ガーラ湯沢スキー場
新潟県南魚沼郡湯沢町のスキー場
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概要
JR東日本の地元社員の発案により立ち上げられた社内プロジェクトによって、上越新幹線・越後湯沢駅に隣接する保線基地の裏山に「新幹線から直接行けるスキー場」として整備された[3][6]。1987年に国鉄分割民営化により誕生したばかりであるJR東日本にとって初のリゾート開発であった[4]。
スキー場の整備と同時に、敷地内に上越新幹線の列車が発着するガーラ湯沢駅も整備され、首都圏直結のスキー場となった[3][7][8]。このアクセスのよさから首都圏からのスキー・スノーボード客に人気のスキー場である[9]。また、JR東日本のグループ会社であることから、場内一日券などのオプションを追加した企画乗車券が設定されており、普通に乗車券を買うよりも得な場合も多い[10]。なお、ガーラ湯沢駅は冬季のスキー場営業期間中のみ開設される臨時駅である[3]。
「三山共通リフト券」を購入すれば、ガーラ湯沢スキー場と接続している石打丸山スキー場や湯沢高原スキー場、また石打丸山スキー場と隣接する石打花岡スキー場も利用することが出来る。
スキー場の所在地は、湯沢町および十日町市の境界未確定区間にまたがっていた。2020年、湯沢町が新潟地方裁判所に境界の確認を求めて提訴[11]。2023年6月5日、新潟地裁(島村典男裁判長)は、境界線約1.5キロメートルを十日町市寄りに移動するよう要求していた湯沢町の主張を認める判決を言い渡した[12]。2025年2月6日、東京高等裁判所(松井英隆裁判長)は高津倉山から南側約5キロメートルの未確定区間について、湯沢町の主張を全面的に採用した[13][14][15]。同年10月2日、最高裁判所第一小法廷(堺徹裁判長)は十日町市の上告を棄却する決定を出したため、湯沢町の主張通りの境界線を認めた判決が確定[16][17]。これにより、スキー場施設は全面的に湯沢町の帰属となった。
1998年(平成10年)から「GALAサマーパーク」と称して夏期営業を行っている。サマーゲレンデは2025年をラストシーズンとし、2026年からは従来の呼称であるGALA YUZAWA SNOW RESORTからGALA YUZAWA MOUNTAIN FIELDに通称を変更する[18][19]。
沿革
ガーラ湯沢開業前の上越線沿線の湯沢町・塩沢町エリアには23か所のスキー場があり、上越新幹線や関越自動車道の開通で年々入り込み数は増加傾向にあった。しかし、その多くは標高400メートルから700メートル付近の比較的低い山麓地帯に造成されており、暖冬少雪の際には年末年始などの需要期に積雪が不足し、標高の高い一部のスキー場に利用が集中したり、滑走可能な他の地域に流出するなど課題があった。そこで安定した積雪量と雪質、および12月から5月頃までの長期的な利用が見込めるスキー場の開発を目指して標高1181メートルの高津倉山に注目が集まり、1987年4月に民営化されたJR東日本を筆頭株主に、地元自治体の湯沢町、塩沢町、中里村の共同出資による第三セクターとして1988年8月に初代運営会社「上信越高原リゾート開発株式会社」が設立され、2年後の1990年12月に開業した[20][6][3][21][22]。
開業当時はスキーブームの絶頂期にあり、開業からしばらくは入場者数が36万 - 37万人と高水準であった[21]。しかしそのブームは長く続かず、1993年以降は入場者数が年々減少、更に工事費の高騰によって初期投資額が当初よりも膨らみ、惨憺たる経営状態に陥った[21]。そこで1997年に温泉や温水プールを備えた温浴施設(SPAガーラの湯)を設置してテコ入れを図るも累積債務の解消には至らず、1999年に上信越高原リゾート開発株式会社は解散[20][21]。JR東日本は貸付金や出資金など91億円を子会社整理損として処理した[23][24]。その後「新幹線直結型のスキー場として鉄道事業への貢献も大きい」という理由から、JR東日本は現在の運営会社である株式会社ガーラ湯沢を設立し、経営の健全化を図った上で運営を継続することとした[6][23]。
新会社設立後も入場者数は減少し続け、2006年度には16万人に達したものの、2007年以降は団塊世代の定年退職や外国人旅行客の増加などで入場者数が増加に転じ、2012年度には30万人台にまで回復した[6]。
ゲレンデ
ゲレンデは4つのエリアに分かれている。
- 中央エリア(エーデルワイス・メロディ・エンターテイメント・ジジ・グルノーブル・ソリあそびゲレンデ・雪あそびコーナー)
- 南エリア(バットマン・260万ダラー・ブロンコ・イライザ)
- 北エリア(ブロードウェイ・ディスカバリー・スワン・ローマンホリデー・ジョアンナ・スーパースワン・スーパーブロードウェイ・初心者用スノーパーク)
- 下山コース ファルコン
コースのうち中央エリアの「メロディ」は人工スノーマットを備えており、夏季のサマーゲレンデ営業に対応している。
2010年度より、北エリアから麓のスキーセンター カワバンガに降りられる、全長2.5 kmの下山コースが誕生した(2011年度より「ファルコン」の名称が付けられた)[25][26]。
