イミダプリル

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ATCコード
法的地位
  • 処方箋医薬品
イミダプリル
臨床データ
AHFS/
Drugs.com
国別販売名(英語)
International Drug Names
投与経路 経口
ATCコード
法的地位
  • 処方箋医薬品
薬物動態データ
代謝 肝臓
消失半減期 約2時間
排泄 尿中
識別子
CAS登録番号
PubChem
CID
IUPHAR/BPS
ChemSpider
UNII
KEGG
ChEMBL
CompTox
Dashboard

(EPA)
化学的および物理的データ
化学式 C20H27N3O6
分子量 405.444 g/mol g·mol−1
3D model
(JSmol)
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イミダプリル(Imidapril)とは、プロドラッグ型のアンジオテンシン変換酵素阻害薬の一つである[1]。商品名タナトリル。日本で田辺製薬(現 田辺三菱製薬)と日本シエーリング(現 バイエル薬品)が共同で開発し、1993年10月に高血圧症および腎実質性高血圧症について承認を取得した。その後、2002年1月に糖尿病性腎症について追加承認を取得した。日本薬局方にイミダプリル塩酸塩錠が収載されている。

イミダプリラト イミダプリルの活性化体
  • 高血圧症、腎実質性高血圧症(全ての剤形)[2]
  • 1型糖尿病に伴う糖尿病性腎症(2.5mg、5mg のみ)[3]

禁忌

  • 血管浮腫の既往歴のある患者(薬剤性、遺伝性、後天性、特発性等)
  • 製剤成分に過敏症のある患者
  • デキストラン硫酸固定化セルロース、トリプトファン固定化ポリビニルアルコールまたはポリエチレンテレフタレートを用いた吸着器によるアフェレーシスを施行中の患者
  • アクリロニトリルメタリルスルホン酸ナトリウム膜 (AN69) を用いた血液透析施行中の患者
  • アリスキレンフマル酸塩を投与中の糖尿病患者(ただし、他の治療でも血圧のコントロールが著しく不良の患者を除く)
  • 妊婦または妊娠している可能性のある婦人

副作用

副作用の発現率は、治験で5.83%、使用成績調査で6.75%であり、主なものは咳嗽、咽頭部不快感、胃部不快感、動悸、眩暈、頭痛 等であった[2][3]

重大な副作用として添付文書に記載されているものは、

である。

薬物動態

イミダプリルを経口投与すると、14以上が体内に吸収される[4]:26

服用後2時間でイミダプリルの血中濃度が最高となり、半減期約2時間で血中から消失する[4]:24。またイミダプリラトは服用後6〜8時間で最高濃度となり、半減期約8時間で消失する。

体内に吸収されたイミダプリルは、エステルが加水分解されてイミダプリラトが生じる以外にも、アミド結合が開裂した不活性化代謝物を生じる[5]

排泄は主に腎臓からで、服用後24時間で薬剤の25.5%が排泄される[4]:28

開発の経緯

イミダプリル塩酸塩は田辺製薬において合成された。その化学構造中にSH基を有さないプロドラッグ型のアンジオテンシン変換酵素(ACE)阻害剤である。

1983年よりタナトリルの開発を開始、当初は田辺製薬において進められ、1990年より日本シエーリングも加わり、以降両社共同で進められた。当初タナプリルの名称であったが、中央薬事審議会名称調査会から「…プリル」の名称は一般名と紛らわしいのではないかとの指摘があり、タナトリルへの変更となった。

1993年、「高血圧症および腎実質性高血圧症」の治療薬剤として承認を得、田辺製薬から「タナトリル錠2.5、錠5、錠10」、日本シエーリングから「ノバロック錠2.5、錠5、錠10」の商品名で発売された(ノバロックは2004年販売中止)。

2002年、「1型糖尿病に伴う糖尿病性腎症」の治療剤として承認を得た(タナトリルはこの適応症を有する唯一のACE阻害薬である)。

製品の特徴

出典

参考文献

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