ウィルバー・スミス
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アフリカ南部、現在のザンビアのカブウェにあたる北ローデシアのブロークン・ヒルで生まれた[1]。父は金属工であった。父が所有していた牧場で育つ。幼年期にマラリアに罹患するも完治。南アフリカのナタール州にあるボーディングスクールに通い、のちドラケンスバーグ山脈の丘陵地帯にある高校マイケルハウスに入学した。マイケルハウス在学中に学校新聞を創刊して、風刺コラムは近隣校にも評判を呼んだ。南アフリカの東ケープ州グラハムズタウンのローズ大学で学び、休日は金鉱山やトロール船の猟で働いた[2]。同大で商学の学位を取得して卒業後、内国税歳入庁に勤めた。
若いころから様々な冒険小説やハードボイルドを耽読した。とりわけセシル・スコット・フォレスター、ヘンリー・ライダー・ハガード、ジョン・バカン、アーネスト・ヘミングウェイ、ジョン・スタインベック、ロレンス・ダレル、ロバート・グレーヴスなどの作家はお気に入りであった。
一時期、ジャーナリストとして活動していたが、やがてフィクションの世界に転じた。米国のパルプ・マガジンにてフィクションの散文を幾度か寄稿を経て、のちの1964年にイギリス・ロンドンの出版社ハイネマンから19世紀のアフリカ南部を舞台とした処女長編小説 When the Lion Feeds を刊行した。本作は国際的な成功を見たがわいせつ的であったことから南アフリカでは検閲に引っかかって発禁処分を受けた。次いで1965年にコンゴ動乱を舞台にしたカタンガ国をめぐる物語である2作目の長編小説 Dark of the Sun を刊行した。本作は大いに人気を博して1968年にジャック・カーディフが監督を務めて英米合作で映画化もされた。スミスはイギリス、南アフリカ、マルタ、スイスなどに居住した。今までに45作の長編小説を刊行して、ベストセラーになることも多く、『密猟者』Shout at the Devil、『地底のエルドラド』Gold Mine、『ダイヤモンドハンター』The Diamond Hunters、『無法の裁き』Wild Justice、『灼熱戦線』The Burning Shore、『リバー・ゴッド』River God、『秘宝』The Seventh Scrollといった作品がそれぞれ映像化されている[3]。
著作
- When the Lion Feeds (1964)
- The Dark of the Sun (1965)
- The Sound of Thunder (1966)
- Shout at the Devil (1968) 『密猟者』小菅正夫訳、立風書房、1978
- Gold Mine (1970) 『ゴールド』池央耿訳、立風書房、1975(改題→『地底のエルドラド』池央耿訳、創元推理文庫、1988)
- The Diamond Hunters (1971) 『ダイヤモンドハンター』林太郎訳、立風書房、1981
- The Sunbird (1972)
- Eagle in the Sky (1974) 『二人の聖域』名取光子訳、立風書房、1979
- The Eye of the Tiger (1975) 『虎の眼』飯島宏訳、文春文庫、1990
- Cry Wolf (1976) 『熱砂の三人』田中靖訳、文春文庫、1994
- A Sparrow Falls (1977)
- Hungry as the Sea (1978) 『飢えた海』飯島宏訳、文春文庫、1995
- Wild Justice (1979) 『無法の裁き』飯島宏訳、文春文庫、1992
- A Falcon Flies (1980)
- Men of Men (1981)
- The Angels Weep (1982)
- The Leopard Hunts in Darkness (1984) 『闇の豹』山本光伸訳、ハヤカワ文庫NV、1989
- The Burning Shore (1985) 『灼熱戦線』熊谷鉱司訳、ミステリ・ペイパーバックス(福武書店)、1995
- Power of the Sword (1986)
- Rage (1987)
- A Time to Die (1989)
- Golden Fox (1990)
- Elephant Song (1991) 『アフリカの牙』田村義進訳、福武文庫、1995
- River God (1993) 『リバー・ゴッド』大澤晶訳、講談社文庫、2002
- The Seventh Scroll (1995) 『秘宝』大澤晶訳、講談社文庫、2001
- Birds of Prey (1997) 『ネプチューンの剣』上野元美訳、ヴィレッジブックス、2004
- Monsoon (1999)
- Warlock (2001)
- Blue Horizon (2003)
- The Triumph of the Sun (2005)
- The Quest (2007)
- Assegai (2009)
- Those in Peril (2011)
- Vicious Circle (2013)
- Desert God (2014)
- Golden Lion (2015)
- Predator (2016)
- Pharaoh 2016)
- War Cry (2017)
- The Tiger's Prey (2017)
- Courtney's War (2018)
- On Leopard Rock (2018)
- King of Kings (2019)
- Ghost Fire (2019)
- Call of the Raven (2020)