オリンピックメダル
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オリンピックメダル(Olympic medal)は、近代オリンピックにおいて各競技の1位、2位、3位に贈呈されるメダル。
近代オリンピック最初の1896年アテネオリンピックの優勝メダルは銀製だったが、1900年パリオリンピックから1位2位3位のアスリートにそれぞれ金メダル・銀メダル・銅メダルを授与するようになった[1]。
1904年 – 1956年までは、メダルは胸に固定するためのピン(針)付きのものだったが、1960年ローマオリンピックで初めて首にかける形式のメダルとなり、月桂樹の葉をかたどったチェーンで吊るすデザインとなった。以降の大会では現在のようなリボンで吊るす方式が一般化し、授与式で首にかけるようになっている。
国際オリンピック委員会(IOC)によって、大きさ、厚さ、重さなどの範囲が規定されている[2][3]。

「メダルセレモニー」や「ビクトリーセレモニー」などと呼ばれる[5]。
冬季オリンピックでは、オリンピックメダルプラザにて、原則(夜遅い場合・遠隔地・大会最終盤[6]などを除く)メダル授与するように定めている。それより前に、各競技会場にて「ベニューセレモニー」や「フラワーセレモニー」などと呼ばれる、1 - 3位選手へオリンピックマスコット人形などのみを受け渡す式典をすることもある[7]。IOC関係者によると、この分離方式は、1988年カルガリーオリンピックからの正式導入だという[5]。夏季オリンピックに比べて、実施競技数が少なめで集約しやすい長所[5]、逆に屋外競技では悪天候の場合もあり得る短所が[8]、理由とされる。
予備メダル
デザイン、モチーフ、素材
デザインは、組織委員会自身が行う場合や(2016年大会)、プロのデザイナーが参加するコンペティションの実施によるもの(夏季ロンドン2012年大会)などがある[13]。
夏季オリンピックでは表面にはニーケー(ギリシア神話に登場する「勝利の女神」)を描いたデザインが多く、アムステルダムで行われた1928年大会以降は表面にニーケーを描くデザインが伝統になっている[1][2]。ニケのデザインは2004年アテネオリンピックでオリンピック生誕の地に戻ったことを記念してデザイン変更された。
冬季オリンピックではデザインや素材の制約は無く、1998年長野オリンピックでは漆塗り、2006年トリノオリンピックではドーナツ形状など、個性的なメダルとなった。
各大会のメダルの特徴
- 1896年アテネオリンピック - 優勝メダルは銀製で主神ゼウスが勝利の女神ニーケーを持っているデザイン[1]。
- 1900年パリオリンピック - 優勝メダルが金製になり、2位に銀製、3位に銅製のメダルを授与するようになる[1]。形状は長方形で表面中央に勝利の女神ニーケーを配したデザイン[1]。
- 1904年セントルイスオリンピック - 表面に月桂冠を手に持つアスリートのデザインを採用[1]。
- 1908年ロンドンオリンピック - 表面に2人の女性が男性に月桂冠を授与しているデザインを採用[1]。
- 1920年アントワープオリンピック - 裏面にローマの戦士シルヴィウス・ブラボーを描いたデザインを採用[1]。
- 1924年パリオリンピック - 表面にライバルに手を差し伸べるスポーツマンシップを表すデザインを採用[1]。
- 1928年アムステルダムオリンピック - 表面が勝利の女神ニーケーが月桂冠とシュロの小枝を持っているデザインとなる(1968年メキシコシティーオリンピックまで同じデザインを使用)[1]。
- 1956年メルボルンオリンピック - 馬術競技のみストックホルムでの開催となったため、メルボルン用のデザインとストックホルム用のデザインの2種類が存在[1]。
- 1960年ローマオリンピック - 1928年からのデザインはそのままにメダルは月桂冠をデザインした銅製のリング内に収めた形状になっている[1]。
- 1972年ミュンヘンオリンピック - 裏面のデザインを変更し、ギリシャ神話のカストールとポルックスが並ぶデザインを採用(以後1988年ソウルオリンピックまで裏面のみ変更)[1]。
- 1992年バルセロナオリンピック - 表面のニーケー像がスペインの彫刻家ザビエル・コルベロによる現代風のデザインに変更される[1]。
- 2004年アテネオリンピック - 表面のデザインを変更し、スタジアムに降り立った勝利の女神ニーケーが勝者を祝福するデザインとなる[1]。
- 2012年ロンドンオリンピック - メダルの重量が400gでオリンピック史上最も重く大きいメダルを採用[1]。
- 2020年東京オリンピックおよびパラリンピックのメダルにはリサイクル金属が使用され、リサイクル率100%のメダルはオリンピック・パラリンピック史上初の試みとなった。パラリンピックのメダルのデザインは松本早紀子の作品。扇をモチーフとし、岩、花、木、葉、水が触覚的にも異なる質感で描かれる。
- 1948年ロンドンオリンピックの銀メダル
- 1960年ローマオリンピックの金メダル
- 1998年長野オリンピックのメダル
- 2012年ロンドンオリンピックの金メダル
- 2012年のメダルの表と裏
- 2014年ソチオリンピックの金メダル
- 2020年東京オリンピックの金メダル
- 2024年パリオリンピックの銀メダル
備考
- 2024年パリオリンピックのメダルの一部で塗装剥がれ生じる欠陥が見つかり、100個以上のメダルが交換・修理の対象となった。
- 2026年ミラノ・コルティナオリンピックのメダルは、強度不足で、メダルとリボンをつなぐ留め具が破損し落下することが頻発し、表彰式直後から落下したり、祝賀会の最中に留具が壊れ落下することも起きており、各国のメディアで批判されている[14]。