イラク韓国人会社員殺害事件
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イラク韓国人会社員殺害事件(イラクかんこくじんかいしゃいんさつがいじけん)は、2004年6月に発生した、国際的テロ集団であるアルカーイダの有力者であるヨルダン人幹部アブー=ムスアブ・アッ=ザルカーウィーが率いているとされるタウヒードとジハード集団(直訳:神の唯一性と聖戦)(のちにイラクの聖戦アル=カーイダ組織に名を変える)を名乗るグループによって韓国人の貿易企業通訳担当会社員(当時33歳)が殺された事件のことである[1][2]。
2004年5月31日に、韓国系貿易企業の通訳担当社員が、バグダッドからファルージャ付近の米軍基地に向かう途中で行方不明となった[3][4]。6月3日、人質拉致のビデオテープを入手したAP通信記者が拉致の事実について韓国外交通商部に問い合わせたところ、政府担当者は拉致事件を知らないと回答[4]。
6月18日、韓国政府はイラクへの3,000人の追加派兵を決定した[5]。6月20日、カタールの衛星テレビアルジャジーラが、拘束された会社員が助けを訴えながら韓国政府にイラクからの撤退を求める姿を撮影したビデオテープを放映した[6][7][8]。ビデオテープでは、犯人の1人が「韓国が我々の警告を無視したので殺す。韓国軍はイラク人のためではなく、呪われた米国のために来ている」と犯行声明を発表した[1]。6月21日、韓国外交通商部の張在龍本部大使を団長とした政府対策班をイラク現地に派遣、また、任洪宰イラク駐在韓国大使を窓口に、イラク現地で多数のチャンネルを通じた釈放交渉を試みる。
6月22日、韓国政府当局者と盧武鉉大統領がイラクで当該韓国人の死体が発見された事実を知る[1][2]。イラクに駐留していたアメリカ軍が「バグダッドから約35キロファルージャ方面に向かう場所でアジア人と見られる遺体を発見した」と韓国軍に連絡したところ、韓国大使館が通訳担当社員と確認した[1]。アメリカCNNによると発見された遺体は頭部を切り落とされ、爆発物(ブービートラップ)が仕込まれていたとのことであった。