反イスラエル色を鮮明にし、ワシントンの親イスラエル派の有力なロビー団体がアメリカの政治に影響力を振るっていると批判している。イスラエルに対する批判については、民主党内からも反ユダヤ主義的で不適切と見なされることもあり、2019年の下院議会では、他国に対する米国の忠誠心や、ユダヤ人に対する差別的発言など歴史的にデリケートな問題について討論を活発にさせた。2019年3月8日には、ヘイトスピーチ全般に反対する決議を可決する原動力となり、ドナルド・トランプ大統領は「民主党は反イスラエル党になってしまった。反ユダヤ党だ」と批判した[6]。
2019年4月、ニュージーランドで発生したクライストチャーチモスク銃乱射事件発生を受けて、アメリカ最大のイスラム人権団体「アメリカイスラム関係評議会(CAIR)」演説を行った。演説の中では、イスラム嫌悪に触れ「ずいぶん長い間、われわれは二級市民扱いという不快感を強いられており、正直に言ってうんざりしている」、「CAIRはアメリカ同時多発テロ事件の後に創設された。一部の人々があることをやらかし、われわれ全員が市民としての自由を失い始めたからだ」などと述べた点は、多くの犠牲者を出した事件を過小評価しているとして、トランプ大統領を始め保守派から強い批判を集めた[7]。
2019年7月14日、トランプ大統領はツイッターで、民主党の非白人系の女性議員らを念頭に「もともといた国に帰り、犯罪まみれの国を立て直すのを手伝ったらどうか」と発言。さらに翌日、ホワイトハウスで行われたイベントでも報道陣に対し、「彼女らは文句しか言わない」、「彼女らは米国を嫌悪する人々だ」、「ここが嫌ならば、出ていけばいい」などと語った。この時点で特定の議員名を名指しされていなかったものの、イルハン・オマル、アレクサンドリア・オカシオ=コルテス、ラシダ・タリーブ、アヤンナ・プレスリーの4人は同日中に記者会見を開き、トランプ大統領の発言を批判した。トランプ大統領の発言は、共和党内からも批判を招いたほか、ドイツのアンゲラ・メルケル首相も攻撃された女性議員に対して連帯意識を表明した[8][9]。トランプ集会では、会場から「彼女を送り返せ」「彼女を閉じ込めろ」と合唱がおこった[10]。
2021年2月、下院共和党はオマルが反ユダヤ主義的な発言をしたことを理由に、所属委員会から除名を求める牽制的な動きをみせた[11]。実際、2022年の中間選挙によって共和党が下院外交委員会の多数党になると、過去のイスラエルをめぐる発言を問題視した共和党議員によって2023年2月2日に委員会を除名された[12]。2023年10月に勃発したパレスチナ・イスラエル戦争では、ジョー・バイデン大統領がイスラエルを支持することに反対を表明した[5]。
2024年下院選挙に立候補するための民主党予備選挙では、他のスクワッド創設メンバーが予備選挙で敗れていく中、オマルは2024年8月13日の予備選で勝利した[5]。