クロンキスト体系
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クロンキスト体系(クロンキストたいけい、Cronquist system)は、1960年代から1980年代ごろにかけてアーサー・クロンキストが提唱した、被子植物の分類体系である。20世紀後半には広く参照されたが、分子系統に基づくAPG体系の普及以降はそちらが主流となっている[1]。
ストロビロイド説
クロンキスト体系では、ストロビロイド説を採用する。ストロビロイド説は単純な構造を出発点とするのではなく、「花被・おしべ・めしべ等が多数に軸の周りを螺旋状に配列している両性花を出発点とし、この原始的被子植物から種々の植物群が進化した」とする仮説である。単純な構造の尾状花序群などは、原始的被子植物の構造の一部が退化して生成したとする。
この分類体系では、原始的被子植物の形態的特徴をもっともよく保存していると考えたモクレンの仲間を最初に配列する。
逆に双子葉植物の最後に位置するのは、もっとも進化した形態特徴をもつとされたキクの仲間である。
モクレン類的な花を祖先的とする考えはクロンキスト体系に固有でなく、20世紀後半の複数の分類体系に共有されていた。
クロンキスト以後
1990年代以降は、DNA解析による分子系統学が大きく発展してきた。解析による知見をもとに植物の分類体系も、さらに見直された。
特に葉緑体DNAの解析から、被子植物の分岐を調査する研究が近年進んでおり、その知見を踏まえて被子植物系統グループ (Angiosperm Phylogeny Group; APG) が目・科レベルでの合意分類であるAPG体系を発表しており、標準的な参照体系となっている。
クロンキスト体系
本体系によるモクレン門(被子植物門)Magnoliophyta の分類(目以上)は以下のとおり。
モクレン綱(双子葉植物綱)Magnoliopsida
モクレン亜綱 |Magnoliidae
マンサク亜綱 Hamamelidae
ナデシコ亜綱 Caryophyllidae
ビワモドキ亜綱 Dilleniidae
バラ亜綱 Rosidae
- バラ目 Rosales
- マメ目 Fabales
- ヤマモガシ目 Proteales
- カワゴケソウ目 Podostemales
- アリノトウグサ目 Haloragales
- フトモモ目 Myrtales
- ヒルギ目 Rhizophorales
- ミズキ目 Cornales
- ビャクダン目 Santalales
- ラフレシア目 Rafflesiales
- ニシキギ目 Celastrales
- トウダイグサ目 Euphorbiales
- クロウメモドキ目 Rhamnales
- アマ目 Linales
- ヒメハギ目 Polygalales
- ムクロジ目 Sapindales
- フウロソウ目 Geraniales
- セリ目 Apiales