ガベス湾
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ガベス湾(アラビア語:خليج قابس, 英: Gulf of Gabès)は、かつて小シルティスとよばれた、地中海南部、チュニジアの東海岸に位置する湾である。

湾の長さと幅はおよそ100kmで、北東に開けている。湾の北東部にはケルケナ諸島、南部にはジェルバ島がある。潮位差は大きく、春の大潮では2.5mに達する。湾の南西岸に位置するガベスは経済と行政の中心地である。おもな港湾都市にはガベスのほか北岸にスファックスがあるが、ここは海綿とマグロ漁業の基地である。
北部にはPosidonia oceanicaの藻場があり、魚類、二枚貝、腹足類、海綿、ウミガメおよびアカアシシギ、ハシボソカモメ、コアジサシなどの渡り鳥が多く生息している[1][2]。西部にはCymodocea nodosaの藻場があり、貝類が多く生息しているほか、コサギ、アカアシシギ、ハシボソカモメ、ヘラサギ、オオフラミンゴ、ダイシャクシギ、ハシビロガモ、ハマシギなどの鳥類が繁殖または越冬のために訪れ、ヨーロッパウナギ、Aphanius fasciatusなどの魚類も生息している[3][4]。南部にもPosidonia oceanicaの藻場と湾岸の塩生植物の群落があり、ヘラサギ、オオフラミンゴ、シロチドリ、イシチドリなどの鳥類、Aphanius fasciatus、Chelon labrosusなどの魚類およびフェネック、エジプトスナネズミ、アルジェリアハリネズミなどの哺乳類が生息している[5][6][7][8]。湾の北東部のケルケナ諸島[1]、スファックス南側のティナ付近の塩類平原[2]、北西部のクナイス諸島[3]、ガベス北側の塩湖群[4]、ジェルバ島西側の湾岸湿地[5]、ジェルバ島南東部[9]、南西部[6]、北部[7]およびジェルバ島南側の支湾のブグララ湾奥[8]はラムサール条約登録地である。