クルト (食品)
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クルト/クルートは複数言語圏で用いられ、転写(ラテン文字化)や表記の揺れが見られる(例:qurut、kurut など)。また、ペルシア語圏では同系統の乾燥発酵乳製品を指す呼称としてکشک(kašk、カシュク)が用いられ、現代用法では主として「乾燥ヨーグルト(乾燥発酵乳)」を指す語として整理されている。[1]。。
さらに、ペルシア語のلچ(lač、ラッチ)は、地域や文脈により指す対象が一定しない呼称として扱われることがある。たとえばイラン北東部トゥラーン地方の牧畜乳加工の例では、ドゥーグ(攪拌したヨーグルト飲料)を煮詰めて濃縮した段階の産物を「lach」とし、これを成形・乾燥して得られる乾燥乳製品(qorut)と区別して示している[2]。また、カシュク等の名称については、旧資料と近代資料の間でも命名が一致しないなど、名称と指示対象の対応関係が複雑であることが指摘されている[1]。このため、本項ではلچを「クルト(乾燥乳製品)」の一律の同義語とはせず、地域的呼称の一つとして扱う。
製法
語源
使用
クルトはそのまま食べるが、調理して食べることもあり、例としては水で戻してヨーグルト状にして食べる。アゼルバイジャン西部地域では、クルトを手で水に溶かして使用することが多く、アゼルバイジャンのラザニアタイプの伝統料理であるホンゴル(xəngəl)にも使用される。水で戻したクルトはタジキスタン、アフガニスタン、イランで見られるペルシア系の伝統料理クルターブの重要な素材となる。
カシュクを利用したイラン料理には、キャシュコ・バーデンジャーン・クービーデ(کشک بادنجان کوبیده、ナスと水で戻したカシュクのペースト)[8]やキャシュケ・バーデンジャーン(کشک بادنجان、油で焼いたナスとカシュクのソースのキャセロール)[9]などがある。
アフガニスタン料理の主菜の一つにキチュリー・クルート(کچری قروت Kichree Qurut)があり、水で戻したクルートを塩、おろしニンニク、少量の唐辛子で調味し、肉のコルマや煮込んだコフタを添え、リョクトウと米の粥キチュリーにかけて食べる[10]。また、水で戻したクルートにニンニク、塩、コショウを加えて煮立てたものをクルーティー(قروتی)と呼び、乾燥したミントをふりかけてナーンにつけて食べる[11]。