三山共通リフト券または各スキー場リフト券の購入により、南エリアからロープウェイ「ランドー」で湯沢高原スキー場へ、北エリアからコース「ローマンホリデー」を経由して石打丸山スキー場へ行くことができる。
悪天などにより営業休止になった場合、石打丸山スキー場、湯沢高原スキー場、NASPAスキーガーデンなどに振り替え営業することもある。
施設


- スキーセンター カワバンガ(ガーラ湯沢駅)
- ガーラ湯沢駅の駅舎がそのままスキーセンターとなっている[27]。2階フロアには新幹線改札口・みどりの窓口と、用具レンタルやロッカールームなどといったスキーセンターとしての設備、さらに中央エリア麓に通じる8人乗りゴンドラ「ディリジャンス」の発着場が集中して設けられており、利便性が高い[7][8][10][28]。また下記を含むカワバンガ内の一部店舗ではSuicaショッピングサービスが利用できる。なおカワバンガの語源はサーファーがよく使用する英語のスラング(「やったあ」などの歓喜の意味)。
- SPAガーラの湯
- ショップ[30]
- カワバンガ2階に複数の店舗がある。Kayahirado(新潟の地酒・お土産・GALAオリジナル商品)、Gelespo(スポーツ用品・GALAオリジナルアパレル)、Gravity Yuzawa(The North Face・Goldwinのプレミアムアウターウェア)など。
- 飲食店
- カワバンガにはラーメン店「ゆた」、チアーズにはフードコート「パルパル」・Blue Sealアイスクリームなどがある[31]。
- カワバンガのエントランス付近,ガーラ駐車場(県道462号線沿い),ガーラP(県道351号線沿い)にそれぞれ設けられており、週末等の混雑時には国道17号線沿いにも臨時駐車場が用意される。現在は約400台収容で駐車無料[32]。ガーラPと国道17号沿いの駐車場までは無料送迎バスがガーラ湯沢駅から運行される。
- リフト
- ロープウェイ:(ランドー)1基、ゴンドラ(ディリジャンス)1基
- クワッド(ソーシャブル,バルーシュ,ビクトリア)3基
- トリプル(テイルバリー,バギー)2基
- ペア(フェートン,ワゴネット,コーチ,シャリオ)4基
- それぞれに馬車にちなんだ名前が付けられている。リフトはいずれも落下防止のセーフティーバーを備える。また「ディリジャンス」のゴンドラの一部はJR東日本の新幹線車両やグループ会社の東京モノレールの車両をモチーフとした塗装となっている。「ランドー」は湯沢高原スキー場への連絡用ロープウェイだが、当スキー場のリフト券のみで乗車できる。
- リフト券はICカード方式となっており、乗り場に専用のゲートが設置されている。
- レストハウス チアーズ
- 中央エリア麓にあるレストハウス[8][27]。カワバンガから通じる「ディリジャンス」の発着場が併設されている。1階のショップ「Jour de GALA」ではSuicaショッピングサービスが利用できる。2階では、2020年12月16日より、同日設置されたワークスペース内にて、駅ナカシェアオフィス「STATION WORK」が利用可能である(事前予約制)[33]。
- レストラン オーレ
- 北エリア麓に設置されたレストラン。
その他
- 2006年2月25日夕方、ゲレンデとガーラ湯沢駅を結ぶゴンドラが強風のために運転を停止し、約1,450人が下山できなくなった[7]。一部希望者(上級者のみに限られた)については雪上車で石打丸山スキー場との連絡コースまで上り、係員の誘導によって石打丸山スキー場の麓まで滑走という対応が取られた。2007年1月7日午後にも同様の理由で、6時間に渡り約3,000人が下山できなくなった[7][8]。2010年度以降は「下山コース ファルコン」の整備もあり、スキー場が孤立するケースは少なくなっているが、同コースは途中に狭い箇所や斜度のきつい箇所があり、初級者は滑走を控えるよう看板や場内放送などでアナウンスされている[34][35]。
- 2006年度から2009年度まで南エリアを閉鎖していた。原因は南エリアに架かる高速4人乗りリフト(ワゴネット)の山頂駅舎付近で、地盤の変動及びそれに伴う駅舎のずれが観測されたため。閉鎖中は、湯沢高原スキー場との連絡がシャトルバスに頼る状況となっていた。その後、2010年度より南エリアと湯沢高原スキー場と連絡するロープウェイ「ランドー」が営業を再開した。なおこの際ワゴネットが通常のペアリフトに架け替えられたため、乗車時間が長くなっている。
- 2025-2026シーズン、約30年ぶりのナイター営業が4日間限定(2026年3月14日・21日・28日・4月4日)で復活した。営業時間は16時30分〜20時(リフト最終19時30分)、滑走コースは中央エリア・エンターテインメントコース、運行リフトはバルーシュ。スカイランタン(毎日19時、1基2,500円・120基限定)や花火打ち上げ(4月4日)などのイベントも実施された[36]。
- ウェブサイトの画面右側「ライブカメラ」(中央エリア・北エリア)から、Webカメラを使ってそれぞれのゲレンデの様子を見ることができる[37][38]。
アクセス
JR東日本では“ラクに行こう”をキャッチフレーズにしている
- 公共交通
- 車
- 関越自動車道
- 首都圏からは湯沢インターチェンジより、国道17号経由で約3.3 km
- 新潟方面からは塩沢石打インターチェンジより、国道17号経由で約6 km
