キバナアキギリ
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| 分類 | ||||||||||||||||||||||||
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| 学名 | ||||||||||||||||||||||||
| Salvia nipponica Miq.[1] | ||||||||||||||||||||||||
| シノニム | ||||||||||||||||||||||||
| 和名 | ||||||||||||||||||||||||
| キバナアキギリ | ||||||||||||||||||||||||
| 変種 | ||||||||||||||||||||||||
キバナアキギリ(黄花秋桐、学名: Salvia nipponica Miq.[1])は、シソ科アキギリ属に分類される多年草の1種[6][7][8][9][10][11]。和名は秋に黄色の花が咲き、葉形がキリに似ることに由来する[9]。別名のコトジソウ[1][11]は、葉の鋸歯の鋭いものを琴柱を見立てたことに由来する[9][12]。
数本の太い根が生えていて[10]、一部紡錘状に肥厚するものがある[11]。茎は四角形の断面で、その根本はやや横に這うことが多く、高さ20-50 cmになる[10][11]。茎や花序にはシナノアキギリ (S. koyamae Makino) と異なり腺毛がない[11]。葉は茎に対生し、葉柄は長く、葉身は長さ5-10 cm、幅4-7 cm、三角状鉾形で、基部が横に張り出し[7][10][11]、縁には鋸歯がある[6]。
- 葉は茎に対生する
- 葉柄は長く、葉身は長三角状鉾形で、基部が横に張り出す
上:葉の表面、下:葉の裏面
枝の端につく花穂は10-20 cm の長さとなり、花を段になってつけ、花冠は長さ2.5-3.5 cm[10]、薄黄色、唇形で大きく開口し[11]、上唇は立ち上がり、下唇は3裂して前に突き出る[6]。花筒内面の基部近くにある毛環の表面が平滑で、先は鋭い[11]。雄蕊は4個のうち2個が完全で紫色の葯が付いて牙のように前面に伸びる[12]。弓なりになって花糸のように見えるのは葯隔で、上部に完全な葯[8]、下部に退化した紫色の葯がつく仮雄蕊が下唇に乗っている[12]。紫色の雌蕊の花柱は花冠の上唇から外へ長く突き出て先端が2裂する[12]。花筒の雄蕊にはもぐりこんだ昆虫の背に花粉を付ける構造がある[11]。萼は唇形で[6]、腺点および脈上に長い白毛がある[11]。果実は分果で長さ約2 mm[11]。3月下旬から4月上旬に地上部の伸長が始まり、8月中旬頃に 花芽形成を開始し、9月中旬から10月中旬にかけて開花、結実し 、11月下旬には地上部が枯死して、地下部で越冬する[13]。また一部の個体では、8月頃から不定根が形成され始める[13]。花期は8-10月[6][7][11][8]。
- 枝の端につく花穂雄蕊は4個のうち上部の2個が完全で紫色の葯が付き、下部に退化した紫色の葯がつく仮雄蕊が下唇に乗っている
果実は分果 - 花筒の雄蕊にはもぐりこんだ昆虫の背に花粉を付ける構造がある
分布・生育地
分類

母種よりもやや小型の変種として、ミツデコトジソウ(三手琴柱草、学名:S. nipponica var. trisecta (Matsum. ex Kudô) Honda)[3]が知られている[6][11]。別名がミツバコトジソウ(三葉琴柱草[6][11])[3]。和名は、その葉の切れ込み方と、琴柱を思わせる鋭い鋸歯であることに由来する[6]。茎は長くない[11]。葉は先は尖らず[11]、3つ中-全裂する特徴がある[6]。本州(西部)、四国、九州に分布する[6]。木曽地方産変種のキソキバナアキギリ(木曽黄花秋桐、学名:S. nipponica var. kisoensis K.Imai)が知られている[4][16]。台湾産変種のタイワンアキギリ(台湾秋桐、学名:S. nipponica var. formosana (Hayata) Kudô)が知られている[5][14]。

近縁種として中部地方から近畿地方にかけて、全体が本種に似ていて[6]紫色の花をつけるアキギリ(秋桐、学名: Salvia glabrescens (Franch. et Sav.) Makino)が知られている[10][17]。
