸収合併。
    • 10月:オータニが、子会社のオータニ農場を解散

グループ企業

アークスグループの共通ロゴ

スーパーマーケット事業

札幌市などの道央圏で展開する総合小売店チェーン。食品スーパー(スーパーアークスなど)、衣料品・生活用品店(ラルズプラザ)、ショッピングセンター(パストラル)を有する。2002年に、現在のアークスから小売事業等を譲り受けた2代目法人。
元は東急グループであったが、2009年にアークスグループ入り。札幌東急ストアから変更。
北見市などの道東圏で展開。グループ内の事業調整で一部福原と店舗を入れ替えている。2016年に、篠原商店を吸収した道東ラルズから変更。
帯広市釧路市を中心に食品スーパーを展開。グループ内の事業調整で一部道東アークスと店舗を入れ替えている。このほか、旅行代理店、温泉施設運営を行っている。
2012年に、道北ラルズを吸収したふじから変更。
函館市を中心とした道南圏で展開。
東北地方青森岩手秋田)で展開。
東北地方(青森・岩手・宮城)で展開。2016年に、ベルプラスを吸収したジョイスから変更。
  • 株式会社伊藤チェーン
宮城で展開。2019年にアークスグループ入り。
北関東栃木埼玉)で展開。2021年にアークスグループ入り。その時点ではシジシージャパン(CGC)に加盟しなかった[注 2](グループ内のスーパーマーケット事業会社としては唯一)ものの、2023年にCGCに加盟した。

その他

  • 株式会社エルディ
ビルメンテナンス、保険代理業務、ホームセンター事業(カインズブランドのFC運営)、DEP事業(パレットプラザ)を展開する。また2018年9月に、福原から旅行事業を譲受け、「アークストラベル」の名称で旅行業を運営。
  • 株式会社サンドラッグエース
サンドラッグとアークスの合弁で、ドラッグストア事業を展開。持株比率はサンドラッグ6:アークス4。2016年に、エルディとドラッグ・ユー(ユニバースの完全子会社)から、ドラッグストア事業を譲受け。
  • 株式会社イワイ
北海道のアークスグループ店舗の酒販部門を担当。

かつてのグループ企業

アークスグループに事業を譲渡した主な企業

ラルズグループ・アークスグループ当時に譲渡されたものに限る。またアークスの直接の子会社になったのち合併された企業は、上記「かつてのグループ企業」を参照。

アークスRARAカード

アークスRARAカード

アークスRARAカードは、2008年4月より、導入したアークスグループ共通のポイントカードである。当初はRARAカード(現金)とRARA JCBカードの2種類であったが、2012年11月よりラインアップが一新された。

共通の機能としてアークスグループ各店(ユニバース・ジョイスは2013年より順次導入)での買い物を対象としたRARAポイントが備わっている。また、2009年10月からグループ外にもRARAポイント対象を拡げ、ガソリンスタンドやタクシーなどでの利用でポイントを貯めることもできる(カードにより支払い方法が限定される)。

ラインナップ

アークスポイント

詳細はアークスRARAカードについて(公式サイト)を参照。

  • 基本付与率は税抜300円ごとに1ポイントである。
  • プリカチャージポイント、アークスRARAクレジット決済ポイント、特定日のポイント倍率アップデー、特定商品のポイントプレゼント等で付与ポイントを増やす事が可能。
  • 1ポイント=1円の等価である。1ポイント単位で有人レジ・セルフレジ共に決済の前に代金の一部または全額として使用できる。2024年3月までは500ポイントたまると各店内に設置された発券機を使って500円の「アークスお買い物券」と交換できる制度だったが、同年4月より1ポイント単位へと制度が変更されお買い物券の発行は廃止された。(発券済みの物は発券から3ヶ月の有効期限が切れるまで使用できる)但し、アークスアプリ内でポイントをプリカにチャージする事が可能でその時は500ポイント単位である(500ポイントを一口として口数を指定してチャージする方式)
  • 対象店舗において、購入額に応じたポイントが付与される。付与率はカードによって異なるがクレジット払い以外の基本ポイントは「税抜300円につき1ポイント」である。
    • ポイントが付与される支払方法は、現金もしくは、それぞれのカードの支払方法(RARAプリカの場合はプリペイド残高、クレジットカードの場合はそのクレジットカード決済)となる。なお上述の「アークスお買い物券」を組み合わせることは可能だが、「アークスお買い物券」での支払い額やポイント利用に対してはポイントは付与されない。
    • ポイント付与対象外となる商品・料金・支払い方法もある(公共料金支払い、たばこ、自治体指定ゴミ袋、切手、宅配料金、その他金券類など)。PayPay/楽天ペイ/d払いなど各種コード決済系もアークスポイント付与対象外である(決済サービス側のポイントは付与される)。
  • アークスプリカについては店内のチャージ機を使って1000円単位(紙幣のみ)で現金チャージでき、チャージすると300円ごとに1ポイント付与される。チャージして支払う事で実質300円ごとに2ポイントの付与となる(300円に満たない端数分は切り捨てられる)
  • クレジットカードの場合は、クレジットカード利用に対するポイントも別途付与される。付与率はカードによって異なる。
  • スマートフォン向け「アークスアプリ」が存在しポイント確認とポイントチャージ・決済履歴確認・カード提示用バーコード表示機能・チラシ表示機能等があるがあくまでカード発行者向けのサービスのため、全機能を利用するためにはまず店舗でいずれかの物理カードを発行しアプリに登録しなければならない。
  • 月間の利用料金に応じたボーナスポイントがプレゼントされる。ただしこの利用料金はアークスグループ各店舗のもののみカウントされ、それ以外のRARAカード導入店での利用料金は対象外。またこのボーナスポイントの利用料金のカウントにおいては、上記のポイント付与対象外となる商品・料金のうち一部(たばこ・ゴミ袋など)も対象となる。
  • アークスグループ全体で一日一回、チャージ機にカードを挿入するとチャージ選択画面の前にスロットマシンゲームによる抽選で最低1ポイント、最大5ポイントのいずれかが来店ポイントとして進呈される。

特典

  • アクティブシニアデー
    • 一定以上の年齢(60歳以上・65歳以上など)のRARAカード利用者が、特定日に5%割引を受けられる。対象年齢・対象日は運営企業により異なる。
  • アークスポイント加算
    • 特定日にアークスポイント5倍・7倍・10倍などの加算が行われる。対象日・倍率は運営企業により異なる。

脚注

関連項目

外部リンク

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