グルコサミン

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グルコサミン
物質名
識別情報
3D model (JSmol)
ECHA InfoCard 100.020.284 ウィキデータを編集
KEGG
MeSH Glucosamine
性質
C6H13NO5
モル質量 179.17 g/mol
融点 150 °C (302 °F; 423 K)
特記無き場合、データは標準状態 (25 °C [77 °F], 100 kPa) におけるものである。

グルコサミン (Glucosamine) は、グルコースの2位の炭素に付いている水酸基がアミノ基に置換されたアミノ糖の一つである。グルコサミン単体またはコンドロイチンと混合して健康食品として売られているが、関節炎痛みの緩和に有効であるという証拠はほとんどなく、医薬品として承認されていない[1][2][3]

動物においては、アミノ基がアセチル化されたN-アセチルグルコサミンの形で、糖タンパク質ヒアルロン酸などグリコサミノグリカン(ムコ多糖)の成分となっている。N-アセチルグルコサミンは、アスパラギンマンノースを中心とするオリゴ糖鎖が結合するN結合型糖タンパク質の骨格をなすほか(キトビオース構造)、更に複雑構造を持つ糖鎖の主要構成糖である。ヒアルロン酸は、軟骨に大量に存在するプロテオグリカン複合体(アグリカン、ヒアルロン酸、リンク蛋白質の3成分を中心とする複合体)の中心を占める巨大なグリコサミノグリカンである。ヒアルロン酸は、保湿物質として、あるいは軟骨のようなクッション作用を持つ組織の成分として重要である。[4]

グルコサミンは自然界ではカニエビなどのキチン質の主要成分として多量に存在している。

生化学

グルコサミンは、天然において貝の殻、動物の骨および骨髄に存在している。また、クロコウジカビ (Aspergillus niger) といった一部の真菌にも存在している[5]

グルコサミンは、1876年にGeorg Ledderhoseによって、濃塩酸を用いたキチン加水分解によって初めて調製された[6][7][8]立体化学1939年ウォルター・ハースによって完全に決定された[9][10]。D-グルコサミンは天然ではグルコサミン-6-リン酸の形で作られ、全ての窒素含有糖の生化学的前駆体である[11]。具体的には、グルコサミン-6-リン酸は、ヘキソサミン生合成経路の第一段階として[12]、グルコサミン-6-リン酸デアミナーゼによってフルクトース-6-リン酸グルタミンから合成される[13]。この経路の最終産物はウリジン二リン酸-N-アセチルグルコサミン (UDP-GlcNAc) であり、グリコサミノグリカンプロテオグリカン糖脂質の合成に使われる。

グルコサミン-6-リン酸の生成はこれらの産物の合成の最初の段階であるため、グルコサミンはこれらの生産の制御において重要であると考えられる。しかし、ヘキソサミン生合成経路が実際どのように制御されているかや、これがヒトの疾患に関与しているかどうかなどは不明である[14]

健康食品

脚注

外部リンク

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