アール・フッカー
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| Earl Hooker | |
|---|---|
| 出生名 | Earl Zebedee Hooker |
| 生誕 | 1929年1月15日 |
| 出身地 |
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| 死没 | 1970年4月21日(41歳没) |
| ジャンル | ブルース |
| 職業 | ブルース・ギタリスト |
| 活動期間 | 1953年 - 1970年 |
| レーベル | Cuca、Chief/Profile/Age、Arhoolie、Bluesway |
| 著名使用楽器 | |
| ギター | |
アール・フッカー(Earl Hooker、本名:Earl Zebedee Hooker、1929年1月15日 - 1970年4月21日)はアメリカ合衆国のシカゴ・ブルースのギタリスト。スライド・ギターの名手として知られ、マディ・ウォーターズやジュニア・ウェルズなどのレコーディングに参加した。ジョン・リー・フッカーは従兄弟にあたる。1969年のアルバム『Two Bugs and a Roach』などで知られるが、結核のため41歳の若さで早世した。
1929年(1930年説もあり)、ミシシッピ州クラークスデールに生まれる。生後間もなく家族と共にイリノイ州シカゴへ移住。10代の頃からシカゴのMaxwell Street界隈で演奏を始め、この時期にロバート・ナイトホークからスライド・ギターの手ほどきを受け、多大な影響を受けた。
1952年に初録音。1950年代初頭から南部やシカゴを行き来し、サニー・ボーイ・ウィリアムソン二世やアイク・ターナーのバンドで活動。1952年から53年にかけて、Sun Recordsなどに初の録音を残す(自身のヒットとしては1962年にエイジより出したインストルメンタル・ブルース曲の『Blue Guitar』がある)。
1960年代にはChief、Ageといったレーベルで自身のインストゥルメンタル作品を残す一方、セッション・ミュージシャンとしても重宝された。特に1962年のマディ・ウォーターズの録音「You Shook Me」や「You Need Love」でのスライド・ギターの演奏は有名である。そのほか、ジュニア・ウェルズ、サニー・ボーイ・ウィリアムスンら大物ミュージシャンのアルバムに客演も多い。そのスタイルはブルースに留まらず、カントリーやジャズまで幅広く対応している。1970年に41歳で死去。使用ギターとしては、ギブソンのダブルネック(EDS-1275)や日本製と思われるレス・ポールのコピーモデルなど。
生涯を通じて結核に苦しみ、入退院を繰り返していた。1960年代後半、ブルース・リバイバルの波に乗り、ArhoolieやBlue Thumbからアルバムをリリースしたが、1970年4月21日、結核によりシカゴで死去。享年41。2013年、ブルースの殿堂(Blues Hall of Fame)入りを果たした。
演奏スタイルと機材
多くのブルースマンがオープン・チューニングを使用する中、フッカーはレギュラー・チューニング(スタンダード・チューニング)のままスライド・バーを操る高度な技術を持っていたことで知られる。これにより、スライド演奏と通常の指弾きを瞬時に切り替えることができた。彼は短いスチール製のスライドを使用したため、曲の途中でスライドとフレット演奏を簡単に切り替えることができた。タンパ・レッド、ヒューストン・スタックハウスや、師匠であるロバート・ナイトホークから受け継がれた、より鋭い単音を軸としたスライドサウンドが特徴である。そのパフォーマンスにはブルース、ブギウギ、R&B、ソウル、ビバップ、ポップ、そしてカントリーウエスタンさえも含まれていた。
フッカーはTボーン・ウォーカーを想起させる派手なショーマンであり、ギター・スリムやジョニー・"ギター"・ワトソンなどにさきがけて派手な服を着て、歯や足を使用した特殊奏法や、首の後ろや足の間での演奏を披露した。1967年に結核で体力が低下してからは、座っての演奏が増えていった。またブルース・ギタリストとして最も早くワウワウ・ペダルを取り入れた一人であり(「Wah Wah Blues」など)、ジミ・ヘンドリックスらロック・ミュージシャンにも先駆けていたとされる。
フッカーは生前、大衆からの評価は得られなかったが、ウェイン・ベネット、ボビー・ブランド、アルバート・コリンズ、ウィリー・ディクソン、ロニー・アール、ティンズリー・エリス、ギター・ショーティ、バディ・ガイ、ジョン・リー・フッカー、アルバート・キング、B.B.キング、リトル・ミルトン、ルイス・マイヤーズ、ラッキー・ピーターソン、オーティス・ラッシュ、ジョー・ルイス・ウォーカー、ジュニア・ウェルズなど、多くのミュージシャンから高く評価された。 B.B.キングは彼を「最高のギタリストの一人」と評しており、ジミー・ペイジ(レッド・ツェッペリン)も彼のプレイから多大な影響を受けている。2013年、フッカーはブルースの殿堂入りを果たした。授賞にあたり主宰者ブルース・ファウンデーションは次のコメントを発表している。「アール・フッカーは『ブルース・ギタリスト』のギタリストであり、1950年代と60年代にシカゴのブルース・ミュージシャンの間で最も尊敬されていた6弦の魔術師であった[1]。」