ウエストオーバー (競走馬)
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概要
2歳(2021年)
8月5日サンダウン競馬場の未勝利戦でロブ・ホーンビーを背にデビューして初勝利を挙げる[3]。
続いて9月17日のニューベリー競馬場の条件戦を2着。10月18日のシルバータンカードステークス(L)を鞍上ライアン・ムーアで2着とした[3]。
3歳(2022年)
4月22日のクラシックトライアル(G3)に出走して、息の長い末脚でジリジリと伸びて前にいたゴールドスパーを捕らえると、追い込んできたキャッシュを短アタマ差で抑え込んでグループ競走初制覇を果たした[4]。
6月4日のダービーステークス(G1)に8番人気タイで出走。馬群捌きに手間取りデザートクラウンの3着に敗れた[5]。
6月25日のアイリッシュダービー(G1)に新たにコリン・キーンを鞍上に迎えて出走、チューズデーと1番人気を分け合った。全頭五部の発馬を決めて、ウエストオーバーはフレンチクレイムにハナを譲り2番手に付け、2ハロン進むあいだに隊列が決まって道中は淡々の流れた。直線に入って早々に先頭に立つと一方的に差を広げて2着のピズバディールに7馬身差を付ける独走劇でG1初制覇を果たした[6]。
その後はキングジョージ6世&クイーンエリザベスステークス(G1)に1番人気で出走し、逃げる競馬をするも最終コーナーで失速してパイルドライヴァーから18馬身差の5着に敗れた[7]。陣営のレーシングマネージャーはパドックでエミリーアップジョンの後ろに付けたが、ペースが上がらずに行きたがったウエストオーバーを前に出さざるを得なかったことを敗因として挙げた[8]。
陣営はインターナショナルステークスを回避して休養、セントレジャーステークスに向かう旨を明かした[8]。その後セントレジャーステークスは向かわずに凱旋門賞参戦を明言[9]。迎えた10月2日の凱旋門賞(G1)は6着に敗れた[10]。
4歳(2023年)
3月25日のドバイシーマクラシック(G1)にJRAオッズ4番人気で出走し、レースでは中団で控えるもハナを切って逃げたイクイノックスの3.5馬身の2着[11]。6月2日のコロネーションカップ(G1)では1番人気に支持されるも最後方にいたエミリーアップジョンに一気に突き抜けられ追いすがるも1馬身3/4差の2着に敗れた[12][13]。
7月8日のサンクルー大賞(G1)は単勝オッズ1.4倍の圧倒的な1番人気で出走[14]。前後7・8馬身ほどの隊列で5頭中の3頭目に付ける。2番手に付けていた僚馬マラブドライブが最終コーナー前で脱落し、それを交わして直線入口で早くも先頭の構えとなる。背後でザグレイが手応え良く追撃するも直線半ばで突き放して2馬身差で押し切り、前年のアイリッシュダービー以来となる二度目のG1制覇を挙げた[15]。
その後はキングジョージ6世&クイーンエリザベスステークス(G1)に5番人気で出走。大外から直線に入るとフクムと叩き合いになり、抜きつ抜かれつの激闘の末にアタマ差で競り負けて2着に敗れた。フクムを管理するバローズ調教師はフクムを称えるのと同時に「彼は我々にずっと戦いを挑んできた」とウエストオーバーの走りも称賛した[16]。10月1日の凱旋門賞では道中好位のインを進み、直線で一旦は抜け出すもエースインパクトの末脚に屈し2着に敗れた[17]。レース後の10月5日、故障のため現役を引退することが発表された[18]。
競走成績
以下は、JRA-VAN Ver. World[19]、Racing Post[20]の情報に基づく。
| 競走日 | 競馬場 | 競走名 | 格 | 距離(馬場) | 頭数 | 枠番 | 馬番 | 着順 | タイム | 着差 | 騎手 | 斤量 | 1着馬(2着馬) |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 2021.8.5 | サンダウン | 未勝利戦 | 芝1600m(稍重) | 6 | 5 | 6 | 1着 | 1:50.43 | 1+1⁄4馬身 | R.ホーンビィ | 9-5 | (Bullet Force) | |
| 9.17 | ニューベリー | 条件戦 | 芝1600m(稍重) | 6 | 2 | 2 | 2着 | - | 2+1⁄4馬身 | R.ホーンビィ | 9-1 | Zechariah | |
