イバラエイ

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イバラエイ
イバラエイ Urogymnus asperrimus
保全状況評価[1]
ENDANGERED
(IUCN Red List Ver.3.1 (2001))
Status iucn3.1 EN.svg
Status iucn3.1 EN.svg
分類
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
: 軟骨魚綱 Chondrichthyes
: トビエイ目 Myliobatiformes
: アカエイ科 Dasyatidae
: イバラエイ属 Urogymnus
J. P. Müller & Henle, 1837
: イバラエイ U. asperrimus
学名
Urogymnus asperrimus
(Bloch & Schneider, 1801)
シノニム
  • Raja africana Bloch & Schneider, 1801
  • Raja asperrima Bloch & Schneider, 1801
  • Urogymnus asperrimus solanderi Whitley, 1939
  • Urogymnus rhombeus Klunzinger, 1871
和名
イバラエイ(茨鱏)
英名
Porcupine ray
分布[2]

イバラエイ(茨鱏、学名:Urogymnus asperrimus)は、アカエイ科に属するエイの一種である。稀種。底生インド太平洋熱帯域、西アフリカ沖で見られる。深度30m以浅の砂底・サンゴ礫底・アマモ場などに生息。大きくて重く、体幅1.2-1.5m。ほぼ円形の体盤と鰭膜のない細い尾を持つ。この科には珍しく毒棘を欠くが、全身が大きく鋭い棘に覆われている。

餌は主に底生無脊椎動物魚類で、海底を掘り起こして餌を探す。無胎盤性胎生。丈夫で粗い皮膚は鮫皮として価値が高く、などに用いられる。この場合カイラギザメ(梅花鮫)とも呼ばれる。沿岸漁業混獲されるが、棘が多く扱いづらいため商業ベースに乗りにくい。野放図な漁により個体数が減少しているため、IUCN絶滅危惧種に指定している。

Fauna of British India(1889)によるイラスト

1801年インドムンバイから得られた皮膚の断片を元に、ドイツの博物学者マルクス・エリエゼル・ブロッホヨハン・ゴットロープ・テアエヌス・シュナイダーによってSystema Ichthyologiaeに記載された。この時点ではRaja 属に置かれ、種小名はラテン語で「最も粗い」を意味するasperrimaとされた。また、同時に西アフリカから得られた個体がRaja africanaとして記載された[3]。後にこの2名はシノニムとされたが、同時に発表されたため先取権が曖昧になった。そのため、種小名asperrimusとしている文献、africanusとしている文献が見られる[4][5]

1837年ヨハネス・ペーター・ミュラーヤーコプ・ヘンレはイバラエイを新属Gymnuraに置いた。この名はツバクロエイ属として既に使われていたため、その年の内にUrogymnus属が作成された[6]。どちらの名も古代ギリシア語oura("尾")、gymnos("裸")に由来し、尾部の棘を欠くという特徴を表している[7]。かつてUrogymnus 属は本種のみを含んでいたが、2016年の形態学・分子系統学的研究によりHimantura 属から複数の種が移動された[8]

分布

広範囲に分布するが、他のアカエイ類に比べると希少である。沿岸に見られ、インド洋では南アフリカからマダガスカルアラビア半島セイシェルスリランカ東南アジア・西オーストラリア沖のニンガルー・リーフなどで見られる。スエズ運河を渡り東部地中海にも侵入している。太平洋では、インドネシアニューギニア、北はフィリピン、東はギルバート諸島フィジー、南は東部オーストラリアのヘロン島沖まで分布する[1][2]。東部大西洋セネガルギニアコートジボワール沖でも見られる[9]。岸近くの深度1–30メートルの砂底・サンゴ礫底・アマモ場の近くを好み、汽水域にも入る[10][11]

形態

厚く丸い体盤、背を覆う鋭い棘が特徴。

体盤は楕円形で、中央部が分厚いため外見はドーム状である。吻は丸くわずかに突き出す。小さな眼の後ろにそれより大きい噴水孔がある。鼻孔は狭く、鼻褶後縁は房状で口に被さる。口底には3–5個の乳頭突起があり、口角には深い溝がある。口の周辺も乳頭突起で覆われる[2][12]。両顎に48の歯列が並び[13]、歯は小さく平たい。5対の鰓裂が体盤下面にある[14]

腹鰭は小さく細い。尾は急激に細くなり断面は円筒形、長さは体盤とほぼ同じで鰭膜はない。他のアカエイ科魚類と違い、尾に毒棘がない。平たいハート型の皮歯が密に体盤から尾を覆っている。大型個体は更に、体盤全面が長く鋭い棘に覆われる。上面は明るい茶色から灰色で尾に向かうにつれて黒くなる。下面は白。[9][12][14]大型種で、最低でも体幅1.2メートル・体長2.2メートル、最大で体幅1.5メートルになる[2][14]

生態

人との関連

出典

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