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ギュウシンリ

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ギュウシンリ(牛心梨、学名: Annona reticulata)は、バンレイシ科バンレイシ属の植物の1種である。中南米原産とされるが、果実が食用とされ、世界中の熱帯域で栽培されている。ギュウシンリ(牛心梨)や英名の bullock's heart、ox-heart の名は、熟した果実が赤褐色で心臓形であることに由来する[10][3](図1)。カスタードアップル(custard apple)とも呼ばれるが、チェリモヤやバンレイシなどバンレイシ属の別種もカスタードアップルと呼ばれることがある[4][5]。

概要 ギュウシンリ, 分類 ...
ギュウシンリ
1. ギュウシンリの果実
分類
界 : 植物界 Plantae
階級なし : 被子植物 angiosperms
階級なし : モクレン類 magnoliids
目 : モクレン目 Magnoliales
科 : バンレイシ科 Annonaceae
亜科 : バンレイシ亜科 Annonoideae
連 : バンレイシ連 Annoneae
属 : バンレイシ属 Annona
種 : ギュウシンリ A. reticulata
学名
Annona reticulata L. (1753)[1]
シノニム
和名
ギュウシンリ(牛心梨)[2]
カスタードアップル[注 1]
英名
bullock's heart[3], ox-heart[3], custard apple[1][3][注 1], common custard apple[6], netted custard apple[7], Jamaican apple[7], sugar apple[7][注 2], soursop[3][注 3], wild sweetsop[3]
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特徴

高さ最大10メートル (m) ほどの小高木であり、幹は太さ25–35センチメートル (cm)、枝は開張する[3][7][6](下図2a)。樹皮は粗く、灰白色[11]。落葉性または半落葉性(英語版)であり(下図2a)、葉は長披針形、10-20 × 2-5 cm、揉むとミョウガのような臭気を放つ[3][7][11](下図2b)。花は芳香を放ち、萼片は小さく多毛、外花弁は細長く、長さ 2–3 cm、多肉質、背軸側は明緑色、向軸側は明黄色、内花弁は鱗片状で卵形[3][7][11](下図2c)。

2a. 落葉時のギュウシンリ
2b. 葉
2c. 花

果実は集合果、形は多様だがしばしば心臓形、直径 8-16 cm、果皮は薄いが丈夫、熟すと赤褐色で網目状[3][7](下図2d, e)。果肉は白くクリーム状、黒褐色から黒色で光沢がある種子を多数含む[3](下図2f)。染色体数は 2n = 14[3][6]。

2d. 果実
2e. 熟した果実
2f. 果実断面

分布・生態

3. ギュウシンリの自生地とされる地域(緑)

自生地はメキシコ、西インド諸島から南米とされるが(図3)、古くに西インド諸島からメキシコ、中米、南米に移入されたともされる[3]。現在では熱帯アフリカ、南アジアから東南アジア、オーストラリアなど世界中の熱帯域で栽培され、一部は逸出野生化している[3][6]。

熱帯雨林に生育し、バンレイシに比べて乾燥耐性は低い[3]。一方で-3°Cには耐られるとされる[3]。

コウモリによる種子散布が示唆されている[3]。

人間との関わり

果実は食用とされ、そのために世界中の熱帯域で広く栽培されている。チェリモヤやバンレイシのような芳香はなく、品質はこれらに劣るともされる[3][11][6][12]。生食され、野菜として調理されることがある[11]。

種子は有毒であり、種子や葉、若い果実には殺虫作用があることが示されている[3]。若い果実や樹皮、葉、根は民間薬に使われることがある[3]。

脚注

関連項目

外部リンク

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