| 10.18 | ポンテフラクト | シルバータンカードS | L | 芝1610m(重) | 11 | 3 | 10 | 2着 | - | クビ | R.ムーア | 9-3 | Mr Professor |
| 2022.4.22 | サンダウン | クラシックトライアル | G3 | 芝1990m(良) | 6 | 3 | 7 | 1着 | 2:13.53 | 短アタマ | R.ホーンビィ | 9-1 | (Cash) |
| 6.4 | エプソム | 英ダービー | G1 | 芝2410m(良) | 17 | 2 | 16 | 3着 | - | 2+3⁄4馬身 | R.ホーンビィ | 9-2 | Desert Crown |
| 6.25 | カラ | 愛ダービー | G1 | 芝2400m(良) | 8 | 5 | 7 | 1着 | 2:34.80 | 7馬身 | C.キーン | 9-2 | (Piz Badile) |
| 7.23 | アスコット | KGVI&QES | G1 | 芝2390m(良) | 6 | 6 | 5 | 5着 | - | 18馬身 | C.キーン | 9-2 | Pyledriver |
| 10.2 | パリロンシャン | 凱旋門賞 | G1 | 芝2400m(重) | 20 | 7 | 18 | 6着 | - | 7+1⁄4馬身 | R.ホーンビィ | 8-13 | Alpinista |
| 2023.3.25 | メイダン | ドバイシーマC | G1 | 芝2410m(良) | 10 | 1 | 8 | 2着 | - | 3+1⁄2馬身 | R.ムーア | 8-13 | Equinox |
| 6.2 | エプソム | コロネーションC | G1 | 芝2410m(良) | 5 | 3 | 5 | 2着 | - | 1+3⁄4馬身 | R.ホーンビィ | 9-2 | Emily Upjohn |
| 7.8 | サンクルー | サンクルー大賞 | G1 | 芝2400m(稍重) | 5 | 4 | 3 | 1着 | 2:25.46 | 2馬身 | R.ホーンビィ | 9-3 | (Zagrey) |
| 7.29 | アスコット | KGVI&QES | G1 | 芝2390m(稍重) | 10 | 10 | 8 | 2着 | - | アタマ | R.ホーンビィ | 9-9 | Hukum |
| 10.1 | パリロンシャン | 凱旋門賞 | G1 | 芝2400m(稍重) | 15 | 1 | 6 | 2着 | - | 1+3⁄4馬身 | R.ホーンビィ | 9-5 | Ace Impact |
種牡馬時代
2024年から北海道新冠町の優駿スタリオンステーションにて種牡馬として繋養されることが発表された[21]。
血統表
| 父系 | サドラーズウェルズ系 [§ 2] | |||
|---|---|---|---|---|
父 Frankel鹿毛 2008 |
父の父 Galileo鹿毛 1998 |
Sadler's Wells | Northern Dancer | |
| Fairy Bridge | ||||
| Urban Sea | Miswaki | |||
| Allegretta | ||||
父の母 Kind鹿毛 2001 |
*デインヒル | Danzig | ||
| Razyana | ||||
| Rainbow Lake | Rainbow Quest | |||
| Rockfest | ||||
母 Mirabilis鹿毛 2002 |
Lear Fan 鹿毛 1981 |
Roberto | Hail To Reason | |
| Bramalea | ||||
| Wac | Lt. Stevens | |||
| Belthazar | ||||
母の母 Media Nox栗毛 1993 |
Lycius | Mr Prospector | ||
| Lypatia | ||||
| Sky Love | Nijinsky | |||
| Gangster of Love | ||||
| 母系 (F-No.) | Turk Mare (FN: 23-b) [§ 3] | |||
| 5代内の近親交配 | Northern Dancer:S4×S5×M5, Mr. Prospector:M4×S5 [§ 4] | |||
| 出典 | ||||