以下ではキクユ族に固有の名前の一部を挙げる。キクユ語の単語は前後の語の有無や種類によって声調(高: 本項目ではアクサンテギュで表記; 低: 本項目ではアクサングラーヴで表記; 昇: 本項目ではハーチェクで表記、以上計3種類)に変化が見られるが、人名に関しても同様で、声調が示されている語の末尾にダウンステップの記号(/ꜜ/)が浮遊音調として付されているものは孤立形、つまり単独で発音される場合に後ろの方にある音節の高声調や上昇調がそのまま現れるものであり、一方で声調が示されているが末尾にダウンステップ記号がないものは、孤立形では高声調や上昇調が低声調となるものである。
男性名。/kà.mà.úꜜ/[2][3]。
男性名。厳密には「カリオキ」(/kà.ɾiò.kǐꜜ/)と発音される[2][3][4]。動詞 kũriũka〈甦る〉に由来し、先に生まれた男児が死亡していた場合にその生まれ変わりと見做す意味が込められていた[5]。
男性名。/ɲaɲa/。
男性名。厳密には「ケマニ」(/kèmàníꜜ/)と発音される[2]。
男性名。厳密には「ゴゲ」(/ŋɡòɣě/)と発音される[3]。
女性名。厳密には「ジョーキ」(/ɲdʑɔ̀ːkǐꜜ/)と発音される[2]。動詞 gũcoka〈戻る〉に由来し、先に生まれた女児が死亡していた場合にその生まれ変わりと見做す意味が込められていた[6]。
男性名。厳密には「ジョゴナ」(/ɲdʑɔ̀ɣɔ́náꜜ/)と発音される[2][4]。
男性名。/ɲdʑɔ̀ɾɔ̀ɣɛ́ꜜ/[2]。Benson (1964:335) によると、一般名詞としてはジャコウネコ科ジェネット属の生物(英: genet cat)の意味があり、先祖の霊[注 1]から子供の命が守られることを祈ってつけられたとされている。
厳密には「ニャモ」(/ɲàmǒꜜ/)と発音される。一般名詞としては〈動物〉を意味するが、Benson (1964) によると先に生まれた子供が相次いで死亡した場合につけられる名である。
男性名かつ女性名。/ɲà.mbù.ráꜜ/[2]。神話におけるキクユ族の始祖である夫婦ギクユとムンビ(英語版)の娘の一人の名でもある。
女性名。/waiðeɾa/。ギクユとムンビの娘の一人の名でもある。
女性名。厳密には「ワイリモ」(/waiɾimo/)と発音される。ギクユとムンビの娘の一人の名でもある。
女性名。厳密には「ワケオロ」(/wakeoɾo/)と発音される。ギクユとムンビの娘の一人の名でもある。
女性名。厳密には「ワンガレ」(/wa.ŋɡa.ɾe/)に近い発音である。ギクユとムンビの娘の一人の名でもある。
女性名。厳密には「ワンゴイ」に近い発音である(/waŋɡoi/)。ギクユとムンビの娘の一人の名でもある。
女性名。/waŋɡɛɕi/。ギクユとムンビの娘の一人の名でもある。
女性名。/wa.ɲdʑɛ.ɾi/。ギクユとムンビの娘の一人の名でもある。
女性名。厳密には「ワンジコ」に近い発音である(/wa.ɲdʑi.ko/)。ギクユとムンビの娘の一人の名でもある。
女性名。厳密には「ワンジロ」に近い発音である(/wa.ɲdʑi.ɾo/)。ギクユとムンビの娘の一人の名でもある。
女性名。/wà.mboíꜜ/[2]。ギクユとムンビの娘の一人の名でもある。