カナド

ホウボウ科の魚 From Wikipedia, the free encyclopedia

カナド(金戸[2]、学名:Lepidotrigla guentheri)は、ホウボウ科に分類される魚類の一種。北西太平洋に分布する[3]カナガシラホウボウと似るが、背鰭第2棘が長く、胸鰭基部に大きな黒斑があることが特徴である。比較的深い砂泥底に生息し、主に無脊椎動物を捕食する。

概要 カナド, 分類(Eschmeyer's Catalog) ...
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分類と名称

1879年にドイツ動物学者であるフランツ・ヒルゲンドルフによって記載され、タイプ産地は東京であった[4]。種小名の由来は明言されていないが、カナガシラ属を命名した動物学者のアルベルト・ギュンターへの献名である可能性が高い[5]

分布と生息地

台湾東シナ海から、北は韓国日本まで、北西太平洋に分布する[4]。日本では青森県から九州南部までの沿岸、瀬戸内海に分布する[6]底魚であり、水深60-350mの大陸棚の砂泥底に生息する[3][6]

形態

体は紅色で、体側面と尾鰭に赤色の横帯が入る[7]。第1背鰭は7-9本の棘条から成り、第2棘条はかなり長い。第2背鰭と臀鰭は、それぞれ15-16軟条から成る。2基の背鰭にはそれぞれ、22-24枚の骨質板がある。胸鰭は14条から成り、下部の3本は遊離軟条となっている。吻には突起があり、その長さは様々である。胸鰭は黄緑色で縁は赤く、内側には大きな黒斑があり、その内部には青白い斑点が散らばる[8][9]。全長は最大で20cm[3]

生態

底生生物を捕食し、主にマルソコシラエビ端脚類カニなどの甲殻類が獲物となるが、少数のシャコアミクーマ目オキアミ多毛類カイアシ類も餌とする。年齢による食性の変化は小さいが、小型個体は端脚類を多く食べる[10]。小魚やエビジャコ科も獲物となる。東シナ海では4-6月および9-1月に、九州ではに、愛媛県宮崎県では一年を通して産卵する。東シナ海では1年で体長8cm、2年で16cmに成長する[6]

人との関わり

日本では定置網底曳網で漁獲され、安価で流通する[11]煮付け塩焼き味噌汁などに料理され、練り製品の原料になる事もある[6]

出典

関連項目

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